はじめに・ご挨拶
初めまして。一般社団法人ミチシルの代表理事、加藤照美です。発達障害の子ども二人(14才長男、9才長女)を育てる私は、5年前から子どもの発達に悩む親の会を開催してきました。
親の会を続けている内に、そこへ不登校で悩む親御さんも参加するようになり、同じ頃に、それぞれ違う理由で自分の子どもたちも不登校になりました。
自分の子どもが不登校になってわかったことは、住んでいる静岡県東部北駿地域にフリースクールが一つもないことと、不登校児童への多様な学びを認める仕組みがないことが分かり愕然としました。
そこで、学校に行かない子どもたちが、そのままの自分で安心して来れる居場所を作ることを決め、一般社団法人ミチシルを2019年春に立ち上げ、「ふりーすくーるミチシル」を始めました。
このプロジェクトで実現したいこと
①今の活動内容をより充実させる拠点への引っ越しがしたい
現在ふりーすくーるミチシルの活動拠点としているスペースは、築50年の飲食店内にある和室スペース11畳です。
在籍する子どもが増えるに従い手狭になり、全員が来てしまったら入りきれないようになってしまいました。
一人になりたい子が自分のペースで過ごせる場所を確保したり、ゆとりのあるスペースを一人ひとりの子どもたちに確保してあげるために引っ越しは必須だと考えました。
②子どもが安心して居られる場所に移りたい
現在、和室の他に飲食店との共有スペースもあるのですが、こちらには子どもたちは自分たちから行こうとはしません。
↑お手製で作った卓球台を使う時くらい
なぜだろう??
春からの半年間でずっと考えていました。そして、答えたが分かりました!ここでは開放感がありすぎるのです。
道に面した窓からは道路もよく見え、入り口は自動ドア。いつ人が入ってくるかもわかりません。
平日の昼間に学校に行っていない、それだけで過去に後ろめたい気持ちになったことがある子どもたちが安心していられる訳がなかったのです。
和室の中では楽しく笑顔で過ごし、大声で笑い合う子どもたち。
そんな彼らにもっともっと安心していられる場所だと思って欲しい。
③一緒にできることを増やしたい
今はスペースが和室と飲食スペースに限られているため、キッチンがありません。当初の目的では、お昼やおやつを一緒に作る日を設ける予定でした。でも、夜は飲食店が営業をするため、衛生面から厨房の利用許可はおりませんでした。
子どもたちと考える毎月のプログラムでも、「○○をつくりたい!」が必ずと言って良いほど出ていました。それが、今、子どもたちが声をあげなくなってきてしまったのです。私たちの環境に合わせて、諦める、をし始めてしまった。
なんとかしたい!!
そこで、ホットプレートを持ち込んでの「餃子パーティー」など工夫をこらしています。
なんとか工夫をすると、子どもたちは楽しんで参加し、作らなくても美味しく食べてくれます!
私たちは一刻も早く、子どもたちの声に応えたいんです。
「移転先にはキッチンがあるよ」
そう伝えたときの子どもたちのガッツポーズ!子どもたちたけでなく、スタッフも、みんなが笑顔で期待に満ちていました!!
④フリースクールを続けたい
現在の家賃と、スタッフへの給料を、今通っている子達の月謝だけでは補うことはできません。移転先は今よりも家賃も安くなる予定です。安くなるのに、広くなり、設備もよくなる。
現状のままでは息が切れてしまう日は近いのです。
よく「フリースクールは、国や行政から支援があるんですか?」と聞かれることがあります。
私たちが活動をしている裾野市はフリースクールに対する支援は一切ありません。
恥ずかしながら、私たちだけの力では、子どもたちによりよい環境を準備するどころか、このまま存続することさえ危うい状態なのが現状です。
どうか、私たちにこの活動を続けさせて下さい。
プロジェクトをやろうと思った理由
今回ありがたいことに、今の場所から10分とかからない場所を貸していただける、というお声かけをいただきました。そこは二階建てで、今よりも広い洋間もあり、ダイニングキッチンもあります。
今までは子どもへの支援としてフリースクールを週3日、親への支援として講座や親の会を他の日に開催してきました。
移転してこれだけの広さがあれば、2階にフリースクールを平日毎日、1階では親への支援活動を同時に活動していけます。
子どもたちとも下見に行きました。あっという間に家に馴染み、自分の場所のように動き回り、「決まりでしょ!」と笑顔を見せてくれました。
↑下見の様子
子どもたちが「2階がいい」と教えてくれて、理由を聞いたら「誰かが突然くる、って心配がないから」でした。(これにより現在が開放感がありすぎることに気がつくことができました。)
そして、何よりも、学校に行かない彼らに学校以外の居場所があることにより、こんなに笑顔になること、毎日の交流から様々な経験を自分たちからして、考えて、変化していくことを、まだ多様な学びについての受容の遅いこの地域に、私たちは見せて行きたいのです!!フリースクールが子どもたちのどれだけ必要なのかを訴えたいのです!!
これまでの活動
*こどもの国へ遠足(子ども企画プログラム)
*餃子パーティー(子ども企画プログラム)
*子どもたちの絵で作った缶バッジ
*「東京シューレ」の奥地先生と、絵本「すずちゃんののうみそ」作者の竹山美奈子さんの講演会
*ペアレントトレーニング講座の開催
資金の使い道
①移転先への初期費用:30万
棚の移動、階段への手すり設置、滑り止め張り、看板付け、Wi-Fi設備など
②エアコン設置:20万
2階の子どもたちの主なスペースになる広い部屋にエアコンがついていないため
③必要家具:8万
ダイニングテーブル、卓球台など
④リターン費用:5万
⑤手数料:10万
リターンについて
*子どもからのお礼状を添付したメール*
フリースクールに通う子ども(有志)が書いたお礼状を添付したメールが届きます!
*一緒に片付けができる権*
移転先は片付けをして使えるようにする必要があるため、それをスタッフや子どもと一緒にしていただけます!
*タンスを運べる権*
2階の洋間には大きなタンスが3台置いてあります。これを、同じく2階の別の部屋へ一緒に移動させましょう。
*庭のお手入れができる権*
お庭には実のなる木がたくさん植えてあります。庭仕事の得意な方!手腕を発揮してください。
*お昼を一緒に食べられる権*
使えるようになったキッチンで、一緒にご飯を作り、食べましょう♪
*1時間話をできる(技を見せられる)権*
ご自分の経験や、技を披露しに来ていただけます。
※子どもたちが聞く、見るかは分かりません。(ミチシルでは子どもたちの尊厳を大切にしておりますm(_ _)m)
*棚に名前を載せられる権*
現在も使用している棚に、お名前を記載します。
子どもたちと見て、誰が移転に力を貸して下さったのか胸に刻みます!
*1日臨時スタッフをできる権*
スタッフとして一日一緒に過ごすことができます。
※子どもたちが関わってくれるかは分かりません。(ミチシルでは子どもたちの尊厳を大切にしておりますm(_ _)m)
*オンライン保健室の先生*
なにか困った子や、相談にのってほしいことがある子どもが来た場合に保健室の先生として頼りにされます。
※子どもたちが来るか分かりません。子どもが元気な場合があります。
*名誉校長先生*
子どもに賞状を渡すような事がある場合、名誉校長先生として名前が載り、子どもに渡すことができます。
実施スケジュール
1月10日~2月13日 クラウドファンディング
2月15日~ 移転先の片付け
2月29日 引っ越し
*多少変動する可能性があります。ご了承ください。
最後に
春からの半年。ここに通うようになった子どもたちはとても変わりました。
「なんでもいいよ」といつも合わせてばかりだった子は、嫌な事には「イヤだ!!」と伝えてくれるようになりました。
イライラしやすくてすぐに怒っていた子は、「あいつはそういう奴だから」と他の子の特徴を誰よりもわかり、自分なりのやり方を見つけ始めました。
「ヒマ」と呟いていた子は、呟いてから他の子に声をかけるようになりました。
ずっと他の子に距離をおいていた子は、好きなゲームのやり方を知っているお兄さんと交流をもつことがでてきました。
大人しそうに見えた子は、実はしっかりとした自分を持っている子で他の子と話すことが楽しそうです。
持病から体が痛くなる、と言っていた子は、ミチシルにいる間、誰よりも楽しそうにみんなと交流し、活動に積極的に動いています。
どの子もその子のままの姿で来てくれます。それが私たちスタッフにはたまらなく嬉しいです。
そして、子どもたちだけでなく親御さんたちにもたくさんの変化がみえます。それもまた、私たちに続けるための勇気をくれます。
「ここは必要なんだ!!」そう思わせてくれます。
全国的に不登校の子どもの数は増え続ける一方、その子たちの居場所はまだまだ少なく行政の支援は全く追い付いていないのが現状です。私たちの住む静岡東部では、ミチシルを入れても2カ所しかありません。
どうか、私たちにこの活動を続けさせて下さい。
子どもたちと親御さんのために、居場所を続けていきたいんです。
中には月謝が払えなくて、通わせてあげたくても行かせられない、という方もいらっしゃいます。
誰もが来れる場所にしていきたいんです。
子どもたちの笑顔と居場所を一緒に守って下さい。
現在の不登校生徒の数が多いことは、子どもたちからのSOSです。
学校以外の居場所がない、そして、まだまだ認識の遅いこの地域に、しっかりとした子どもの未来への道を繋げていきます。
どうかよろしくお願いします。
※本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
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