2019/01/30 01:16

皆さま、こんばんは。

こちらのクラウドファンディングも残すところ15日となりました。
只今80%直前!
明日から(もう今日だ・・・)京都伊勢丹にて少しだけ作品を出品
させていただいております。

今日はやっとやっとのガラスの話を少し。
吹きガラスというのはステンレスの棒の先に熔けたガラスを巻き付けて
プ~ッと息を吹き込む技法です。
熔けているガラスは約1100℃前後で、
このトップの画像のまぁるい枠の向こう側に坩堝(るつぼ)と呼ばれる
耐火レンガの容器の中に入っています。

ガラスは坩堝から巻き取られるとどんどんその環境の温度まで
急降下しまして、500度になると完全に形を変えなくなります。

1000℃近くから素直に形を変えてくれるのが700℃くらいまでかなぁ。
ほんとあっという間に固くなっちゃいます。
もちろん人の手ではさわれないのであらゆる道具を使い、成形します。

伸ばしたりねじったりつかんだり切ったり。

固くなってくると、再び焼戻しの窯で温度を上げ、ダルマ、とかグローリーホールとか呼ばれます。
溶解炉で焼き戻す人も居ます。

そして、やっと形を作り終えたら、常温で置いておくと
急激な温度変化で、表面はどんどん冷めていくのに、
空気に触れていないガラス部分は温かいままなので
その温度変化でガラスは割れやすくなるのです。
少し難しい言い方をすると、原子と原子の繋がりがもともと不安定なのが
温かい部分は膨張していて、冷めた部分は縮こまっていく原理で
歪みが生じて割れるたりするのですね。
ですので、ガラスに急激な温度変化を与えないよう、徐々に
温度を下げていきます。
徐冷炉と呼ばれる窯。だいたい500℃~530℃くらいで
その日の制作が終わるとゆっくりじっくり温度を下げていきます。

作品を手にとって見られるのは、次の日以降になります。

続きはまた明日~♪