2017/07/01 22:33

こんにちは!プラットチームの武笠です。活動報告をご覧いただき、ありがとうございます。

先週からプラットチーム一人ひとりが、この活動に至った理由や思いをお届けしています。それぞれが真摯に自分の過去や経験に向き合いました。 

応援するかどうか迷われている方がいましたら、ぜひ読んでいただき、応援するかどうか決めてもらえると嬉しいです!

今日はわたし、武笠のストーリーです。

 

▼プロフィール

今まで自分が子どもとして育ってきた中で、「気になる子」「上手く行っていない子」と出会い、そんな子どもたちに対して、「本当はもっとできたことが絶対にある」「もっとやりたかったことがたくさんある」という思いを拭い去れず、北海道からダイバーシティ工房に参画する。プラットでは外部機関との連携を担当。

 

▼普段周りにいる人達・考え方とは全く違う「人・場所・モノ」と出会いをつくりたい。

こんにちは、ダイバーシティ工房の武笠です。

2016年に北海道から千葉に上京し、ダイバーシティ工房に入社しまして、今年2年目です。代表からはジャニーズ武笠と呼ばれています笑

僕が北海道からなぜダイバーシティ工房を見つけて、ここで働きたいと思い、そして今プラットに関わるのか。そんな事を少し綴りたいと思います。

 

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幼少時代、私は、少し冷めた子どもでした。

みんなで流行りのアニメの「~ごっこ」をしているときも、何かの勝負をして熱くなっているときも、「なにが楽しいのかな」、そんなことを思いながら、いつもみんなと一緒に遊んでいました。

そのうち、段々と合わせるのが苦痛になって、一人で出来ることを自分で見つけるようになり、一人の時間が増えていきました。

 

でも本当は、みんなと合わせることに疲れて、本音では楽しくないと感じている自分に、罪悪感を募らせていました。今振り返ると、これが私の生きづらさの原点だったかもしれません。

集団の中にいるだけで、何か自分が悪いことをしているような気がして、「どこにも居場所がない」「誰も自分のことをわかってくれない」そんな感覚を持っていました。

 

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小学3年生ごろの私は、学校が終わるとすぐに下校し、テレビのワイドショーで15時ごろにやっている「ピーコのファッションチェック」に間に合うように早歩きで家に帰ることが日課でした。

あのズバズバとした物言いに、胸が躍りました。

「こんな風に物事を見ていいんだ」「こんなことを言ってもいいんだ」。

「なにが楽しいのかな」と思っていた世界が、少し広がって見えたような気がしました。自分の持つ罪悪感が、受け止められたような気がしました。

 

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それでもやっぱり、集団での生活は私にとっては辛いものでした。

自分でいうのも何ですが、子どもの頃の私はとても物分かりが良く、学校の授業でやることは少し説明されればすぐに覚えてできるものばかりでした。

算数の問題練習のときは特に「することがない」、そんな状況で、机に突っ伏すしかありませんでした。 

そんな私に対して先生から返ってきたのは、通知表についた「意欲・態度」の低評価の数々…。心の奥底でショックを受けました。

「テストで100点取ってるのに、なんで」「誰も自分のことをわかってくれない」

そんな気持ちがますます膨らみ、段々と大人のことが嫌いになっていきました。

 

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先生が嫌いになった私の関心は変化していきました。

それは、「勉強が苦手なクラスメイト達」でした。既に先生のことを嫌いになっていた私は、「みんなは何も悪くないのに、先生の教え方が悪いからできないんだ」と思いました。

周りを見て困っている子を見つけるたびに勉強を教えながら、「先生なんかより自分の方が絶対みんなのことをわかっている」「先生より絶対上手に教えられる」。本気でそう思っていました。

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私のそんな物事の捉え方は、段々と自分の首を絞めていきました。

ここで抱えたたくさんの葛藤は、とても小学生の自分では抱えきれず、完全にキャパオーバーしてしまいました。私は、学校と習い事の時間以外はずっと自分の部屋にこもるようになりました。

 

でも、こもった部屋の中で、私はたくさんの大人に出会いました。

小学5年のときにおこづかいを貯めてPS2を買い、色んなゲームをしました。そこで触れた世界はとても広く、優しいものでした。買ってきて初めてPS2の箱を開けたときのあのわくわくした気持ちと感動は、大人になった今でも忘れられません。

 

外国のオルタナティブロック・パンクロックも聴きまくりました。

イギーポップは、ガラスの破片の上で寝転がり、救急搬送されていました。彼らは、「誰もわかってくれなくても、自分が価値があると思うことをやるんだ」と言っていました。

 

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私は、部屋の中でメディアを通してたくさんの大人から色んなことを教わりました。次々と起こる価値観の転換の数々に、私は興奮しました。

 

 

 

自分で物事を選べない子どもたちの世界は、小さくなりがちです。でも、そんな箱の中だけでは、小さくて息がつまってしまいます。

 

息が苦しくなった子どもたちに新しい価値観を提供し、世界を広げたい。

普段周りにいる人達・考え方とは全く違う「人・場所・モノ」と出会い、「世の中捨てたもんじゃないな」と思う、「これでいいんだ!」と思う、「こんなものがあるんだ!」と見つける、そんな機会が必要だと考えています。

 

ぜひその機会を一緒に作る仲間になってほしいです。ご支援お待ちしています。

▼ご支援はこちらから
https://camp-fire.jp/projects/view/32467#return__section

 

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