◇初めに

初めまして!東京大学経済学部4年の清原優太と申します。
好きな果物はみかん、好きなみかんは甘平。溢れるみかん愛が爆発し、2014年の1月にみかんに特化したサークル「東大みかん愛好会」を設立し2年間代表をしていました。現在はサークルを引退し、株式会社みかんを立ち上げるなど、みかんのためにもっと何かできないかを模索しています。

ちなみに単位も、未完。サークル立ち上げてから大学生活の全てがみかん果汁に染まりきった日常を過ごしていたところ、単位を取り切れず今4年生2回目です。

でも、僕には大学をすんなり卒業をするよりも、柑橘界で解決したい課題があります。東大みかん愛好会の活動をしているうちに、柑橘界の構造的な課題が見えてきました。その課題の解決に繋がる1つの答えが日本みかんサミットだと思っています。

実施の為に少しでもお力をお借りしたくてクラウドファンディングに挑戦しています。以下、みかんについてひたすら語ると思いますがどうかお付き合いください。
また、PR動画でもひたすらみかんについて語ったところ44分というcampfire史上最長のものが出来上がっております。こちらも良かったらご覧ください。
「みかんのファンを増やす」という趣旨の下、リターンはみかん尽くしの内容になっているのでまずそこからご覧いただいても大丈夫です!

◇みかんが、好き

みかんが好きです。

人生22年。これまで10,000個は食べてきました。
目隠しされたって品種の違いはわかります。

みかん(手で剥ける日本の柑橘と定義)を世に広めるため、サークルを作り斬新な企画を通してみかんの話題作りを行ってきました。 


↑冷凍みかんを夏の海の新定番に。真夏の湘南の海で冷凍みかんの販売。


↑2015年度ミス東大の方々をモデルにみかん×ファッションショー。 

↑みかんパンのパン食い競争など様々な障害を越えていくみかん障害物競争。

みかん色一色の学生活を過ごしているうちに、僕は柑橘界が抱える2つの課題に気がつきました。

◇柑橘界の課題

僕が気づいた柑橘界の課題、1つ目は産地間の連携の希薄さです。
みかん産地出身者、例えば愛媛県出身者と和歌山県出身者が会った時に起こる「うちのみかんが一番だ」論争、生産者間や自治体間レベルでも大なり小なり存在します。「全国のみかんを応援する」を活動方針に掲げる東大みかん愛好会の活動を通してその現状を強く感じました。

過激に言うと産地原理主義でしょうか。
もちろん、産地間競争はあるのが健全な姿だと思うのですが、消費量が全盛期の7割以下に落ち込んでいる現状、産地が一丸となって出来ることはもっとあるはずです。

2つ目は消費者視点の薄さです。
りんごなら「つがる」「ふじ」、いちごなら「とちおとめ」のように誰もが浮かぶブランド品種があると思います。しかし、柑橘はどうでしょうか? 思いついたなら相当柑橘に詳しい方だと思います。
「せとか」「きよみ」「はるか」「はるみ」「なつみ」「せとみ」「はれひめ」など個性際立つ美味しい品種がこんなにありながら、どれも全国的な知名度は低いです。良いものを作りさえすればみかんが飛ぶように売れていた昔の時代の名残からか、どう見せるのかという視点が薄いのではと感じています。

◇課題を解決するために

どうして、産地が分断するのか?
それは利害が対立してしまうから。品種を共有しよう!と言うのは簡単ですが産地のお金をつぎ込んで新品種を開発した以上、すぐに協調するのは難しいでしょう。
一方で「みかんの売り方」という部分では今すぐにでも産地協調可能なはずです。
みかんをどう見せ、どう話題にするのかという点については、全産地が共通の目標を持って一丸となって取り組むことができます。産地の分断は、この入口から解決可能だと考えています。

 

どうして、消費者視点が足りないのか?
それは戦略を考え実行する人たちに偏りがあるから。現状は愛媛や和歌山といった産地内だけ、あるいは研究者、流通関係者といった特定の分野の人たちだけで考えられている傾向があります。しかし、多様性がある中でこそ良いアイディアは出るはずです。みかん産業の川上から川下まで、あらゆる人が産地の別なく集まり、知恵を出し合う。そのような場が必要だと考えています。

◇日本みかんサミット

様々な産地の人、さらに消費者を繋ぐことで日本のみかん界をもっと明るくする。そして全国の人にもっとみかんの魅力を知ってもらう。これが僕の想いです。その第一歩となる企画が今回の日本みかんサミットとなります。

私はこれまで東大みかん愛好会の代表として、産地や業種を超えてみかんに関わる様々な方とお会いしてきました。どの方もみかんが大好きで、一生懸命に取り組んでいらっしゃる方ばかり。この人たちが集まり、一丸となってみかんの未来を考えたら絶対に素晴らしい事ができると思いました。
そして、この方達を繋ぐのは、どこの産地ともしがらみのない、まだ学生の身である私だからこそできる事だと思います。実際、実は協力したい気持ちがあるけど利害関係が発生してしまうから協力などが難しいという声を聞く事も多かったのです。

産地、人を繋いでいく最初の一歩として、まずは中でも各産地でリーダー的な存在である方に集まって頂くというのが今回のサミット。主催はNPO法人日本みかん愛好会(現在設立作業中)です。

日本みかんサミットの参加者としては、
みかん×ICTに取り組んでいる早和果樹園の秋竹俊伸様(和歌山県)や「なつみ」という品種を個人で開発された山本弘三様(山口県)など各産地で先進的な農家や篤農家として有名な生産者が約25名、株式会社EJ JUICE & SOUP代表の岩崎亘様や湘南ゴールドという品種を開発された元東京農業大学農学部農学科長の真子正史様など業界人が約10名、東大みかん愛好会メンバーなどみかんが好きで発想力に富んだ消費者を約10名と柑橘産業の川上から川下まであらゆる属性の関係者50人が参加します。

今回のサミットでは、このみかん愛と多様性に富んだ参加者が一丸となり、一泊二日でみかんを盛り上げていくアイデアの共有、そして創出を目指します。

 アイデアを創り出すためのワークショップの設計は、私が2016年度生として採用されている東京大学のイノベーション教育研究機関、東京大学i.schoolの研究成果を基盤としたもの。単なる交流会に終わらず、真にイノベーティブなアイデアを創出する場とするために日夜検討を重ねています。

また、広告業界の第一線で活躍されているコピーライター、長谷川哲士さんをお招きしての花言葉ならぬ「みかん言葉を作ろう」プログラムや、先進事例共有として、「床屋でみかんを販売」という驚きのアイデアでみかんの新しい一面を切り開いた事例の紹介なども行います。

開催場所は、鹿児島県長島町。私たちがみかんと言って思い浮かべるあの温州みかんは、実は江戸時代にこの場所での突然変異から始まったという、みかん発祥の地です。「みかんの聖地」で行う事で、特定の産地の色のつかないフラットな議論をすることができます。

さらに、どんなに良いアイデアを出しても、実現しなければ意味がありません。
みかんサミットでは、終了後の企画実現を見据えたプログラムを設計し、終了後は日本みかん愛好会が責任を持ってアイデア実現へのコーディネートを行います。
また、アイデアをみかんサミットの参加者以外も使用することができるようにノウハウ化にも取り組んでいきます。

「みかんを盛り上げる」を軸に、産地、立場に関係なくあらゆる人が集い、知恵を出し合うというみかんサミットは、産地がバラバラに動き、消費者視点が薄いというみかん界を変えていく第一歩になるはずだと確信しています。

◇ご支援いただいたお金の使い道

ご支援いただいたお金は以下の用途に使用させていただきます。

○みかんサミット実施費用
・会場使用費
・バスの貸し切りなど移動手段にかかる費用
・講師謝礼費
・参加者への交通費の補助
・リターンにかかる費用

○みかんサミット実施準備費用
・企画説明会実施にかかった交通費の補助
7/18-27にかけて、みかんサミットの企画説明会を行うために私は、
福岡県→熊本県→鹿児島県→宮崎県→山口県→島根県松江市→島根県海士町→岡山県→愛媛県→高知県→和歌山県→神奈川県と全国を回ってきました。
その交通費の補助に充てさせていただきたいと考えています。

○みかんサミットで生まれたアイディアを実現していく費用
・床屋deみかん普及のための費用(共通POPの作成など)
・みかん言葉普及のための費用(ポストカードの作成など)
・ワークショップBで生まれたアイディアを実現するための費用

◇最後に

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
この文章を書いている今もみかんサミットの準備で動いています。参加者の方々は本当に素敵な方ばかりでこれは絶対に失敗できないぞとプレッシャーを感じる日々ですが、成功すれば柑橘界に新しい風を吹かせることのできるはずだと考えて頑張っています。
もし、内容や趣旨にご賛同いただけましたら、応援いただけるととても嬉しいです。
どうぞよろしくお願い致します。

※参加者の枠はまだ若干名空きがあるので、参加をご希望の方は自己紹介を添えて日本みかん愛好会のメールアドレス(mikanfanclub@gmail.com)までご連携をお願い致します。折り返し、参加枠の空き状況やみかんサミットの詳細などについてご連絡させていただきます。

  • 2016/08/24 23:38

    こんばんは!清原優太です。今日は一気に作業が進み、いよいよ準備が整ってきました。今回は昨日今日で最終調整を行っていた「みかんシンポジウム」についてご紹介したいと思います。 ◇プログラム紹介:みかんシンポジウム みかんシンポジウムは「品種」「生産」「最先端」「消費」「海外」「商品開発」の...

  • 2016/08/24 11:50

    みかんサミットまで残り3日。運営メンバーの一部は月曜日から台風に負けず会場の長島町に入り、準備を進めています。残り期間少ないですが、これから毎日サミットで実施するプログラムの紹介を行っていくので是非ご覧ください! 以下は運営メンバーの真庭くんが書いた文章です。 ↑中央。東大みかん愛好会でJT...

  • 2016/08/12 01:02

    ◇みかんワークショップを8/16(火)に東京で実施します クラウドファンディングを始めて一週間ほどが経ちました。 沢山の方にご支援や応援の声をいただき、本当にありがたい限りです。最高の会にできるよう準備を着々と進めています! 色々と準備を進めている日本みかんサミットのプログラムの中でも一...

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