▼はじめに▼

こんにちは。NPO法人チャリティーサンタ「生き×活きキッズツアー」事務局です。

「生き×活きキッズツアー」ってなんだろう?

と興味を持ってくれた方、ありがとうございます。

この企画は、3.11以降、放射能の影響で外遊びが難しくなってしまった福島の子ども達を招待して、保養と外遊びの体験を提供する為に2013年から実施しているキャンプツアーです(2018年現在、岡山・広島・山梨の3箇所で実施)。

毎年このツアーでは、参加した子ども達から「最高の夏休みだった!」という声が寄せられ、親御さんからは「子ども達が本当に楽しそうに思い出を語ってくれるので、こちらも幸せな気持ちになります」と、仰っていただけている活動。


しかしながら、準備を進めていた矢先、開催地である広島と岡山を平成30年西日本豪雨が襲いました。

(スタッフによる自宅周囲の提供写真。7月7日(岡山県小田郡矢掛町))


(スタッフ友人(被災当事者/岡山県倉敷市真備)による提供写真。自宅内の様子。)

本当に楽しい夏休みに入る直前のできごとでした。

開催が危ぶまれる状態でしたが、開催地の美作市上山(岡山)、大崎上島(広島)には大きな被害はなく、安全面も確認できたので予定通り開催することになりました。


(それぞれ豪雨後の開催場所の様子。特に大きな被害はありませんでした。)


ただ、受け入れる側の私たちのすぐ側(同じ県内)には、痛々しいほどの街並み・・。

受け容れ難い現実に大人も必死ですが、子ども達も大人と同じように悲しみに耐え、遊ぶことも我慢してがんばっている状況。

せめて夏休みの数日間は、災害によるストレスから子どもたちの心とからだを解放し、のびのびと子どもらしく遊べる機会を作ってあげたい。

そんな思いから急遽、この「生き×活きキッズツアー」では未だ放射能の影響を受ける福島県の子どもたちの受け入れに加え、岡山と広島で被災した子ども達を無料招待することにしました。

放射能の影響から外遊びに不安を持つ子どもたち(福島)、
水害の影響で安心・安全な居場所や時間が不足している子どもたち(岡山・広島)

それぞれ少しずつ状況は異なりますが、突然起きた自然災害によって「子どもらしい時間」を過ごす権利が奪われています。


「災害に思い出までも奪わせない!」

私たちはその想いを胸に、子ども達に「最高の夏休み」を届けます。

 

 
▼子ども達は遊びの中で心を癒していく▼

大きな災害に直面した時、子どもたちはそれとは気づかずに大きなストレスを抱え、生活の中でも様々な制限がかかるようになります。

現在、岡山・広島の被災した一部地域については浸水による掃除や消毒などが時間がかかる状態です。

また、地域によっては土の汚れがひどく、土埃が激しいことから、子どもが外で遊ぶ環境に適さない箇所も。

これから大人達が復興や片付けに忙しくなると、子どもたちの居場所がなくなることも考えられます。

しかし、子ども達は被災前の日常生活で行っていた遊びなどを通して、子どもらしくいられる時間を取り戻すことで、被災による影響から自分の心を癒し、災害を受け容れ、徐々に立ち直っていくことができます。


私たちはこの「生き×活きキッズツアー」で、子ども達がツアースタッフの大人と全力で遊びながら「忘れられない体験」や「心に残る思い出」を積み重ね、その体験が子ども達の笑顔と、その先の親御さんの笑顔に繋がっていくことを学びました。

さらに先日、福島より、かつてツアーに参加した1人から今回の災害を心配する声が届きました。

やんちゃに遊んでいた少年が、こちらを思いやり気遣ってくれる優しい青年に育ってくれているのだ、と、確かな成長を感じられた瞬間でした。

▼高まるキッズツアーの需要と、慢性的な資金不足▼

しかしこの「生き×活きキッズツアー」、実は、毎年事業打ち切りの危機にあります。その原因は「資金」と「ボランティアスタッフ」の不足。

現在、約1週間のツアー期間の経費は、寄付や助成金の他、ボランティアスタッフ参加費によって支えられています。

東日本大震災が起きた直後は大きかった寄付や助成金の枠組みも、年月が流れる中で小さくなっています。

「普段から生活の中でしんどさを感じている福島のご家庭の負担を少しでも減らし、放射能から少しでも離れた地域で過ごして欲しい。そのため、参加しやすい仕組みでありたい」という想いから、負担金額を低く設定し、スタッフの厚意の持ち寄りで継続してきました。


<昨年度の負担の割合> (昨年の様子です。今年は助成金の枠が小さくなります)

 

このように年々ボランティアの負担が重くなる一方、福島の子ども達に対する保養を実施する他の団体も減っていき、「もっと受け入れ人数を増やして欲しい」という声は後を絶ちません。

加えて今回の災害による、岡山・広島の子どもたちの追加招待にかかる経費の追加。

またその安全管理にかかるスタッフの増員も必要です。

「子ども達のために、やるべきだ」というスタッフの気持ちは一致団結していますが、綱渡りの状態であることには変わりありません。

求められている声に応えるためにも、安定して継続実施できるよう、資金面でのサポートをこのクラウドファンディングで募りたいのです。

▼「子どもたちを笑顔にすること」こそが、プレゼント▼

私たち「チャリティーサンタ」の名前の由来は、その名の通りクリスマスのサンタクロース。

クリスマスプレゼントを受け取った時の、子ども達のとびきりの笑顔は、なんとも言えず素敵なものです。

子ども達の笑顔は、大人の心を癒し、明日への活力になります。
私たちはそんな周りを幸せにする「子ども達の笑顔」が大好きです。

そして、誰もが子ども達の笑顔を思い、行動できるような社会を作るべく、「あなたも誰かのサンタクロース」を合言葉に、子ども達のサポートをしてくださる、サンタクロースのような大人達を世の中に増やしていきたいと考えています。

季節は真夏ですが、あなたも今回の豪雨で被災した岡山と広島、そして今なお放射能による将来の不安に晒されている福島の子ども達に「笑顔」の贈り物を届ける「サンタクロース」の一員になってみませんか?

▼このプロジェクトで実現したいこと▼

このプロジェクトで実施をしたいのは「キャンプツアーの実施のための運営資金を集めること」です。
1人でも多くの子ども達を受け入れ、継続的に「最高の夏休みの思い出」をプレゼントするために、ぜひお力をお貸し下さい!

2018年は以下の地域でプロジェクトを開催予定です。

●岡山:8/8(水)~13(月)、岡山県美作市上山
 対象児童>福島県内の子ども(10名)、岡山県内で被災した子ども(10名)

岡山ツアーでは「自然いっぱいの環境」で「地元の人との交流」をしながら様々なことに「チャレンジ」する6日間を過ごします。
地元の方の畑で野菜の収穫体験、自分で薪を割って火を起こし食事作り、満点の星空の下でナイトハイクなど、人と自然にふれる時間をたっぷり過ごします。
夏祭りでは、お客さんとしてだけでなく、お店やさんとして準備、片付けと最初から最後まで参加し、自分が楽しむだけでなく、誰かを楽しませる体験もしてもらいます。お祭りのフィナーレに飛ばすスカイランタンは、ここでしか味わえない感動です。

●広島:8/17(金)~22(水)  広島県大崎上島
 対象児童>福島県内の子ども(10名)、広島県内で被災した子ども(5名〜10名)


広島ツアーでは「瀬戸内海の美しい海」で食材集めから島の仕事体験まで、様々な「チャレンジ」と地域住民とのつながりを感じながら過ごします。
竹で食器を作り、食材は自ら海で釣り、食事も子どもたちだけでチャレンジ。失敗しても、仲間たちと協力し、生き抜くチカラを。そして民泊を通じて大崎上島が第二の田舎になるような濃いつながりを。
世界遺産である「原爆ドーム」と「厳島神社」にも訪問。特に原爆ドームや平和記念資料館で平和や戦後復興について学び、福島の復興についても考えます。

●山梨:8/12(日)~15(水) 八ヶ岳
 対象児童>福島県内の子ども(10名)

山梨のツアーでは、「仲間と助け合う」ことを意識した自然体験をメインにしています。
「登山」を通して自然との触れ合いや生きるチカラを育み、食事も基本的には野外炊事を行い、火起こしから仲間と協力して行います。
夜には、この4日間私たちを守ってくれる自然に感謝をしながら火を囲み、想い出を語り合う。大切な仲間に出会い、新しい自分に出会えるそんな濃い時間を過ごせる4日間です。

▼資金の使い道

基本的にツアーの運営費用に使わせていただきます。
・子ども達の移動費、宿泊費、食費、ワークショップなどのコンテンツで使用する経費等
・ボランティアスタッフの移動費、宿泊費等

※ 子ども達にかかわる活動経費は、いただいた寄付から捻出してきましたが、ボランティア側には参加費+交通費の自己負担をお願いしており、少ない人でも1万円以上〜多い人では数万円にもなります。
 (社会人は仕事を、学生はアルバイトなどを長期休む形となっており、負担も大きくなっています)
  少しでも個人の負担を抑え、継続したボランティア活動を応援していただけると幸いです。

※ 今回の資金が多く集まった場合には、継続して西日本豪雨の子ども達の思い出や居場所の支援として利用させていただきます。(連休の受け入れ、イベント開催等)

▼リターンについて

このクラウドファンディングから、プロジェクト支援に参加して頂いた方に、以下のリターンをお送りします。


・サンクスレター
・チャリティーサンタオリジナル クリアファイル
 (ファイルのデザインは変わる可能性があります。ご了承くださいませ)
・チャリティーサンタ活動報告書 

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【運営費を応援!】
子どもたちをツアーに招待するための運営費全般に充てられます。今後の企画の継続にもつながります。
また必要なニーズにも応えることができます。(たとえば、現在豪雨関係で避難所におり、一週間のキャンプで用意できないものをこちらで調達するなどのフォローや避難所までの送迎などにも充てることができます。)
3,000円コース / 5,000円コース / 10,000円コース

【子ども達を招待!】
最低限の子ども達を迎え入れをすることができる金額になります。
・10,000円コース → 広島の子どもが一人参加できます
・10,000円コース → 岡山の子どもが一人参加できます
・25,000円コース → 福島の子どもが一人参加できます

【子どもたちをまるごと応援!】
場所にかかわらず被災した子どもたちをまるごと応援コース。子どもたちをツアーに招待するための運営費全般に充てられます。今後の企画の継続にもつながります。

50,000コース / 100,000円コース

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▼最後に

私たちは開始当初から「生きる力を応援する」という想いを乗せ、活動しています。

私たちは「生きる力(≒自立)」とは、1人で生きるという意味ではなく、「誰かと助け合える力」だと思っています。

便利な世の中で、忘れられがちな「どうしたらできるか」を仲間とともに考えること、
自然体験や地域の優しい人々とのふれあいを通じて
実感できる「助け合い」を経験することで、
子どもたちの心に「生きる力」が芽生ることをお手伝いしたい。

私たちは、子どもが成長する中で、困難なことがあっても、
一つ輝く思い出があれば何かの支えになれると考えています。

昨年(2017)参加されたご家庭から、こんな声が届きました。

「まだまだ、食べ物でも線量をはかり安全を確かめての状態です。
 テレビでは、落ち着いている。線量低いなど言ってますが、本当のことはわかりません。
 子供には、思いっきり外で遊んでもらいたいです。」

「線量計を首からぶら下げての生活。定期的な甲状腺の検査は子供にとって苦痛だとおもいます。今後、福島県の子供たちはどうなってしまうのだろう?」

震災から月日がたっても、まだこのような不安を感じているところがまだまだあります。
そして現在、水害にあった地域も、まだ見えぬ終わりに不安を感じているところだと思います。

子どもは思い出と体験で強くなる

子どもは思い出や体験から多く成長します。
どの子どもからも当たり前にある夏休みの思い出を届けたい。
福島の子どもたちも、今回の西日本豪雨で被災した子ども達にも当たり前で「思い出したい夏」を届けたい。

最後に昨年参加していただいたご家庭からの声を紹介します。

「夏休みの宿題の図画は、みんなでやった竹の流しそうめんの風景を描きました。表情豊かな絵になっていると思います。スタッフのみなさんにもらった寄せ書きは、大事そうに眺めています。褒められて恥ずかしい面もあるのか、親の私たちには「一部」だけを見せてくれました。初めて出会ったスタッフの皆さんにもらったたくさんの言葉が、想像以上に本人のエネルギーと自信になってくれていると感じます。
 放射能の被害から逃れるだけでなく、放射能という逆境を乗り越えることが必要だと感じています。これからの様々な困難を乗り越える力と、多くの人に感謝の気持ちを伝えられる力、そして自分で考えて行動できる力を育んでほしいと親としては思っています。そのような主旨が伝わるツアーに必要性と魅力を感じます。」

 災害をきっかけに不安や思い出が制限される子ども達を支援したいと思います。

子どもたちの未来につながるために、ぜひ応援をお願いいたします!

 

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*過去のCAMP FIRE取り組み実績*
 どのプロジェクトもみなさまのご支援のもと実施することができました。

「厳しい環境の子どもたちへ「クリスマスに絵本を届けるプロジェクト」に協力者募集!」
(2017/11/01〜2017/12/23)
https://camp-fire.jp/projects/view/50172

「\熊本の子ども達1,000人に届けたい!/1,000人サンタプロジェクト」
(2016/11/24〜2016/12/26 )
https://camp-fire.jp/projects/view/15276

「全ての子ども達にサンタクロースの体験を届けたい《サンタ白書プロジェクト2016》」
(2016/10/28〜2016/11/19 )
https://camp-fire.jp/projects/view/12778

 

◆税制優遇について
NPO法人チャリティーサンタは「NPO法人」として認定されていますが、このクラウドファンディングを支援することで、支援者が税制優遇を受けることはありません。

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