動画制作プロジェクトの背景
日本において「盲導犬」という言葉は、「利口な犬が盲人を導いている」と受け取られがちです。確かにアイメイト(盲導犬)は、視覚障害者からの指示により素晴らしい能力を発揮します。しかし犬は自発的に仕事をするのではなく、また「利口な犬が盲人を連れて歩いている」のでもありません。
犬は素晴らしい能力と豊かな個性を持っており、アイメイト(盲導犬)は視覚障害者の歩行を助けるための十分な訓練を受けています。しかし、いくら訓練を受けていても犬が自発的に仕事をしたり、アイメイト(盲導犬)が自動的に視覚障害者を目的地まで連れていくわけではありません。
歩行指導を受けた視覚障害者が指示を出し、その指示に従ってアイメイトが誘導するという、人と犬の協同作業によって初めて安全な歩行が実現します。
楽しく分かりやすい動画を作りたい!
両者の協同作業は、「アイメイト(盲導犬)ができること」(素晴らしい能力)と「人にしかできないこと」(犬の限界)の双方で成り立っています。その実態をお伝えするためには、現在では動画の制作&配信が最も効果的だと考えています。楽しく分かりやすい動画をお届けして、アイメイト(盲導犬)の役割や、視覚障害者とアイメイトの「絆」を、広く多くの皆さまに理解していただくことを願っています。
募集方式「All-or-Nothing」
動画制作費という性質上、予定しているプロジェクト企画は50万円が集まらないと実行できません。そのため目標金額(50万円)を達成した場合のみ支援金を受け取れる「All-or-Nothing」という募集方式を採用しています。(目標金額を達成しない場合は、ご支援がキャンセルされ返金される)
ぜひ目標金額を達成できるように、皆さま暖かいお力添えをよろしくお願いします。
公益財団法人アイメイト協会とは
当協会は、1957年に国産盲導犬第一号を誕生させて「日本の盲導犬の父」と呼ばれた塩屋賢一が創設した盲導犬育成団体(公益財団法人)です。
日本に11ある盲導犬育成団体の中で最も歴史のある協会で、主な事業としては、アイメイト(盲導犬)の育成訓練、視覚障害者の歩行・日常生活指導、歩行指導員の養成、アイメイト(盲導犬)に関する社会啓発、などを行っています。これまで67年間で送り出したアイメイトと使用者のペアの累計数は1448組に及びます。(2024年2月10日現在)
※「アイメイト」はアイメイト協会出身の盲導犬だけの特別な呼び名です。
日本で実働中の約850組の視覚障害者と盲導犬のペアの内、172組(全体の約20%)がアイメイト使用者とアイメイトのペアです。(2023年10月現在)
これまでの取り組み
アイメイト(盲導犬)や視覚障害に関する情報を広くお知らせするため、長年にわたり紙面・誌面・書籍など様々なメディアに取材していただき、社会への発信を続けてきました。また見学会・企画展・体験歩行などの啓発イベントの開催を継続しています。
近年ではネット活用の強化に取り組んできました。
2016年6月にYouTubeチャンネルを開設したのは日本の盲導犬育成団体の中で早いほうでした。しかし新しい動画を制作配信できず、チャンネル登録者数が伸びない状況が続いています。今回のプロジェクトを成功させて、改めて動画コンテンツの活用を推進したいと願っています。
実施スケジュール
このCAMPFIREプロジェクトの目標金額500,000円を達成できた場合は、2024年5月から動画制作をスタートして、2024年夏頃から配信を開始する予定です。また動画配信と並行して、制作した動画をSNSメディアを通じて発信し、アイメイト(盲導犬)に関するご理解とご支援を広げてまいります。
リターンの紹介
1,000円 【お礼のメールメッセージ】感謝の気持ちを込めて、お礼のメールメッセージをお送りします。
3,000円 【お礼のビデオメッセージ】感謝の気持ちを込めて、お礼のビデオメッセージをお送りします。
10,000円 【概要欄にお名前掲載】動画ページの概要欄にて支援者様のお名前(ニックネーム)を掲載します。(ご希望の場合のみ)
30,000円 【エンドロールにお名前掲載】動画のエンドロールにて支援者様のお名前(ニックネーム)を掲載します。(ご希望の場合のみ)
100,000円 【当協会代表理事から御礼のお手紙を郵送】当協会代表理事の塩屋隆男から感謝の気持ちを込めて、御礼のお手紙を郵送にてお届けします。
資金の使い道
・動画の制作(撮影/編集)、配信、拡散の経費
・CAMPFIRE 手数料・リターン提供(メッセージ制作)経費
・クラウドファウンディング運営事務局 スタッフ人件費
最後に
最後まで長い文章を読んでくださり、どうもありがとうございます。
「アイメイト歩行」とは、「全く視力がない人が、白杖や同伴者を伴うことなく、犬とだけで単独歩行できること」です。気兼ねなく好きなときに自由にでかけられること。この自立した自由な歩行を通して、視覚障害者が抱える問題を解決するお手伝いをしていくことが当協会の使命であり、目指すところです。
このプロジェクトで皆さまから温かいご支援をいただければ、視覚障害者とアイメイト(盲導犬)の協同作業やコミュニケーションのあり方について、より多くの方々にお伝えできると期待しています。ご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
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