自己紹介

脚本家で演出家の篠原明夫と申します。
『ザ・シノハラステージング』(旧団体名はシノハラステージング。2023年に改名)の代表です。

劇団の上演作品は現在83作品を数え、篠原個人の演出作品は100作を超えています。
米国ユニバーサルスタジオ・ハリウッドに作品を提供したり、
池袋演劇祭では演劇祭賞を連続受賞しておりました。
また行政との繋がりで、市民ミュージカルや、小中学校対象のいじめ対策演劇の開発なども行って参りました。

近年は、俳優養成私塾『プレイヤーズレッスン』を立ち上げ、俳優の育成を行い、
映画や朗読劇の開発なども行っています。


このプロジェクトで実現したいこと

このプロジェクトでは、演劇の力で、石川県能登半島地震被災地の方々に、
頑張ることで張り詰めている心の糸が切れる前に、
しっかり泣いて頂きたいと思い、上演に関するお力添えをお願いするものです。
中学高校の体育館での上演を願っています。

本来であれば、自費で駆け付けるべきだとも考えるのですが、
如何せん、日頃から家庭を支えるのが精一杯な演劇人。
いつも指をくわえて見ているだけでしたが、
やはり、演劇人としてもお役目を果たさせて頂きたい。

そんなワガママにお付き合い頂けたら
こんな幸いは御座いません。

未達の場合でも1公演の上演をお約束させて頂きます。
もう指をくわえて見ていることは出来ません。
200万円の達成に際しては2公演。
その後、50万円達成毎に1公演が追加されます。
50万円に満たないオーバー分は、衣裳・小道具の修繕・維持に使用させて頂きます。


プロジェクト立ち上げの背景

2023年12月。
クリスマスも近いある日、僕は息子の通う小学校で、6年生への読み聞かせをすることになりました。
この読み聞かせボランティアは、長男が小学校へ入学した時から13年間続いています。

いつもは家にある本を程よくピックアップするのですが、
ママ友間のLINEで、「今度の読み聞かせ、クリスマス近いけど、何読む?」というやり取りを発見。
僕も、クリスマスらしい本を読もうかな。と書店へ向かいました。

そこで発見したのが、『戦争をやめた人たち』でした。
https://www.amazon.co.jp/%E6%88%A6%E4%BA%89%E3%82%92%E3%82%84%E3%82%81%E3%81%9F%E4%BA%BA%E3%81%9F%E3%81%A1-1914%E5%B9%B4%E3%81%AE%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%82%B9%E4%BC%91%E6%88%A6-%E9%88%B4%E6%9C%A8-%E3%81%BE%E3%82%82%E3%82%8B/dp/4751531131

第一次世界大戦時のクリスマス休戦の実話です。

読み聞かせボランティアを翌日に控えて購入した書籍でした。
僕は帰宅後、本を開いて読みの練習をしました。
ところが、涙が溢れて読めなくなるのです。
どれだけ目頭を押さえても止まらず、涙が頬を伝い続けるのです。
何度読んでも、きちんと読み切れないまま、当日を迎えました。
どうにか泣かずに読めましたが、声は震えていたでしょう。
子供たちから贈られた拍手は感動でした。
ロシア・ウクライナの映像を見ていた子たちですから、思う所もあったのでしょう。

僕は、この物語を舞台化することを決めました。

そして明けた2024年。
能登半島地震が勃発しました。

2007年3月。死者1人、負傷者338人、家屋全壊684棟という大規模な地震が能登半島で発生しました。
当時は災害に対するノウハウの蓄積も少なく、SNSもさほど発達していませんでした。
今ほど情報が流れて来ない中、知り合いからSOSが来たのです。

僕は多くの企業に声掛けをさせて頂いて、テントや簡易トイレを送って頂きました。

本当でしたら、災害支援や義援金の送付などもしたかったのですが、
如何せん貧乏演劇人。それは残念ながら叶いませんでした。

そして度重なる幾度かの震災。
その時は、「大丈夫です。安心して下さい。」というお返事の上に、
安心したフリでだけで、何も出来ずに居りました。

そこへ今回の2024年元日の勃発。
知り合いは、「命は助かりました。」という安堵の返信を下さいましたが、
家も会社も崩壊していました。
それを「大変です。」と言わない心の強さに泣きました。

全然、大丈夫じゃないよ!!!

相変わらずの貧乏演劇人、何の為す術もなく、日々を過ごしていました。
そんな時、お世話になった行政のOBからメールが入りました。

泣くという感情は、人間誰しも必要な心の揺れだと思うのですが、
あまりの被害と悲劇に涙も出ないような珠洲、能登、穴水、七尾、志賀の被災者を見ていて思ったんです。 
お笑いや演芸で笑顔を取り戻させようとすることも有効とは思いますが、
無理に笑わせるだけでなく、悲しむことができることも必要なような気がするんです。
参考までに篠原さんのご意見をお聞かせください。

僕もどちらかと言うと、ピンチに陥っても泣かずに頑張るタイプです。
でも、泣くことの重要性は知っています。
頑張り屋の方が鬱を患う危険性が高いことも知っています。

東日本大震災から1年経った頃にも、
頑張り抜いて心が折れる人々が多くなったと報道していました。

そうなる前に、しっかりと泣いて頂きたい。涙を出させて差し上げる必要がある。
それこそが僕ら演劇人に出来る社会貢献ではないかと思いました。

最高に泣ける物語を、泣いて欲しい方々にお届けする。
それが今回の目的です。


現在の準備状況

現在、脚本執筆の為の資料集めが終わり、全体の構成に着手しました。
また、アクションチーム、オペラ歌手、英国民族楽器バグパイプの奏者への顔つなぎが終わりました。
更にクラウドファンディングが未達に終わった場合に備えて、
それでも慰問公演を実施出来るように、公演の全国展開へ向けて、営業をスタートしています。


リターンについて

・サンキューレター
・上演台本
・オリジナルTシャツ
・テーマ曲デモ音源
・東京での摸擬公演へご招待 ※DVDへの映り込みが御座います。
・冠権利
・学校上演


スケジュール

2024年
6月   全国へ向けて学校公演などへの営業開始
     ※クラファン未達の場合でも慰問公演を実施する為の近隣地域へ向けての営業です。
7・8月 脚本執筆
     クラウドファンディング終了
9月   キャスティング
10月  衣裳・小道具調達
     ビジュアル撮影
     慰問先の確定(復興進度によって先延ばしになる可能性が御座います)
11月  リターン用台本の製本発注
     稽古
     摸擬公演及びリターン用の映像収録
12月  石川県での慰問公演

2025年
1月   リターン用映像編集
2月   リターン発送完了


資金の使い道

集められた資金は、以下の順番で活用させて頂きます。
①移動費 30人分×30000円=90万円
②宿泊費 30人分×10000円 30万円
③衣裳・小道具 25人分×30000円 75万円
④ナトリウムランプ 20灯 25万円
合計 220万円

更に集まった場合は、50万円毎に公演数を増やして参ります。
現地に受け入れて下さる会場が増やせなかった場合には、東京での上演を行います。
50万円に満たないオーバー分は、衣裳・小道具の修繕・維持に使用させて頂きます。

+クラウドファンディングシステム利用料

あくまでも、より良い作品を被災地へお届けする為のご支援です。
作品自体を作る為の楽曲作成・脚本・演出・稽古場代などの制作費は一切含まれておりません。
衣裳・小道具・ナトリウムランプはより良くする為のアイデムであり、
特に衣裳は、冬の北陸に耐え得る物へのグレードアップとお考え下さい。

最後に

第一次世界大戦の最前線は、まさに肉弾戦でした。
敵の塹壕に突撃し、銃弾に倒れる。目の前で仲間が倒れていく。
被災現場も同じです。寄せ来る津波から逃げ、生きる為に走る。
そしてこのクリスマス休戦のように、「生きる権利」と「生きる希望」を掲げます。
人は誰もが分け隔て無く、同じ命を持っていることに気付き、
歌で心を癒やし、更に涙で心を癒やすのです。
あの戦場に歌が溢れ、涙を流し、生きる希望を見出したように、
その物語が、きっと被災地の方々の中に歌を届け、涙を流し、そして復興への活力に繋がると信じています。



<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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  • 2024/05/19 00:15

    能登の方から状況報告が入りました。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・只今、体育館は避難所として使われています。仮設住宅がすべて完成すると、避難者がいなくなります。発表では8/末の予定です。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・二学期のスタートに合わせて、体育館は学校...

  • 2024/05/10 20:06

    Facebookページを立ち上げました。こちらの活動報告に上げるまでもない、些細な日々の活動がアップされます。宜しければ「いいね」を押してみて下さい。https://www.facebook.com/profile.php?id=61559562660405

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