こんにちは。ダブルフェイマスです。
常にマイペースな活動を続けている我々ですが、今年、さりげなく結成20周年を迎えるこのタイミングで、ミニアルバム“6 variations”を制作することにしました。それとともに、「どうしたら今のダブルフェイマスの音楽を、一緒に楽しんでくれる人たちのもとへ、より魅力的なかたちで届けられるか」を考えて、クラウドファンディグを利用して制作費の一部とするこのプロジェクトを始めることにしました。

■“6 variations”とは?

前作『Double Famous』をリリースしたのは5年前。当時11人いたメンバーは6人になりました。現在は、ホーンセクション3人、キーボード、ドラム、パーカッションと、普通のバンドでは見られない編成のまま活動しています。新しいメンバーを入れて必要なパートを埋めることもできたかもしれません。でも、私たちは今いるメンバーでやり続ける選択をしました。新しいアレンジに挑戦することで、これまでとは違う音楽を生み出せると思ったからです。

そして生まれたのが、今回収録することになった6つの変奏曲“6 variations”です。この6曲は、1曲をのぞき、これまでリリースした5枚のアルバムにすでに収録したものですが、メンバーが替わり、ライブを重ねることで、レコーディングしたときとはまったく違うアレンジになった曲を集めました。また、6 variationsの“バリエーション”には、アクの強いメンバー6人の個性や多様性という意味も込めてみました。

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■アルバムの新しい形を考える。

CDが売れない時代です。昔みたいに、作っただけでは売れません。だからといって、ダウンロードだけにするのも味気ない。アルバムを手にしたときにワクワクした気持ちや高揚感を抱かせてくれた“パッケージとしての音楽”は、まだなにかやりかたがあるんじゃないか?そんな気持ちで自由に発想したら、「ダブルフェイマスで本をつくって、CD+BOOKというかたちで、販売すればいいんじゃない?」という形に行き着きました。音楽パッケージを、本や雑貨と同じように扱ってみたらどうだろう?という提案でもあります。

■なぜクラウドファンディングなのか。

当然、これら制作のための資金をどうするかという課題は避けてはとおれません。

CDの制作費は、通常、その盤を販売して利益を得るところが出資します。リリース後は、プロモーションのためにライブやフェスに積極的に参加するなど、活発に活動するのが通常のやりかたです。けれども、ただでさえCDが売れない時代に、マイペースな活動しかできないバンドは、そうした時間を割けないがためにCDのリリースができないことになってしまいます。

どうして、ダブルフェイマスがマイペースな活動しかできないか。それは音楽以外の仕事をしているメンバーが多いから。さらに、音楽だけに活動を限定しないことで、その経験やスキルを音楽にフィードバックしたときに、自由な活動ができる可能性を感じているからでもあります。

でも活動がマイペースだからと言ってそれと音楽性は全く関係ないこと。そのことで面白い音楽がリリースされなくなるのはもったいない。

じゃあ、どうしよう。

従来のように出資者をレコード会社にするのではなく、その活動スタイルに共感してくれて、音楽を聴きたいと思ってくれる人たちから事前に広く少しずつ資金を集める。極力マスに売って制作費を回収しなければいけないというプレッシャーとは関係ないところで、本当に面白くてコアなファンが熱中できる音楽を作るというやりかたはどうだろう? こうした新しい音楽活動のやりかたを模索したい。そんな思いがこのプロジェクトの趣旨としてあります。

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■おもしろいリターンも用意しました。

最低金額500円はブックにspecial thanksとして名前を掲載します。ただ名前を列記するだけではありません。友人である画家のnakaban氏に協力してもらい、資金提供者の名前で絵を作成して、ひとつの作品をつくります。どんな絵になるか、どのくらいの人たちの名前が連ねられるのか今は未知数ですが、nakabanさんなら間違いありません。自分の名前を探す楽しみを付加しながら、素晴らしいものに仕上げてくれるでしょう。

1,000円はサポートしてくれたみなさんの名前でnakabanさんが描いた原画をデータにしてプレゼントします。

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▲nakabanさんがこれまで出版した本の一部です。今回の作図はこれから。お楽しみに!

3,000円サポートしてくれた方には、上記特典に加えて、今回の収録曲からピックアップしたパブリックドメインの楽曲データを、メール添付にて、リリース前にいち早くお送りします。
注:お送りする楽曲はクリエイティブ・コモンズライセンスを付与してリリースします。

さらに、ダブルフェイマスの打ち上げ参加権を差し上げます。日本全国、世界各国で行うダブルフェイマスライブの打ち上げ会場をメールマガジン形式でお伝えします。いつでもどこでも参加自由で、期限、回数の制限はありません。ただし、飲み代は割り勘。みなさんの参加をお待ちしています!

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10,000円は、これらの特典のほか、“6 variations”発売記念ライブにご招待します。場所は東京。50人限定。10月下旬の開催を予定しています。

最後に150,000円の枠も設けました。この額をご提供いただいたかたには、上記すべての特典のほか、ダブルフェイマスのライブ生涯フリーパス権を差し上げます!(ただし、イベントやフェスなどはのぞきます)5人限定です。マイペースなダブルフェイマスの活動を、生涯通じて、見逃すことなくご覧いただけるスペシャルな特典です!!

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■ブックのコンテンツ。

以下、ブックの内容案です。

◎7月末、清里で行うレコーディングの記録を写真家、平野太呂さんにお願いしました。どのようにして音がつくられていくかのフォト・ドキュメンタリーです。
◎ダブルフェイマスのメンバーとは?バンドだけでなく、日頃から様々な活動をするメンバーの素顔に迫ります。
◎今回収録する6曲をイメージして、料理家の有元くるみさんに料理をつくってもらい、レシピを掲載。最後はみんなで食卓を囲みます。
◎コンドルズ近藤良平さんによる収録曲の振り付け。メンバーはもちろん、ライブに来てくれたみなさんが一緒に踊れる振り付けを作成してもらいます。みんなで一緒に踊れば、ライブがさらに楽しくなるでしょう。
◎ダブルフェイマスへのコメント。20年間応援していただいているあの人やこの人に、あれやこれやのコメントをもらいます。
◎nakabanさんによるspecial thanks。寄付をいただいたかたの名前でひとつの絵を描きます。

……という盛りだくさんな構成。“6 variations”というキーワードを軸に、メンバーそれぞれの活動をフィーチャーすることで、ダブルフェイマスというバンドの自由さにつながるパワーを伝える本になる予定です。
完成品は「CD+BOOK“6 variations”」として、秋~冬以降から全国各地のCDショップ、書店、雑貨店などで販売する予定です。

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■最後に。

プロジェクトの制作と進行は、すべてメンバーたちによるDIYで行います。
ダブルフェイマスの魅力のひとつは、メンバーが音楽だけじゃないいろいろな活動をしていて、そんな活動のひとつひとつが個性として音に反映され、雑多な空気感をつくりあげること。今回はそれをCD+BOOKとして、制作物にも反映すると同時に、これまでマイペースに活動するダブルフェイマスを飽きもせずに応援してくれているみなさんに協力をお願いしながらレコーディング、およびブック制作を行うというチャレンジでもあります。

ぜひこのプロジェクトに参加して、ダブルフェイマスと一緒に新しい音楽の旅にでかけませんか?

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■ダブルフェイマスプロフィール

1993年結成。友人たちと主宰したイベント "Brilliant Colors"(下北沢Zoo/Slitz)での月1のライブをベースとして、ゆるやかに活動を開始。遠く離れた島や大陸、山峡や街角の音楽を自分たちの 暮らす土地へと引き寄せ、その時々にメンバーたちがむさぼり食べていた諸々雑多な音楽とともに消化させ紡ぎ出された音楽は、東京発のエキゾチックミュー ジックと呼ばれるようになる。フジロックや朝霧ジャムといった野外フェスだけでなく、ダンスホール楽団として日本各地の街角のレストランやギャラリーに気の向くままに出没。その活動は極めてマイペースながら、近年ではコンテンポラリーダンスとのコラボレーションなど活動の幅を広げている。現在までに5枚のオリジナルアルバムと1枚の未発表音源集、映像作品「火曜日のワルツ」を発表している。

http://www.doublefamous.com/
https://www.facebook.com/DoubleFamous/

  • 2013/09/11 01:28

    どうもありがとうございました。(ペコリ) ダブルフェイマスメンバー一同

  • 2013/09/11 01:27

    新作CD+BOOK「6variations」制作プロジェクト、日付替わって9月11日0時、目標金額の50万円を大きく上回る71万円で終了。なんと160人ものパトロンのみなさまに支えていただいての達成となりました。 メンバー一同、とてもうれしく思っています。 今後、CD+BOOKの制作に...

  • 2013/09/05 22:01

    先日、コンドルズ近藤良平さんに振り付けしてもらった、収録曲「Monks Chant」の動画を限定公開することにしました。 この振り付けは、BOOK内のコンテンツ用として依頼したもので、動画はメンバーが覚えるため、発表する予定のないものでした。が、あまりにもおもしろかったので、パトロンのみ...

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