プロジェクトオーナーの手数料の負担は一切なく、支援者さまからのご協力費(12%+税)により運営しています。

自己紹介

皆さん、こんにちは。特定非営利活動法人NAROMANです。


2006年一人の眼科医が、東ティモールという地で子女の教育にあたる高校時代の同級生の姿に感銘を受け、「私にできることは何か?」と動き始めたことから全てがはじまりました。そして徐々に志を同じくする医師・看護師・視能訓練士らが集まり、2018年9月にNPO法人を立ち上げました。
 
①栄養不足で苦しむ子どもたちを救うことで、子どもたちとその家族の笑顔を増やし、東南アジア今世紀最後の独立国を前進させるかなめとなる若者が、成長するための手助けをする


②眼科医療を通じて人々が彩ある世界の中で生きることを願い、まずは、3歳児の視力を測り、視覚障がいを持つ子どもの早期発見に努める
 
この2つを活動の2本柱とし、「現地の方々の自立につながる支援」を目指しています。

私たちの活動をもっと知りたい方はぜひ下記HPをご覧ください!


解決したい社会課題

NPO法人として5年目の節目を迎える2023年。本格的な活動を再開する契機として、4年ぶりに東ティモールへの渡航が実現しました。
2023年夏渡航の様子今回の渡航で気づいたことは、”当たり前” の違いです。

「タンパク質・脂質・炭水化物のバランスのとれた食事をしましょう。」
「乳幼児期の食事習慣は、脳の発達に重要な役割を担っているので特に大切です。」
「食事は楽しく、家族と一緒にいただきましょう。」

学校の授業や普段の生活で、一度は耳にしたことがあると思います。皆さんにとっては当たり前のことで、「常識」だと思う方もいらっしゃるかもしれません。

しかしながら、東ティモールでは、こうしたことを学ぶ機会が無いため、決して「常識」ではありません。

子どもが元気であれば、低栄養状態だと気づかないため、異変を感じた時にはすでに重篤な状態であるというケースを数多く目の当たりにしてきました。その上、1家庭の子どもの数が多く、金銭的に余裕がない家庭も多いので、空腹が満たされればそれで良いというのが現状です。

初めてこの女の子に出会ったときは1人で立ち上がることができないほど細く痩せていて、慢性的な栄養不良でしたが、フォローアップを行い、元気になりました。

また、お腹が空いたらそれぞれで食事をするという家庭が多く、家族みんなで食事をするという文化がありません。いわゆる”共食”は、家族とのコミュニケーションを図ることができ、感受性豊かな子どもたちの成長・人格形成にとって非常に重要です。望ましい食生活習慣の確立にもつながるため、”共食”の文化を広めていく必要があります。

NAROMANが行う栄養プログラムではみんなで食事をとる時間を設けて、
”共食”の大切さや楽しさを伝えています。

この”当たり前”の差を埋め、低栄養児の栄養状態の改善を図るには、子どもたちの母親やその家族への教育を行い、「家族みんなで食べることの大切さ」を伝えていくことが不可欠であると感じました。


また、日本では健康であっても病院に行って異常が無いか調べる、健康診断や人間ドックといった予防医学の観点が普及しています。眼科診療に限って言えば、定期的に視力を測定したり、学校でのスクリーニング検査が行われていたりします。

一方で東ティモールでは、予防医学の普及は不十分で、病気を予防するために病院に行くという習慣はありません。
近くに病院が無い地域も数多くあるので、目の不調を感じていても病院に行くことができず、病気が進行してしまうケースも多くあります。

見えることの大切さや子どもの時の眼の検査がいかに大切かを大人が学び、知ること、教育してゆくこと、これは子どもたちの栄養状態と関連づけられるということを再確認しました。

今回は簡易的な測定器で視力を測り、測定値に合わせた老眼鏡をお渡ししました。

これらに共通していることは「教育」の重要性 です。

まだまだ東ティモールでは、知る機会、学ぶ機会が十分ではありません。

支援の第2歩目を踏み出すためには、こうした「教育」が必要で、その手助けとして、文具や黒板といった物資が必要だという結論に至りました。


このプロジェクトで実現したいこと

コロナ禍において、渡航としての活動はできていませんでしたが、「東ティモールを支援したい」という気持ちが揺らぐことはありませんでした。

私たちの呼びかけに応えて、車いすを準備してくださった団体の方々がいらっしゃいます。

この4年間で全国から老眼鏡が300本以上、私たちのもとに届いています。

広く皆様からお預かりした子供向けおもちゃや鉛筆・書籍など100点を超える品が集まっています。

クリニックに訪れた患者さんからの寄付による子供向けぬいぐるみ

それだけではありません。

「机と椅子が足りなくて困っている」

「東ティモールでは良質な黒板・チョークが手に入らない」

渡航の際に耳にしたどんな些細な要望も聞き逃さず、できる限り応えたいという思いから、こうした教育物資を準備しました。机と椅子は40セット用意し、コンテナに積み込みます。

コンテナに積み込む教育物資の数々。全ての物資をラベリングして、個数や材質を明記した上で、税関への審査に進みます。

机と椅子を積み込む様子。東ティモールでは、机と椅子が不足しており、床で文字を書く子どもたちもいるようです。

日本からの物資は大変貴重とされていて、東ティモールの方々は心待ちにしています。

ですが、すべては決して一時的な物資支援ではありません。

東ティモールが数年後、数十年後に支援に頼ることなく、自立した国になるための教育の足掛かりになることを目指しています。

車いす、老眼鏡などに加えて、栄養プログラム拡充に必要な身長測定器、黒板・チョーク等の教育物資をコンテナに積んだ「かがやき号」を東ティモールに届け、地域の様々なニーズに対応することを目指しています。


私たちの団体名であるNAROMANは、東ティモールの公用語である
テトゥン語で輝きを意味します。


スケジュール

5月(日付未定) 日本から船が出発

6月 東ティモールに船が到着

    ⇒到着次第、船に載せた物資を現地スタッフが必要な場所に配布

※船の出発が遅延し、スケジュールが後ろ倒しとなる可能性があります。



資金の使い道

集めた支援金は全てコンテナ輸送費に使われます。

コンテナに積まれた教育物資などは全て、聖心侍女修道会へと寄贈されます。

聖心侍女修道会は栄養プログラムの運営に携わるシスターが所属する修道会です。

聖ラファエラこどもの家

寄贈された教育物資は、我々の活動の要である聖ラファエラこどもの家で行われる栄養プログラムで使用するほか、必要に応じて近隣施設へと寄贈します。

重大な追加の仕事

コロナ禍により、私たちの活動は一時中断を余儀なくされていました。しかしながら、情勢が落ち着いてきた昨年、私たちは、東京都千代田区にある東ティモール大使館を訪問し、NAROMANの活動内容を説明し、その理解とご協力をお願い致しました。

在日東ティモール大使館を訪問した際の記念写真。左から3番目がイリディオ在日大使

大変気さくなイリディオ在日大使は、今後の連携に充分な協力を惜しまないと約束してくださいました。それに加えて、

「今現地では、車いすが足りていないので何とかしてほしい」

という切実な要望を私どもに託されました。

現地では脳卒中や交通事故などで車いすを必要とする人が多く、車いすが不足していることが問題です。

本来の活動からはずれた内容ではありますが、現地の声に応え、人々の足になる車いすを集め、8台を同送することと致しました。

これを機に、私たちは日本の車いす寄付に関わる団体を探しました。NPO法人「希望の車いす」様や介護施設、医療機器メーカーの方々の温かいご協力により、現在8台の車いすを東ティモールへと準備しています。

寄贈された車いすもコンテナ輸送物資と同様に聖心侍女修道会へ輸送され、必要な人のもとへと届くようにバックアップしていきます。


最後に

インドネシアから独自の力で独立を果たしたアジアで最も若い国、東ティモール。

国の未来を担う子どもたちが健やかに育つための教育に関わる物資が不足しています。

東ティモールは国民の約7割が30歳以下の若年層で占められているとても若い国です。
5~6人兄弟がいる家庭が一般的で、なかには11人兄弟の家族もいます。

本来であれば、自国の人々がまずは子どもたちの教育にあたるべきなのですが、これらの人々は独立戦争に遭って人口の4分の1に及ぶ人々が亡くなり、教育にあたる世代の人々が非常に少ないというのが現状です。

東ティモールが、支援に頼ることなく、東ティモールの国民の力によって、前進していく日を目指すために。

私たちNAROMANは現地の声に応え、必要なところに必要な物資を届けて、「教育」の基盤を築く足掛かりとなりたいのです。

夢と希望がつまった「かがやき号」の出発に、力を貸していただけないでしょうか。

どうぞよろしくお願い致します!

皆さんのご協力を心よりお待ちしております!


<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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