CyclingFriendsを運営している株式会社テラインコグニタの代表取締役、ボシス・トム(Tom Bossis)と申します。
CyclingFriendsとは、「みんなで作るサイクリングマップ」をコンセプトとしたサイクリスト向けのソーシャルネットワークです。走行記録を元に、写真、文章とGPSデータで構成されたストーリーを作り上げ、そのデータが地図上に落とし込まれるので、「地図上から繋がる」仕組みで従来のSNSの概念を覆します。
自転車の走行データを扱うサービスは、現状では米国の「Strava」が一般化していますが、「トレーニング」や「競争」の側面に特化しており、「地域」や「観光」の側面が弱いので、日本の課題やニーズとはズレがあり、自転車の強みが活かされきれていないように思います。日本において、登山には「Yamap」があるように、サイクリングには「CyclingFriends」がある、そんな位置づけを目指しております。
このサイクリングマップが全国各地の自転車活用を支える新しいインフラになり、隠れた魅力にスポットを当てることで、最終的には日本の地方の過疎化対策の一翼を担うことが我々の目指している将来像です。
> モバイルアプリは2024年1月15日に公開しました! <
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お陰様で初期バージョンを公開できるところまで来ましたが、まだ基本的な機能しかありません。大きな付加価値を提供できるアプリに育てるためには、皆様のご支援が必要です。
立ち上げの背景
自分が来日したのは2015年で、現在は29才なので、人生の約1/3は日本で過ごしていることになりますが、前世では母国フランスで自転車ロードレースの選手をしていました。世界最大の自転車競技大会「ツールドフランス」に出場する「AG2R la Mondiale」の下部育成組織でプロ選手という仕事を学ばせて頂きましたが、自分が大切にしている「寛容」や「共感」などの価値観が競技の世界で見つからず、引退と共に、宮崎駿監督の作品を通じて憧れていた日本の中央大学への留学を決意したのが来日のきっかけです。
自転車は現役当初から、世界を発見するための手段であり、自分にとっての「動く城」です。自分からすれば、宮崎監督が「もののけ姫」で描いている人間と大自然の戦い、「千と千尋の神隠し」の過度な消費社会、文明社会の果てを描出する「天空の城ラピュタ」や「風の谷のナウシカ」などは全て、私が毎日、地方で目にしている日本の現実そのものだと思っています。計り知れない価値を持った文化や伝統が消え去っている最中にも関わらず、日本人の大半が目向きもしないのが、「輪の外」から見ている自分にとって、心苦しくて仕方ありません。
起業に懸けた思い
消費活動の成果物よりも、自然、伝統や文化の成果物に価値を与える、そんな価値観を普及できることがしたいという思いをもって、株式会社テラインコグニタを起業しました。高度経済成長期で養われた現代日本社会の価値観は、これから通用しなくなります。そのため、二酸化炭素を輩出しない、自然資源を荒らさない、健康維持に繋がるなど、多くの強みを持ち合わせた自転車の目線から集まったデータを、観光や地域振興など、他分野に波及していくことで、価値を社会に届けると共に、より持続可能な社会構成に僅かでも貢献できるのではないか、と思っています。
例えば、CyclingFriendsで取り扱う走行データと、「ふるさと納税」の仕組みと引き合わせることによって、お土産を買って帰れないというサイクリスト側の課題と、特産品を売りたいという地域側の要望を同時に解決できるようになります。
このような発想で、皆様の知恵もお借りしながら、地域に還元できる仕組みを作っていきたいと思っています。
クラウドファンディングを実施する意味
本プロジェクト実現のためにゼロからプログラミングを学び、自己資金と自力だけでクラウド環境の構築、データベースとAPIの設計、アプリの開発を行い、モバイルアプリのプロトタイプを皆様に公開できるところまで来ました。
しかし、これはあくまでもスタートラインに立つ権利を得たということを意味しているに過ぎません。
今回のクラウドファンディングには次の趣旨があります:
- ❶ 営利性の低い側面(地域の魅力発掘/発信、それに必要なシステムの開発、地域応援キャンペーンの実施等)に必要な資金を調達すること
- ❷ 初期のユーザーベースを構築すること
- ❸ CyclingFriendsの目指している世界観に共感し、期待してくださる方がどれぐらいいらっしゃるかを検証し、課題とニーズの解像度を高めること
- ❹ その期待感が投資家様に伝わる土台を作り、本格的な開発環境の構築に繋げること
このプロジェクトが盛り上がり、目標金額に達成した場合、CyclingFriendsのビジョンが十分成立すると判断し、エクイティによる資金調達に繋げ、この資金を全額プロジェクトの実行に活用させて頂きます。
一方で、目標金額に達成せず、十分な期待感が確認できなかった場合は、プロジェクトの成り立ちを再考する必要が出てきますので、ご支援頂いた方にアンケートをお送りさせて頂いた上で、企画を練り直すことになるかもしれません。
クラウドファンディングが盛り上がれば盛り上がるほど、開発力が上がるだけではなく、より完成度の高いシステムをもってスタートを切ることができますし、本格的な資金調達を進めるにあたって最高の説得材料にもなりますので、皆様のご支援に非常に大きいものがかかっております。
アプリの開発そのものはもちろんですが、市場調査、仲間集め、行政や企業との繋がり、クラウドファンディングでカバーできない分の資金調達、データの管理や広報活動など、やらなければいけないことはまだまだたくさんあります。
リターン(返礼品)について
最大のリターンは、誰もが完成したアプリを無料でダウンロードし、使えるようになることではありますが、ご支援頂いた皆様には、プロトタイプにご参画頂けるような形の返礼品を用意しております。
返礼品は、「自転車に乗らない人向け」、「自転車に乗る人向け」、「法人向け」の3カテゴリーを用意しております。詳しくは「リターン」セクションをご確認ください。
ご支援頂いた方には、支援内容に関わらず、お礼のメッセージおよび進捗状況のご報告をお送りさせて頂きます。
終わりに
これまではアプリ事業の土台を一人で築いてきましたが、これからはできるだけ多くの方にご参画頂き、みんなで磨いていかなければ次のステップに進んでいくことができませんので、どうか一人でも多くの方にCyclingFriendsの挑戦を応援して頂き、これからも成長を温かく見守って頂ければ幸いです。
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