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日本鍼灸普及と鍼灸学生を応援する本を出版します!


「鍼灸院 開業論」(クナウマガジン社)出版します。


こんにちは。「はりきゅう・アロマあんずの種」院長の須藤隆昭です。北海道釧路市で生まれ、大学時代探検部に所属し、世界50ヶ国を旅しています。卒業後地方出版社で3年ほど勤務し、その後に鍼灸専門学校に入り直してこの道に入りました。

台湾・中国での留学、そのご東京・ニューヨーク・帯広での仕事を経て1991年に地元釧路で鍼灸院を開業しました。今は釧路本院の他、宮古島市等でも分院を持ち「旅する鍼灸師」として活動しています。

開業してからは資金難、自宅火事、自分の病気、スタッフとの軋轢・・・などいろいろと失敗(経験)を積み、今にいたります。


この本を作ろうと思ったワケ

 僕は「旅する鍼灸院」を出版してから多くの鍼灸学生と出会い、話しを聞く機会に恵まれました。講演会の開催や当院での研修希望の学生が増えたからです。そこで驚いたのが、「希望を持って鍼灸学校に入学したのに、この先の展望が見えない」と悩める学生が多かったこと。せっかく鍼灸と出会う縁を持ったのなら、鍼灸で独立する力を身につけて欲しい。低迷する鍼灸受療率、さらに研修(就職)先のない状況の中で、さまよえる若手鍼灸師や鍼灸学生が増加している。鍼灸師というのは「開業権」を持った仕事であるので、自分で独立して経営者となることが出来る。これは素晴らしいことだが、開業しても上手くいかない人も多い。厳しい状況の中で開業を最初から諦める人や開業しても経営難で廃業する人もいる。それはあまりに悲しい。悩んだ末に自分で選んだ仕事である鍼灸師を辞める人も多い。それはあまりに淋しい。そんな人にエールを送りたい。この本は「鍼灸の可能性と仕事しての魅力を伝える」というのが第一の目的です。

 鍼灸師として少し先を歩いている僕の役割は、この素晴らしい鍼灸をもっと広めることです。多くの恩師・先輩のおかげでこの鍼灸院経営を34年間続けることが出来て、釧路本院の他、宮古島分院、そして東京五反田治療室を作ることが出来ました。卒業したスタッフ十数名が全国各地で開業し、活躍することが出来ている。鍼灸人生の後半に素晴らしい鍼灸をもっと広める活動をしたいと思い、昨年に日本鍼灸普及協会(NAPA)を設立しました。このままでは日本鍼灸は絶滅危惧種になってしまう。そうさせないために多くの人と連携し発信活動をしたい。出版もまたそのひとつです。つまり「日本鍼灸を広く普及したい」といった想いの実現が、この本の第2の目的となっています。 

 「活力が低迷し、挑戦する若い経営者が減少している」のが今の日本経済の現状です。欧米との差が開き、アジア諸国に追い越されている。鍼灸の治療に核が必要なように、経営にも核となる理念が必要です。経営テクニックを磨くよりも、経営スピリッツを学ぶことが大事だと思う。これは僕の多くの失敗から傷だらけになって学んだことです。 

 この本は鍼灸師だけに向けた本ではありません。美容室などの技術サービス業、レストランなどの飲食業、雑貨屋などの物販業・・・。すべての個人事業をしている人、あるいは開業したいと思う人への応援本です。成功ノウハウ本でやり方を考える本でなく、独立シアワセ本であり方を考える本です。「自由に独立し、元気に開業する人が全国に現れる」という社会の実現を応援したい。これが隠れた第3の目的であります。


書籍の売上げの一部をNAPA (日本鍼灸普及協会) へ寄付するワケ

 僕は北海道釧路市で鍼灸院を開業して34年目になります。釧路市の他に沖縄県宮古島市にも8年前に分院を持つことができました。当院で研修を積んだ後に全国で開業した鍼灸師も14名を超えました。もうこれからは鍼灸師人生の後半戦となります。昨年の正月を迎える時に、「鍼灸の普及活動をすることを今後の10年のテーマにしよう。そして、そのための協会を新しく作ろう」と何故か思い立ちました。

 30年以上に渡り鍼灸という仕事を楽しくしてこられたのは、今までの恩師・諸先輩のおかげです。きっと、このことがお世話になった先生方への恩返しになるのだと思ったからだと思います。そして調和と循環を基本とする日本鍼灸が広まることは、日本と世界のためになると真剣に思っているからこそ、新しくNAPA(日本鍼灸普及協会)を設立することになりました。

 このある種の突拍子もない思いに賛同してくれた仲間たちと、昨年9月4日に「日本鍼灸普及協会(通称NAPA)の設立記念講演会」(札幌)を開催。会場とズームを合わせ110名以上の方が参加してくれました。講師には「鍼灸の挑戦」の著者であり鍼灸ジャーナリストの松田博公先生をお呼びし、「続・鍼灸の挑戦 素晴らしき日本鍼灸 その可能性を羽ばたかせよう」というテーマで講話。熱い情熱のほとばしる話しに、参加者も真剣な眼差しで食い入るように聴いていました。

 中国や韓国は祖国医学として国家が鍼灸を保護しています。欧米はエビデンスがあるなら医療にどんどん鍼灸を取り入れています。そのどちらでもない日本国家は、鍼灸の自然衰退を望んでいるようにもみえます。今ではアメリカの鍼灸受療率は10%に迫り、日本は逆に8%台からこの30年で半減しています。鍼灸師の身分法も制定されないままである。鍼灸師の数は増えているのに、未来に明るい展望を持つ人は減っている。「鍼灸には無限の可能性と未来がある」と教えてくれた先生たちの想いを、今度は我々が次の世代に伝える使命があると思っています。

 NAPAはピラミッド型組織ではなく、東洋医学的な五臓型を目指します。会費会則もない。会派や立場を超えて多くの人と共に日本鍼灸普及活動を行っていきたい。この素晴らしい鍼灸を広めるためなら、あらゆる活動を展開したいです。勉強会・講演・イベント・フェス・ボランティア等なんでもありです。道は険しいだろうけど、楽しくワクワクしています。この活動は始まったばかりですが、既に新たな繋がりが作られています。



低下する日本鍼灸の受療率と現在の鍼灸業界を取り巻く環境

 平成10年からの規制緩和により鍼灸専門学校は全国で14校から平成27年には93校へと実に6倍以上に増えました。またその定員も875人から5655人へと6.5倍以上に増えました。鍼灸免許保持者は、平成2年60546人。平成28年には、116007人と倍近くに増えています。(出典:厚生労働省衛生行政業務報告)

 鍼灸師が増えることは喜ばしいことです。でもあまりに急激な変化だったため、卒業後の受け皿(研修先・就職先)が足りません。あったとしても鍼灸をさせてもらえない、あるいは臨床技術の向上につながらない所も多く、半年で離職してしまう人も多いです。

 また受け皿がないため実力が伴わないまま開業してしまう人も多く、その結果は数年で廃業です。そんな現状で中には「鍼灸師なんてならなきゃよかった」と嘆く人もいる始末です。

 その一方で日本国民の鍼灸療法の受療率は、2009年に9.5%、2014年には4.9%と半分近くに減っています。(出典:鍼灸療法の受療率に関する調査研究 -鍼灸の単独療法と按摩・マッサージ・指圧を含む複合療法(三療)との比較-.明治国際医療大学誌.)
 鍼灸院は倍増しているのに、治療を受けてくれる人は半減しているような状況です。NY鍼灸大学の鍼灸主任に聞いたところ、逆にアメリカでは年間受療率が10%急増したという報告を聞きました。また世界鍼灸大会には毎回、数十ヶ国の人が集まるように広がりをみせています。

 日本鍼灸は明治維新後の西洋医学への転換、戦後の占領軍から「鍼灸禁止案」という逆風を乗り越えて発展してきました。これからはこの素晴らしい日本鍼灸をもっと多くの人に受け入れてもらいたいと願います。    

 現在、日本鍼灸の受療率は低迷していますが、潜在的には計り知れない力があると思っています。日本鍼灸には大きな可能性があり、自然医学が盛んになる世界とつながる未来があると信じています。

 鍼灸の可能性と未来を信じる仲間を増やし、日本鍼灸のさらなる普及を目指してNAPAは設立されました。これからは講演会やイベント等を通し鍼灸師の資質向上を目指し、広く鍼灸啓発につながる様々な活動をしていく予定です。

 鍼灸医学の思想は、「天人合一」であり、人体もひとつの小宇宙とみます。さらに「心身一如」という身体と精神はひとつものとみます。自然界とのつながりと精神性を大切にしています。この鍼灸思想を広めていくことは、多様性を認め合いながら調和した社会を創ろうという新しい流れに沿うものです。

 多くの人が鍼灸で心身が元気になり、さらに病気の予防(未病治)が出来る。そんな未来社会を創造したいと思い、この会を作りました。



NAPA2開催決定!


日本鍼灸普及協会 第2回全国大会 NAPA2 釧路「気と意をめぐる探検」 

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日本鍼灸普及協会(NAPA / Nihon Acupuncture Promote Association)は2022年9月設立されました。1回目の設立総会を札幌で開催。2回目となる今年は釧路で開催されます。大自然と美食の街釧路の最高の季節となる9月です。全国から鍼灸の普及に賛同される方があつまってくれることを期待しています。鍼灸師・鍼灸学生・鍼灸に興味がある方など、どなたでもご参加いただけます。

◆日時:令和5年9月24日(日)  

12時 受付開始 12時 治療体験・出店  

14時 講演(各45分講演のあと15分休憩あり)     

間 純一郎 氏 [14時~]     

松田 博公 氏 [15時~]     

須藤 隆昭 氏 [16時~]     

安藤 誠 氏  [17時~] 

18時 ライトニングトークカフェ 

19時 懇親会(海鮮居酒屋ブぅ~)

◆会場:港まちベース946BANYA(釧路市錦町2-4 MOO 2階)

◆参加費(トークカフェのワンドリンク・スナック代込み) 

一 般  6,000円 

学 生  4,000円 

・・・ 

懇親会費 5,000円(上の講演チケットと一緒にご購入ください) 

※表示価格には消費税が含まれております

◆申込み こちらのPeatix(ピーティクス)サイトよりご希望のチケットをご購入ください。

 ※懇親会参加希望の方は「懇親会費」チケットを一緒にご購入ください ※申込後、お客様都合によるキャンセルの場合、返金対応は致しかねますのでご了承願います。 ※講演会当日は、受付にて申込者のお名前をお伝えください。

※こちらは「釧路会場」の申込ページです。
オンライン参加(アーカイブ有)の申込みは下記URLへ。
⇒ https://napa2023zoom.peatix.com



設立記念講演会講師として松田博公先生を招聘した理由


松田博公先生は鍼灸師であり、鍼灸ジャーナリストです。『鍼灸の挑戦─自然治癒力を生かす』は鍼灸界に大きな衝撃を与えました。鍼灸界にとっての欠かせないオピニオンリーダーとして注目を集めています。

 第1回目の講演会では、「続・鍼灸の挑戦~その素晴らしき日本鍼灸 その可能性を羽ばたかせよう」のタイトルで、

・鍼灸の歴史は中国よりもっと以前から

・お灸は太陽の火をカラダに入れるシャーマン儀式から生まれた

・アイヌもまたヨモギを神聖なものとした

・日本鍼灸の自然治癒力思想は東洋医学ではなく、ヒポクラテス的西洋医学から来た

など、刺激的なお話をしていただき聴衆を魅了しました。


 鍼灸への愛情と熱意に満ちたもので、日本鍼灸の素晴らしさと、その可能性を羽ばたかせるエネルギーを伝えてくれました。一緒にこの素晴らしい日本鍼灸を全国に、そして世界に広めていきましょう!

                

 

「日本鍼灸普及協会 設立宣言」


21世紀になり、もう22年が過ぎようとしているのに、世界は差別と戦争の中にあり、国家と民族の果てしない対立が続く。互いに認め合い、仲良く平和に暮らすことはできないのだろうか?

鍼灸医学は「天人合一」「陰陽調和」の調和する世界観を持つ。天人合一、つまり、宇宙と人体はひとつのであり、我々は誰しも人体に小さな宇宙をもつ。

地球も大宇宙もひとつの生命体であり、全ては必然的につながっている。

 

陰陽調和、つまり、陰と陽は対立しながらも互いに補い合い、助け合う。対立するもの同士が調和することで人体もまた健康になる。

対立するものが調和するならば、そこに平和な社会が生まれる。

日本伝統文化である鍼灸医学には、世界を平和にする力がある。

それはたんなる夢なのだろうか。

忌野清志郎はジョンレノンのイマジンをこう訳している。

「夢かもしれない、でもその夢をみてるのは君一人じゃない、仲間がいるのさ」。

そう、仲間とみる夢は叶う夢。

我々はそうに思いNAPAの設立を思い立った。

今この時代にこそ、鍼灸の技と思想が、東洋の叡智が、そして日本の和の精神が、

何かを変える力になることを強く予感する。

人はなぜ病気になるのか。病気は悪者なのか、死は敗北なのか

これは、医療者ならば、常に考える永遠の命題である。

沖縄では「台風があるから、海がかき回され海水温の上昇を緩和して珊瑚が守られる」

と言われている。

時に人家に多大な被害を与える台風もまた必要なのである。

宮崎駿監督の「ナウシカ」に出てくる猛毒の森・腐海もまた地球の浄化に必要だった。


ならばコビット19 コロナウイルスはどうなのだろうか。

その答えも自ずと分ってくる。

NO RAIN NO RAINBOW  雨がなければ 虹も出ない。

晴れの日にも雨の日にも大事な意味と役割がある。

悪いことも良いこともまた同じく表裏一体で調和している。

宇宙や自然は奇跡に満ちている。人体もまた同じく奇跡に満ちている。

鍼灸には、その奇跡を引き出す可能性に満ちている。

鍼灸が正しく評価され、鍼灸師の地位が正しく認められ、鍼灸が子どもたちの憧れの職業となるためになら、我々はどんな努力も惜しまない。

常に学び、成長の歩みを進めることで、我々はその責務を果たすことを目指す。

鍼灸には大きな可能性があることを、鍼灸には夢があることを確信する。

道は決して安易なものではなく、困難に満ちているだろう。

それだからこそ未知なる探検に挑む勇気を持ち、NAPAは不屈前進する。


多くの仲間と自由大胆に結束する。その仲間たちと共に、日本鍼灸の普及に力を尽くすことを誓い、北の大地からそれを声高く宣言する。


2022年9月4日 

日本鍼灸普及協会設立記念講演会 参加者一同



資金の使い道

制作費 80万円

編集費 20万円

会議費 20万円

クラウドファンディング手数料 20.4万円


実施スケジュール

4月~執筆活動・編集・打ち合わせ

6月~入稿・打ち合わせ

7月~校正・編集・打ち合わせ

9月~発行(9/24 NAPA2会場で先行販売)

10月上旬~クラファン支援者へ書籍配送

10月下旬~書店販売開始


<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2023/10/06 09:31

    クラウドファンデイングご支援ありがとうございました! おかげさまで、目標とした100名からのご支援を達成することが出来ました。 これも皆さまの熱い声援とご協力の賜です。本当に感謝します。ありがとうございました。 9月24日の日本鍼灸普及協会第2回全国大会(NAPA2)も盛会のうちに無事終了しま...

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