子育ての悩みから生まれた!
長く暮らしに寄り添う、“すくいやすい”食器『SUQ(スクー)』

「子どもにごはんを食べさせるときに、こぼれず、すくいやすく、見た目も気分が上がるようなうつわが欲しいです」

今回のプロジェクトは、とある双子のお母さんからの一通のメッセージから始まりました。

地域のヒト・モノ・コトを繋いできた大ナゴヤツアーズによるものづくりプロジェクト「大ナゴヤプロダクツ」の第2弾。ありそうでなかった、子どもも大人も使える、デザイン性と機能性を兼ね備えた食器を、美濃焼の作り手とともにカタチにします。

1. すくいやすく、持ちやすい、安定感のある形状
2. 食卓になじむデザインと、6色の豊富なカラー
3. 電子レンジ・食洗機OK!日常使いできる機能性
4. 離乳食からおつまみまで、活用シーンいろいろ

“作り手”と“使い手”を繋ぐ「大ナゴヤプロダクツ」
第2弾は美濃焼!

こんにちは。プロジェクトリーダーの加藤幹泰(かとうみきやす)です。名古屋を中心とする東海エリアの魅力を体験プログラムとして届ける「大ナゴヤツアーズ」の代表をしています。

僕らのまちは「ものづくりのまち」。ツアーでさまざまな産地を訪れるなかで、“使い手”の「欲しい」をカタチにできる“作り手”がすぐ近くにいることは、実はとてもすごいことなのではないか、と感じるようになりました。

両者の架け橋となることで、「欲しい」からはじまるものづくりをしよう。できあがったものを楽しく使うことで、自然とまちの魅力を生み出す機会をつくろう。そんな思いから、「使い手」と「作り手」を繋ぐ、みんなが主役のものづくりプロジェクト「大ナゴヤプロダクツ」をはじめました。

第1弾では、毛織物産地「尾州」の作り手とタッグを組んでオリジナルシャツづくりに挑戦しました。
世界に誇る尾州産地のデッドストック生地を復刻!「ONの日のシャツ」に仕立てたい

第2弾の舞台は、日本屈指の焼き物産地として知られる岐阜県東濃地方。この地域でつくられる「美濃焼」は、陶磁器の国内生産量で約60%のシェア率を誇ります。産地では多治見・土岐・瑞浪などの地域ごとに、洋食器から和食器まで幅広い種類の焼き物をつくっています。

第1弾では自分の「欲しい」から着想したものづくりに取り組みましたが、第2弾では「作り手を使い手を繋ぐ」というコンセプトをより深めるため、一般応募で「こんな美濃焼のうつわが欲しい」というアイデアを募集。「あったらいいな」をカタチにする夢のものづくりに、40通ものご応募をいただきました!

「赤ちゃんから大人まで、ずーっと使えるうつわが欲しい」
双子のお母さんの願いを美濃焼で叶える!

40通の中から目に留まったのが、名古屋市に住む後藤ありささんから届いた「赤ちゃんから大人までずーっと使える、“すくいやすい”うつわが欲しい」というアイデアです。

思いに応えるのは…
白磁の洋食器メーカー「深山」&うつわのセレクトショップ「山の花」

後藤さんのアイデアをカタチにするためにご協力いただいた“作り手”は、岐阜県瑞浪市にある株式会社深山の柴田正太郎さん。深山では、泥状の白磁土を石膏型に流し込み成形する「鋳(い)込み」という技法と、ガラス質の多い素材を1340 度の炎で焼き上げ、透き通るような白を表現する「白磁(はくじ)」のうつわづくりを特色としています。

▼株式会社深山 / 柴田正太郎さん

「深山の工場がある岐阜県瑞浪市は、明治から昭和期にかけて、美濃焼生産地の中でも白磁の洋食器の製造に特化した場所でした。私たちは、その技術を受け継いだものづくりをしています。

白磁のうつわは、見た目の美しさはもちろん、機能性の高さも特徴。堅くて丈夫で、汚れがつきにくく、洗いやすい。日常の道具として活躍する、現代の暮らしに寄り添った食器です。品質の安定を図るため、成型から焼成まですべての工程を自社でおこなっているのも、深山特徴の一つ。ほとんどの工程が職人による手作業で、一つひとつの器に多くの人の想いが詰まっています。

今回は、使い手と一緒にものづくりができる貴重な機会。私たちだけではチャレンジできなかったアイデアだったので、ワクワクしながら開発に取り組めました」

さらに、産地をよく知る立場として、多治見市で陶磁器産業の文化を発信する拠点「新町ビル」を運営し、同ビル内にあるうつわのセレクトショップ「山の花」のオーナーを務める花山和也さんにも携わっていただくことに。

▼新町ビル・山の花 / 花山和也さん

「美濃焼は、実にバリエーション豊富。個人で作品づくりをする作家、産地の歴史を継承する伝統工芸士、全国に商品を流通させる大手メーカーなど、作り手にもさまざまな人たちがいます。こうした産地の人とモノを繋ぐ場として、『新町ビル』をオープンさせました。

『山の花』では多彩な作り手のうつわを扱い、使い手へ届けていますが、作り手と使い手が対面する機会はなかなかありません。“あったらいいな”をダイレクトに実現できる今回のプロジェクトはすごく面白いですし、深山さんのものづくりの力があれば必ず良いものができる!という予感がしました」

子ども向けにとらわれない、“大人目線”で使える食器

柴田さん・花山さんとの打ち合わせに後藤さんをお招きし、詳しくお話を聞いてみると、困っているポイントが具体的に浮かび上がってきました。

「大人も子どもも使える“すくいやすいうつわ”が実現できれば、子育て中のお母さん・お父さんのお悩み解決につながるのはもちろん、さまざまなシーンで役立つのでは」

「普段の食卓で汁気のある料理を食べるときや、介護食を見栄えよく盛り付けたいときなどにも活躍する、汎用性の高いうつわができあがりそう」

と柴田さん・花山さんとも話が盛り上がりました。

アイデアをカタチに!『SUQ』の商品開発

双子と一緒に後藤さんを深山の工場&ショールームへ招待。工場見学で、鋳込みや素焼き、釉薬(ゆうやく)を吸着させる施釉の工程、焼成を行う窯などを間近に感じてもらいました。

ショールームでは、深山の食器商品や、後藤さんに持ち込んでいただいた普段使っている食器を手に取りながら、「どんな形にするのが良いか」などみんなでアイデア出し。こだわるポイントが整理されていきました。

その後も、深山のデザイナーさんとやりとりしながら具体的なデザインを検討。図面を確認しながら調整を繰り返し、ついに試作がカタチになりました!

こうしてできあがったのが『SUQ(スクー)』。すくいやすく、大人も子どもも使えて、今回のプロジェクトの出発点でもあった「子育てママを救う」こともネーミングの由来に込められています。

デザイン性と機能性を兼ね備えた『SUQ』の4つのこだわり

“すくいやすさ”と同時に、“こぼれにくさ”や“持ちやすさ”も重視するため、リム(縁)付きのデザインに。リムがあることで、食器を持つときに指が料理に触れないため、衛生的。料理を盛り付けたときにも余白ができ、見た目も美しく映えて、食卓に存在感が出ます。

また、しっかりすくいとれるように深さも確保。安定感のある形状にもこだわりました。プラスチック製に比べて重さがあるため、離乳食期の赤ちゃんにお母さん・お父さんが食べさせてあげる際に、もし手が当たってしまってもひっくり返るリスクは少なくなります。自分で食器を持てる年齢の子どもには、焼き物に触れる良い経験にもなりそうです。

従来の子ども向け食器は、ポップなカラーやキャラクターものなどが多く、使えるシーンが限られていました。『SUQ』は、大人も一緒に使えるうつわであり、子どもが成長しても違和感なく使えるうつわ。日常使いしやすいよう、シックなカラーも用意し、豊富なカラーバリエーションを叶えました。普段の食卓に自然となじんで、彩りを添えてくれます。

素材をしっかりと硬く焼き締めた磁器は丈夫。電子レンジ・食器洗浄機の使用も可です(食洗機への過剰な詰め込みは破損の原因となる可能性があるため注意)。暮らしの道具として、毎日気兼ねなく使えます。

すくいやすさや見栄えも考慮しながらも、スタッキング(積み重ねての収納)ができる絶妙なバランスの形状。食器棚で収納する際にも困りません。複数色を重ねてディスプレイすれば、“見せる収納”としてキッチンを華やかにしてくれます。

大小のうつわをセットで収納できます

離乳食や幼児食にも、自分で食事できるようになった子どもが、モノを大切に扱うことを学ぶためのうつわとしても。子どもが成長しても買い替えずにずっと使える、食卓のお供であり続けるうつわです。

もちろん、大人のうつわとしても。おつまみをサッと盛り付けるだけでも、気分が上がります。また、おかゆなどの流動食もすくいやすいため介護食にも。年齢問わず使えるデザインなので、家族お揃いで使えて、ギフトにもおすすめです。いろんな人と食卓を楽しめるよう、サイズも4つのバリエーションを用意しました。

ヨーグルトやアイスを盛り付けて、デザート皿にも

大サイズのボウルには具たっぷりの丼ものも入ります

パスタのソースも最後まですくいとれます

2サイズ揃えて、大人用カレー皿&子ども用カレー皿にも

サイズ展開 

▼リムボウル(丸型)小・大

※仕様に若干の変更が生じる場合がございます。あらかじめご了承ください。

「リムボウル小」は子ども用食器にも、副菜を盛り付ける小鉢やデザート皿にも。色違いで並べても写真映えします。「リムボウル大」は丼ぶりにも、スープボウルやサラダボウルにも。汁気のある煮物などの盛り付けにもぴったりです。

▼リムオーバル(楕円型)小・大

※仕様に若干の変更が生じる場合がございます。あらかじめご了承ください。

「リムオーバル小」はカルパッチョやマリネにも、炒め物にも。「リムオーバル大」はメインディッシュの魚料理や肉料理にも、カレーやパスタにも。ソースやドレッシングをたっぷり使う料理にも安心して使えます。毎日の食卓にはもちろん、おもてなしのシーンにも活躍しそうです。

計4サイズでの展開

カラーバリエーション

※色味には若干の個体差が生じる場合がございます。あらかじめご了承ください。

「リムボウル小」と「リムオーバル小」のカラーは、子どもも一緒に使える6色。ホワイトは、深山を象徴する美しい「白磁」そのものの色。ブラック、グレー、ミントは艶を抑えたマット仕様。ピンク、イエローはつるっとした光沢のある仕様です。

※「リムオーバル小」のミント、ピンク、イエローはサンプル製作中です。リムボウルのカラーを参考にしてください。

※色味には若干の個体差が生じる場合がございます。あらかじめご了承ください。

※色味には若干の個体差が生じる場合がございます。あらかじめご了承ください。

「リムボウル大」と「リムオーバル大」のカラーは、大人向けの3色。ホワイトは、シンプルでどんな料理に合わせやすいカラー。モダンな印象のブラックは、食材の色を引き立ててくれます。意外と使いやすいのがグレーで、食卓でさりげなく存在感を発揮してくれます。

リターンについて

▼サイズ別の単品価格

▼異なるサイズの組み合わせセット価格

▼全サイズ一式のセット価格

取り扱い方法

●食器洗浄機のご使用は可能ですが、過剰な詰め込みは破損の原因となる可能性がございますので、ご注意ください。
●電子レンジのご使用は可能ですが、空焚きや直火でのご使用は破損の原因となりますので、お避け下さい。
●研磨剤やクレンザー、金属たわし等での洗浄は表面に傷が付く原因となりますので、やわらかいスポンジで洗浄して下さい。

資金の使い道

●量産化に向けた型の製作費
●リターン商品の製作費
●美濃焼「SUQ」の作り手や産地、開発ストーリーを紹介するパンフレット制作費
●キャンプファイヤー手数料(支援金17%)

実施スケジュール

9月:サンプルを検証し、製品化準備
10月:クラウドファンディングスタート、製品化用の型の準備
11月〜12月:製造期間
1月:製品完成、随時発送予定

※2023年1月発送予定(スケジュール変更が発生した場合、支援者様には随時メールでご連絡させていただきます)

アイデア採用者からの声

アイデア採用者の後藤さんには、完成した商品をプレゼント。取材にお伺いする頃には双子もすっかり成長して、ぎこちないながらも自分でうつわを使う姿を見せてくれました。

「離乳食期にはもちろん、現在では子どもがスプーンを使ってご飯を食べるときにも『SUQ』が活躍しています。4つのサイズがあるので、子どもの成長に合わせてうつわの大きさを変えられるのも便利です。大人の食事にも使えるので、家族みんなお揃いのうつわを食卓に並べられるのも嬉しいですね。

また、商品開発に企画から関わる貴重な経験ができてワクワクしました。ものづくりの背景を知ったことで、完成したうつわにもより一層愛着がわきました」

と後藤さん。

良いプロダクトは使い手の「その人らしさ」を引き出してくれる

正直なところ、商品アイデアを公募する際、良いアイデアが届くだろうか?という不安もありました。当たり前ですが、うつわは形だけを見れば、単なる「道具」です。ただ、暮らしによって異なる用途や、人それぞれの使い方に面白さがある。後藤さんからのアイデアからは、そんな可能性を感じました。モノを作る先には使い手がいて、商品によってその人の暮らしはより豊かになる。まさに、ものづくりの醍醐味を体感できるプロジェクトとなりました。

アイデア募集からまるっと1年が経ち、自分にも初めての子どもが生まれ、サンプルのSUQを毎日使っています。いまは離乳食ですが、これから我が子が育ち大きくなったら一緒にカレーを食べることを夢見て、このSUQを育てていきたいと思います。みなさんにもぜひ、この美濃焼でつくったSUQで食卓を彩ってもらいたいです。どうぞご支援をお願いします!


※本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2022/11/23 18:35

    「SUQ」展示ポップアップ開催! in ROWS COFFEE大ナゴヤプロダクツ第2弾で開発した、大人も子どももすくいやすい食器「SUQ(スクー)」。全サイズを実際に触って、使い勝手をお試しいただける展示会を、名古屋でも開催します。スプーンも用意しているので、“すくいやすさ”も体感していただけ...

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