はじめに・ご挨拶
長野県白馬村にある、白馬南小学校です。四季の美しく厳しい自然の中で、地域に密着した特徴ある教育を行なっています。
このプロジェクトで実現したいこと
小学校の学習環境で2つ整備したいことがあります。
1つ目は「裏山スキー場」です。
学校の裏山にはスキー場があります。このスキー場は約100年前に白馬南小学校の丸山校長先生が、白馬で最初にスキーをしたと言う「白馬村最古のスキー場」(項目:資料参照)です。
冬季の体育の授業では、ここで児童たちがスキーをします。
ここでスキーに触れ、育った白馬村民がスキーを支え、白馬村の観光を支え、トップスキーヤーも巣立っていきます。しかし、この授業の維持には資金がかかります。コロナ禍の影響でこのスキー場授業は継続の危機を迎えました。
2つ目は「校舎の断熱改修工事」です。
老朽化した校舎は「夏暑く冬寒い教室」と言われています。当時の設計に、断熱効率を良くしてエネルギー効率を良くすると言う考え方はなかったようです。児童たちもSDGsの勉強をしていく中で建築の断熱に興味を持ったようです。当然、改修には資金がかかります。
コロナ禍の影響で厳しくなったこの「スキー場の維持」と老朽化した校舎の「断熱改修工事」をしたいと考えています。そしてこの学習環境整備に小学生自ら動き出しました。
白馬南小学校の児童たちの活動に理解と協力、ご支援の程よろしくお願いします。
私たちの地域のご紹介
白馬村は四季が移ろい、変化に富む地域です。特に冬季に里は真っ白な雪原になります。北アルプスの麓に位置し、数多くのスキー場があります。約100年前のスキー伝来以来、民宿文化の発祥と観光業と共にスキー文化の醸成がされてきました。
この白馬で育つ子供たちは生活や教育の中でスキーに触れます。白馬南小学校の裏山スキー場の維持は白馬村にとって重要な課題だと考えています。
冬季以外も魅力的です。春は山菜、秋はきのこ、自然の恵みと共に我々は生きています。稲作も盛んで、冬に雪原だった田んぼは春にアルプスを写し、初夏に緑色の絨毯に、秋には黄金の野となります。
夏季は避暑地として観光が盛んです。しかし近年、温暖化の影響からか湿度は低いものの気温が高まりつつあります。美しい自然の裏側で、寒暖差の激しい環境は厳しい自然と共に生活していると言うことでもあります。
教室の断熱改修は、厳しい白馬村の自然の中で子供たちが快適に授業が受けられるための重要な課題の1つと考えています。
プロジェクトを立ち上げた背景
裏山スキー場の授業維持費は年間40万円が必要です。PTAのボランティア活動、地域協力と理解の中で綿々と維持されてきました。維持費の捻出はPTAのバザーで捻出されています。しかし、コロナ禍に突入し2020年度、2021年度バザーの開催か不可能となりました。このままでは裏山スキー場の維持が不可能となってしまいます。
2020年白馬高校の学生が教室の断熱改修工事を行いました。素晴らしい活動です。白馬南小学校も校舎の老朽化と共に建築当時にはなかった断熱設計を取り入れたいと考えました。白馬の夏はそれほど暑くない、冬寒ければ安い灯油をたくさん焚いて暖房すれば良い、という考えだったのでしょう。近年、温暖化の影響か、エアコンのいらない避暑地というわけにはいかなくなっています。「夏暑く冬寒い教室」で児童が我慢して授業を受けている状態です。断熱工事を行うことで外気の温度変化からの影響を少なくしエネルギー効率を良くすることは、冷熱燃料費削減、健康促進、学習意欲向上に役立つと考えています。
これまでの活動
裏山スキー場の維持費捻出の1つとして資源回収があります。これもコロナ禍で出来なくなりました。2020年度より常設にしましたが、成績が悪く、2021年度には課題であった周知不足の解消のため対策をしました。6年生が看板を作ったり、TV CMを作り白馬村内で放送するなどの活動をしました。効果を発揮して昨年度に比べて回収量を伸ばしています。
例年、維持費の大きな柱はPTAバザーの売上でした。2021年度はコロナ禍でもできるバザーの形を考えました。それが「カタログギフト」でした。児童が商品企画をした商品をPTAに販売し裏山スキー場の維持費に当てようと考えました。
ICTを利用してアンケートをとったり、商品デザイン、カタログ作成や注文表を作ったりPOPの作成などを児童自ら挑戦しました。
商品の付加価値を高めるために今回のプロジェクトのキャラクターデザインが行われました。そして生まれたのが「杉ぼっくり」という魅力的なキャラクター。
白馬南小学校は杉林に囲まれた校舎でスキー場も杉林の斜面にあります。校歌も「杉」から始まるゆかりある植物です。あの葉っぱの先に付く球果をモチーフにデザインされました。この杉ぼっくりファミリーが各商品を彩ります。
魅力的な商品群がでいましたので、校内の販売だけでは勿体無い(売上も足りない)ということで、道の駅白馬での販売を企画しました。販売交渉も6年生が行い、販売が決定しています。
それでもまだ資金は不足しています。コロナ禍も収束を見せません。裏山スキー場維持のために支援を募ろうとクラウドファンディングに挑戦しました。
老朽化した教室の断熱改修をするにあたり地元の工務店と共に教室の調査をしました。木造の校舎で天井が高く、大きな南側の窓で明るく開放的なおしゃれな校舎であるのですが、断熱設計の視点からは不利なデザインだと解りました。夏暑く冬寒いと児童や先生から感想が出ていました。教室全体の断熱工事の見積もりは120万円。
白馬高校の断熱改修に続いて活動したいと動いていたところ、信州エネルギーネット様より「積水ハウスマッチングプログラム」を利用した情勢のご提案をいただきました。教室は6面あります。最も熱が逃げやすい1面、南面の窓を2重窓にするという工事(約38万円)を助成金を活用して行うことができました。
さらにイノアック様の協力によりサーマックスを無償提供いただき工事費の削減に役立てました。
改修工事はワークショップの形を取り、断熱の知識を得る講義と共に児童が作業を手伝うイベントとなりました。
断熱材を見たり手に触れたり、ワークショップに参加したPTAや児童は断熱への意識の高まりと無二の経験を得られました。
現在断熱改修工事が完了しているのは6年生の教室の南面のみですが冬季を迎え、暖かさを実感しています。この経験は白馬以外の場所でも家選びや住宅建築の際、正しい判断と意識の違いに期待ができます。CO2排出量削減にも役立つ断熱改修工事は、今後、全学年の教室に施したい活動です。
資金の使い道・実施スケジュール
オールイン方式で挑戦しています。
支援総額からCAMPFIRE手数料5%、CAMPFIRE振込手数料5%、消費税10%を差し引いて白馬南小学校の支援金額となります。
裏山スキー場維持費:10万円
リターン品作製、発送費用:約20%を予定
教室断熱改修工事費用:残金
実施スケジュールについて
今年のスキー授業はなんとか行う予定となっています。来年度以降ピステンやロープトゥなどの修理や管理費のためにストックされる予定です。断熱改修工事は来年度秋頃までに集まった資金で進められる範囲を工事予定です。
リターンのご紹介
児童が企画しデザインした商品です。
6年生からのお礼手紙(限定20通)
今回のプロジェクトの中心となって活動したもうすぐ卒業の6年生が、返礼の気持ちを込めて「手書きの手紙」を送ります。今年の卒業生は20名、20通の限定となります。
年度初めに立てた学年目標は「憧れられる6年生」でした。1年間を通して頑張った児童の最後の挑戦、ぜひ応援をよろしくお願いします。
Tシャツ
杉ぼっくりのプリントされたTシャツです。速乾性の着心地の良い生地を使用しています。色は2色(緑、白)で小サイズ(100〜130)は胸のデザインが異なります。
断熱水筒
真空断熱構造のステンレス水筒です。全体に杉ぼっくりとプロジェクトマークを配したデザイン。
エコバッグ
ジュート製のトートバッグ。丈夫でおしゃれな素材感のバッグに杉ぼっくりが印刷されています。
杉製コースター
杉の間伐材でできたコースターにキャラクターをレーザー彫刻。デザインは杉ぼっくりの1人、またはプロジェクトロゴマークが印刷されます。杉ぼっくりの各キャラクターの名前も明かされます。
デザインは選べません。
紙製ノックペン
紙製のボールペンです。プロジェクトロゴマークが印刷されています。
ヴィクトワール・シュワルブラン・村男三世スポンジ
断熱材を提供くださったイノアック様謹製のスポンジ。白馬村のキャラクター”ヴィクトワール・シュワルブラン・村男三世”のスポンジです。食器洗いが楽しくなります。
最後に
私達6年生は、今まで白馬南小のために、商品を作ったり、断熱工事をしたりと様々な活動をしてきました。大変だったこともあったけど、すごくやりがいを感じています。これからも白馬南小学校のために頑張って活動していくので、どうぞご支援をよろしくおねがいします!!!!!!!!!
資料
白馬村南小学校裏山スキー場「白馬村最古のスキー場」「白馬村スキー伝来の地」について
参照・出典・引用
「年表・白馬の歩み」
「「白馬の歩み」(白馬村誌) 第四巻 観光・登山・スキー編」
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
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