はじめに・ご挨拶
わたしたちは、アートを誰もが身近に感じられるようにと、児童養護施設やDVシェルター、学校や公園などでワークショップやアート鑑賞の機会をつくる活動をしている非営利団体です。
美術館やギャラリーは敷居が高く、自分が楽しめるものかわからない、という人が多いと思います。だからこそわたしたちはギャラリーに閉じこもらず出張形式で、アートの魅力を伝える地道な活動をしています。
アートや文化が身近にある生活を、誰もが楽しめるようになればと願っています。
このプロジェクトについて
このプロジェクトは、杉並区に位置する、まもなく90年を迎える長い歴史を持つ児童養護施設・杉並学園さんが舞台となります。
杉並学園さんが約50年使ってきた園舎を建て替えのために取り壊すというお話を伺い、子どもたちの思い出がたくさん詰まった場所をそのまま壊してしまうのではなく、そこに蓄積された想いを美しくアートに昇華させて、最後の思い出をつくりたいと思って、このプロジェクトを立ち上げました。
普段なかなかアートに触れる機会をつくれない場所で、最後の機会に子どもたちとアーティストで一緒に作品づくりをして、大きな展覧会を開催します!
プロジェクト概要
取り壊される児童養護施設の園舎を会場にして、アーティストと子どもたちの協働でワークショップをし、作品をつくります。
そして、子どもたちとつくった作品に協力アーティストたちの作品を加え、それらを展示するアート展を開きます。
暮らしている子どもたちはもちろん、昔暮らしていた卒園生、施設スタッフや地域の方々、いろんな人に来てもらい、思い出を語り合う機会をつくります。
・2022GW 5/3-8開催予定
・入場無料(どなたでも見にこられるオープンなイベントとして展覧会を開催)
・会場 杉並学園(東京都杉並区宮前3-10-8)
・共催 社会福祉法人光明会杉並学園
プロジェクトをやろうと思った理由
福祉施設等の子どもたちを対象とした支援は、現在もさまざまな方法で試みられています。
たとえば学習支援や居場所づくり、学費や卒園後の居住支援など、衣食住をはじめとする支援は、公助・共助、理解のある私人や私企業の支援などで、まだ不十分かもしれませんが行われています。
しかし、アートの制作体験や鑑賞体験、文化的な経験の提供は、贅沢なものとみなされているのか、支援活動として無償で提供するようなプロジェクトはあまり行われていません。
けれど、必要になる順番は衣食住が先でも、アートや文化を楽しむ機会づくりも、人が人らしく生きるのに必要なとても大切なものです。
衣食住に不自由がなければそれで「最低限度の文化的な生活」が達成されるのではなく、文化的な楽しみが身近にあって、誰もが心を豊かに暮らすことができる社会環境になってはじめて「最低限度の文化的な生活」が保障されていると言えるようになるのではないでしょうか。
そのためには、普段アートに触れる機会をつくることが難しい施設でも、小さいころから様々な体験をできるようにする必要があります。
文化芸術が、恵まれた人のためにある遠くのものなのではなく、自分と地続きの世界にあるものなのだと伝えるには、小さいころの経験が重要なのです。
このプロジェクトでは、施設そのものをそのままアート展の会場にして、子どもたちに文化芸術を身近に感じ、楽しんでもらうことができるものです。
子どもたちはアーティストとともに作品をつくり、展示が出来上がっていくさまを間近で見ることができます。
また、このプロジェクトは展覧会形式にすることで、子どもたちや施設関係者の方々だけでなく、地域の方々にも開かれたイベントになります。
これにより、施設と地域の関係性の強化や、児童福祉に対する理解を広げる機会にもなると思い、本プロジェクトを企画しました。
資金の使い道
いただいた資金は、手数料9%を引いた額(約560,000円)から、子どもたちと作品づくりをするワークショップ企画の実施にかかる費用や、アーティストに作品を出展いただくための費用、展示にかかる什器や備品の手配、運営の実費、記録集等の制作に使用させていただきます。
リターンについて
開催風景を写真撮影し、ポストカードや記録集を製作します。
フライヤーなどの広報制作物や実施後の記録ノベルティの組み合わせを、リターンとしてご準備いたします。
実施スケジュール
2022年3月 プレワークショップ開催、クラウドファンディング終了
2022年4月 プレワークショップで制作した作品やアーティストの作品を展示設営
2022年5月3-8日 プロジェクト開催期間
2022年6月〜 記録集等の制作、制作終了次第リターンの発送開始
最後に
アートに触れ、楽しみ、作品をつくって、大きな展覧会をアーティストとつくりあげた経験は、なにものにも代え難いものになるはずです。
この施設に暮らして、この建物に住んでいたからこそ、この思い出ができたのだと、子どもたちの未来につながる記憶をつくれたらと思っています。
どうかご支援をよろしくお願いいたします。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
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