▼はじめにご挨拶

初めまして。九大跡地ファン倶楽部です。

九州大学箱崎キャンパスでは現在、糸島キャンパスへの移転に伴う更地化計画が進んでおります。

跡地には、歴史を象徴する近代建築群と3000本以上の豊かな樹木が存在しますが、残念ながらそのほとんどは、取り壊し対象になっています。 

私たちは数年前より歴史的資源を活かしたまちづくりができないか、さまざまな活動を行ってきました。

  
▼このプロジェクトで実現したいこと

建物がそのまま残ることに越したことはありません。

けれどもそれが難しいのであれば、建物の部材をなるべく多く残して別の活用方法を見つけたり、後に待つ未来へ記憶を引き継いでいきたいと思っています。どんなにカタチを変えてでも。

部材を再活用して新たなモノに生まれ変わらせるというアイデアは、そんな中から生まれました。

解体される部材から「三畏閣」の記憶が宿るプロダクトを製作したいと考えています。

 
▼プロジェクトをやろうと思った理由

なぜ私たちは建物を残したいと思うのか。

それは箱崎キャンパスに建つ建物の多くが、歴史的価値を有する近代建築であり、それを囲む豊かな木々も合わせたこの土地は、福岡のみならず、日本の財産となると確信しているからです。そして海外には歴史的建物をリノベーションし、再活用することで新たな街の魅力を作る事例がたくさんあります。


この図は、2017年11月においての各建物の解体状況です。黒く塗られた部分はすでに建物がありません。

計画ではそのほとんどが更地になる予定になっています。

 

 

進んでいく解体を前に、九大跡地ファン倶楽部ではさまざな働きかけや情報発信を行ってきました。

2015年に開催された「グラミンハウスのお別れイベント」もたくさんの方の協力の中実現した一つです。

【Thank you ! グラミンハウス】https://hibitema.com/event/thankyougrameenhouse/

 

 

イベント後、新聞などに取りあげられ、それまで情報が行き届いていなかった周辺住民や福岡市民にも知っていただき、結果として解体工事が一時中断されます。

しかし残念ながら「グラミンハウス」は解体工事が再開し、建物を残すことは実現できませんでした。

けれどその時私たちは実感しました。何か行動を起こすことで、少しずつでも未来を変えることができるのだと。

 

 

そしてこの冬、三畏閣の名前で知られた学生集会所も、ついに民間事業者へ売却し、解体が決定しました。

ここは80年の間、学生たちと先生や住民が夜通し語り合って懇親を深めた思い出の場所です。

また九大の茶道部や囲碁、将棋のサークルの活動の場として、学生たちが青春を過ごしました。

「三畏」の名前の由来は、孔子の言葉「君子に三畏有り。天命を畏れ、大人を畏れ、聖人の言を畏る。」から名付けられたそうです。

そんな思い出の地も九大移転に伴い一つの歴史を閉じようとしています。

そこで今回は、解体される部材の一部からクラウドファンディングを活かし、記憶を伝えるためのプロダクトと映像を作ります。

 

プロダクトは、SUNAOLAB.さんのデザインを活かした折り畳み式の鍋敷き「なべしきハウス」です。

鍋敷きは木の素材感を活かしたシンプルなデザインながら機能性とインテリアとしての意匠性も両立しています。

閉じている状態は、建物をイメージしたフォルムで開くと鍋敷きとして機能します。

正面には、建物の入口に掲げられていた「三畏閣」の額の文字をレーザーで刻印します。

また同時に建物の記録動画を制作し、人々の記憶に「三畏閣」を残していきたいと思います。

 
▼これまでの活動

九大跡地ファン倶楽部は、跡地の利活用の可能性や魅力、住民の想いを大学を始め、行政、政治家に届けてきました。また解体前の建物のイベントを企画したり、跡地の現状をSNSで発信、九大跡地をめぐる人の想いや建物を記録して人々に伝えています。その様子はHPやFacebookで発信しています。

【LOVE KYUDAI/箱崎九大跡地ファンクラブ】
http://love-kyudai.jp

【Facebook】
https://www.facebook.com/lovekyudai

 
 ▼資金の使い道

◎建物の部材を再活用したプロダクトの製作費用

◎建築の記録映像の制作 

▼リターンについて

 

◎3000円(定価2,400円(税込2,592円)+送料込) 
三畏閣の部材を使った木の鍋敷き「なべしきハウス」

簡単に折り畳んだり広げたりできるオンリーワンなデザインです。木の素材感を大切にしたシンプルな造形ながら、鍋敷きとしての機能性、インテリアオブジェとしての意匠性を両立しています。正面には建物の入り口に掲出されていた”三畏閣”の文字がレーザーで刻印されます。
世界的に有名なニューヨークの近代美術館MoMAでも取り扱い実績のあるプロダクトです。

三角が屋根のイメージに見えて家のイメージに見えます。
三畏閣を建物につながると思いこのプロダクトを選びました。
三畏閣の部材で制作しますので木目は異なります。どんな木目になるか楽しみです。

パタパタと十字型に開きます。
ポットから大きなお鍋にも対応できます。

開く音が子供用のおもちゃのように可愛いです。

パッケージのイメージです。
ギフトにも最適です。

また、「こんなリターンが欲しい!」とのご意見もお待ちしております。

 
▼最後に

九大跡地という約43ヘクタールの巨大な土地の経済規模をなんとかしようとするのは大変です。

ですが、多くの力を合わせることで変えられる未来も確かに存在します。

このプロジェクトをきっかけに少しでも私たちの愛する九大箱崎キャンパスの記憶を残したい…。

未来へと引き継いで行くために、みなさんの力をお借しください!

  • 2018/05/09 09:40

    箱崎九大跡地ファンクラブのHPに今回の活動を掲載しました。 EVENT 2018.3 三畏閣 最後の一般公開と記念プロダクトの制作 / http://love-kyudai.jp/journal/637 ご協力いただきました方々にこの場を借りて御礼申し上げます。

  • 2018/03/15 12:10

    木材の加工が終わり、三畏閣の部材であることがわかるクレジットのデザインが決まりました。文字は、建物に掲げられていました額の文字をそのまま刻印します。 長方形が組み合わさった図形は何かわかりますか?   これは建物の間取りを図案化したものです。 プロダクトに合うスマートなデザイン...

  • 2018/03/09 15:14

    こんにちは!更新が遅くなり申し訳ございません。 先日、引き取った木材の加工を行っていただきました。 完成までもう少しです。 到着を楽しみに今しばらくお待ちくださいませ。

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