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ジャパンブランドの直販サービスを行うライフスタイルアクセント株式会社の山田敏夫(やまだとしお)と申します。

私は今年10月に、日本初のファクトリーブランド専門サイト「Factelier(ファクトリエ)/http://factelier.com/」を立ち上げました。

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Factelier(ファクトリエ)は、現在のアパレル業界の構造を根っこから変革させるサービスです。

工場が製造した商品は、商社や卸などの中間業者がいるために、マージンが上乗せされ、メーカーの店頭では工場出荷時よりも数倍も高い金額で販売されています。同じ素材・縫製・デザインであるにもかかわらずです。

つまり、メーカーが店頭販売価格を下げれば下げるほど、苦しめられるのは工場であり、世界から評価されるメイドインジャパン製品の職人たちです。

また、長引く不況と円高、ファストファッションブームにより、メーカーが低コストな海外生産にシフトした結果、国内におけるアパレル品国産比率は1990年の50.1%から2009年には4.5%まで減少しました。世界からも高い評価をされるメイドインジャパン製品、そして高い技術を持つ職人がどんどんと失われているのが、今の現状です。

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出所:経済産業省「繊維・生活用品統計月報2010年」調べ

そこでFactelier(ファクトリエ)は、商社や卸などの中間マージンを上乗せする業者を一切通さず、工場と直接提携しFactelier(ファクトリエ)オリジナル商品を製作し、ネットで販売することで、コストを最小限に抑えた最高品質の商品を購入していただける仕組みを作りました。
こうすることにより、工場は原価抑制に苦しむこともなくなり、かつ消費者は最高品質の商品を低価格で購入できます。

まさに「工場」と「消費者」をダイレクトにつなげるサービスです。職人・工場の発展に寄与するだけでなく、消費者にも適正な“価値価格”で商品をお届けします。

この度12月より、京都・丹後にある老舗ネクタイ工場「クスカ株式会社」と提携することとなり、下記の目的にてCAMPFIREで資金を募りたいと考えています。

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■世界でも稀なオールハンドメイドネクタイなどを生産する工場

クスカは、日本最大級のシルク織物の産地である丹後(京都府与謝郡与謝野町)に工場をかまえます。シルクを活用したネクタイやストールなどを製作しており、糸づくりから染めまでにいたる全ての工程をハンドメイドで手がけています。世界でもほとんどないオールハンドメイドだからこそ、ネクタイは1日でひとり2~3本しか作れず、職人は5人しかいないため、たった15本しか作れないという希少性の高い商品です。

■次世代の担い手が40%も減少する京都府与謝野町。職人・町の活性化に寄与したい

しかし、クスカが所在を置く京都府与謝郡与謝野町はどんどん過疎化が進んでおり、特に一番の働き手である20代・30代の人口が、昭和60年から約40%も減少しています。

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(平成23年度 与謝野町統計書より)

クスカ三代目社長・楠氏はこの働き手の減少を懸念し、伝統を守るべきだとの想いで、30歳にして実家の家業を継ぐ決心をしました。今回Factelierは、楠氏の想いに共感し、そしてなにより “工場を守る”というFactelierのコンセプトのもと、世界に誇るオールハンドメイドのネクタイを作るクスカの発展と、ひいては地域の活性化に役立ちたいとの想いで、CAMPFIREで資金を募りたいと考えています。

商品の卸し先には一流店の名がズラリと並び、阪急MEN’S TOKYOや銀座松屋などでもコレクションを展開し、ユナイテッドアローズ原宿本店のメンズ館が20周年を迎えた際には、アニバーサリーネクタイの限定発売をお願いされるなど、非常に評価の高いネクタイ工場です。このメイドインジャパンを守るため、皆さんのご協力をお願いいたします。


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(一番左が私、両親、兄夫婦と)

老舗婦人服店の息子として
私は1917年創業の婦人服店の息子として熊本で生まれました。日本製の上質で豊かな色合いの商品に囲まれて育ったため、上質なメイドインジャパンは身近な存在でした。

メイドインヨーロッパの誇り
大学に入り、フランスへ留学しました。
せっかくなのでラグジュアリー店で働こうと20通以上の店に手紙を書いたものの、大半は返事がきませんでした。そんな中、唯一チャンスをくれたのはグッチ・パリ店。なんとか面接をクリアし、就業期間中は得難い経験をさせていただきました。ものづくりへのこだわり・プロ意識、すべて一流で、自国商品への強いこだわりを持っていました。

最先端のファッションウォーカーへ
卒業後4年間、ソフトバンク系ベンチャー企業にてインターネットビジネスを学び、志望していたアパレル業界へ。東京ガールズコレクションの公式通販サイトを運営する「fachionwalker.com」へ入社しました。社会人としてアパレル業界を知らなかった私は、倉庫の物流担当からのスタートでした。

大量生産・大量消費という文化
ファストファッションの流れもあり、取扱商品のほとんどは中国・韓国製。芸能人やタレント、読者モデルを“おしゃP(おしゃれプレス、プロデューサーの略)”(広告塔)として掲げ、勢いと価格で販売攻勢をかけるというビジネスモデルが主流です。

メイドインジャパンで勝負
その後、事業開発部という社長直轄の事業部へ異動。
最先端の業界、分野に身を置きながらも「本質的な価値は何か」考える日々が続きました。パリの頃を思い出すと、彼らのようにプライドを持って働きたいとの思いが積もったからです。
前述しましたが、考えている間にも日本の工場は減少していましたので、「今しかない」と腹を決め、メイドインジャパンで勝負する決心をしました。

アパレルの構造改革
工場が苦しむアパレルの構造を変えたいと考え、中間業者を除き、工場と消費者が直接出会えるFactelier(ファクトリエ)を開始することにしました。

工場は、生死を分けるほどの過剰な原価抑制をすることもなく、技術を継承し続けられ、そして消費者は、最高級品質の商品を低価格で手に入れることができます。

これが、私のメイドインジャパンへの想い、背景です。


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京都駅から電車で約3時間。日本最大級のシルク織物の産地である丹後に、「KUSKA」は工場をかまえます。

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「KUSKA」の特徴は、オールハンドメイドであること。生地の織り込みから縫製までを、全て職人たちが手作業で行っています。

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(作業風景・すべてハンドメイド。手でするとシルク同士の摩擦を軽減)

ここまでハンドメイドを徹底している工場は、世界を見渡しても1つか2つしかありません。手間はかかりますが、その分商品の完成度には大きな違いがあります。
具体的なポイントは、まず立体的に仕上がること。機械のような強い力で引っ張るのではなく、手でゆっくり織っていくことによってシルク同士の摩擦を防げます。これは、フランスのジャガードや西陣織と同じ技法。

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色合いについても、5つの単糸を合わせて織り込むことで鮮やかさが増します。さらに縦糸と横糸の組織によって独特の質感や風合いが出ます。こういったさまざまな箇所に、昔ながらの手法を用いています。

もちろんその分、生産量は少なくなります。無地の場合、職人一人あたりの製作数は1日に3~4本、柄があると2~3 本しかできません。ですが、「KUSKA」の最大の特徴は手織りであること。これだけは絶対に譲れないこだわりです。

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(税込13,650円)
※ご注文をいただいてから生産するため、10日~15日程度で発送いたします。


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■500円
・CAMPFIREメッセージから、御礼をお送りします

■3,000円
・Factelierオリジナルハンカチ
(色はブルーの一色となります)
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※ステッチは細かく上品に仕上げ、生地は最高レベルの素材で作成します
(発送は2013年1月中旬~下旬を予定しております)

■17,000円
・Factelier by KUSKA ネクタイ1本
※フレスコネクタイ5種類より1点お選びください。
(発送は2013年1月中旬~下旬を予定しております)
・2月上旬(予定)、外苑前の弊社ショールームにて開催する、
「知られてないビジネススタイル着こなしセミナー」に無料ご招待。
※詳細が決まり次第メッセージにてご連絡いたします。

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1段目左から、ネイビー、タンゴブルー、グリーン
2段目左から、ブラウン、ブラック

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■35,000円
・Factelierオリジナルハンカチ
(色はブルーの一色となります)
・Factelier by KUSKA ネクタイ2本
※フレスコネクタイ5種類より2点お選びください。
(発送は2013年1月中旬~下旬を予定しております)
・2月上旬(予定)、外苑前の弊社ショールームにて開催する、
「知られてないビジネススタイル着こなしセミナー」に無料ご招待。
※詳細が決まり次第メッセージにてご連絡いたします。


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グッチの同僚たちと(一番右:当時20歳の私)

馬具工房として創業したエルメス
トランク製造工場から始まったルイヴィトン
カバンの修理工場だったグッチ

世界の有名ブランドは元々、小さな工場でした。
職人の手がける傑作の一品を店頭で売るというシンプルな商売。
20歳の頃、パリのグッチで見習いとして働く機会を得た私は
このルーツを知りました。

私たちは、最高の品質とデザインを併せ持つ商品を、
インターネットを通して直接お客様へお届けします。

各工場の伝統が息づいたものづくりに、その手で直接触れてほしい。

ここから、メイドインジャパンを、世界へ。

どうかよろしくお願いいたします。

山田敏夫

  • 2012/12/24 18:39

    皆さま お世話になっております。Factelier(ファクトリエ)の山田です。 本日、月初より掲載しておりましたプロジェクト 『1日3本しか作れないネクタイ工場「KUSKA」を守る!』が 本日サクセスしました! あたたかいご支援ありがとうございました!! ...

  • 2012/12/11 11:02

    皆様 「Factelier by KUSKA」の販売を開始してから、数日ですが、 多数のメディアにご紹介いただきました! 本当にありがとうございます!! 2012.12.10 【マイナビニュース】ファクトリーブランド専門サイト「Factelie」高級シルク100%ネク...

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