▼はじめに

はじめまして。国際スポーツ雪かき選手権の運営チーム プロジェクトY!の大学生スタッフ 小樽商科大学4年 池ヶ谷 銀二です!

いきなりですが、みなさんは「雪かき」をしたことがありますか?

「雪」は、関東では一年に数回降るだけの珍しい存在であり、日本の南方では、雪が全く降らず、雪遊びという概念もない。スキー、スノボが楽しめて、巨大な雪像がカクテルライトに浮かび上がるさっぽろ雪まつりをイメージする。まさしく「憧れの存在」です。

しかし、雪が身近にない地域の人々が抱いている「憧れの存在」という印象とは裏腹に、地元では「厄介者」として扱われているのが現状です。

私たちの住んでいる北海道は、11月下旬から4月の上旬あたりまでのおよそ4、5ヶ月もの間雪が降る、いわば「雪と共に生活している地域」です。特に、小樽市は住宅密集地でも道路幅が狭く急な坂が多く、全国でも屈指の雪かき困難地域として知られています。

 

そして、

雪が道路に十数センチ積もってしまうと、歩くことさえままなりません。ひどい時には一晩に数十センチも積もり、外に出ることさえ困難な場合もあります。屋根に積もった雪の落下による不幸な事故も少なからず発生してしまっています。

そんな中で、私たち北海道の人々は「雪かき」を行います。スコップなどで雪をすくい、決められた場所に捨てることで、当たり前の生活を行える環境を自ら作りだします。

言葉だけ聞くと簡単な作業に聞こえてしまいますが、湿り気のある雪は、わずか1平方メートルで4~500キロの重さになってしまい、高齢者はおろか、私たちのような若い人々にとってもかなりの重労働になっています。

 

▼このプロジェクトで実現したいこと

 

過疎と高齢化が進む豪雪地帯では雪かきの担い手が不足し、高齢者が自発的に雪かきしなければならない現状があります。そして、先述のような落雪事故は高齢者に多く、深刻な社会問題になりつつあります。

そのような状況下で、雪かきの重労働という特徴を「逆転の発想」によって皆で楽しく取り組めるスポーツに変換させて、しっかりとしたルールを策定し、エンターテインメント性を演出することで、今まで雪かきをしていなかった人が少しでも多く雪かきに触れ、雪かきの担い手になって欲しいという願いを込めてスポーツ雪かきを考案しました。

この活動は国際スポーツ雪かき選手権として、小樽市および近郊の大学生スタッフが主体となって過去4回開催されてきました。

私たち大学生スタッフの手によってこの活動をもっと気軽にできるスポーツとして楽しんでもらえて、なおかつ地域の方々の笑顔にもつながるような競技にして、最終的には、豪雪地帯の至る所に普及させていきたいと考えています。

 

▼これまでのスポーツ雪かきのルール

 

現状、スポーツ雪かき(国際スポーツ雪かき選手権)は3つの種目で構成されています。

 

第一競技 ボランティア雪かき

まずは午前中、競技参加者、運営スタッフが高齢者の多い住宅街に出向いて、生活路の確保や屋根から落ちた雪の撤去などを行います。

スタッフや町内会の方々の指導を受けて、雪かき初体験の参加者の方々も楽しみながら汗を流します。

第二競技 スノーショベリング&ムーブトライアル

昼食後、別会場へと移動し、予め製作しておいた雪の塊をスコップで崩して、スノーカート(雪を運ぶ手押しそり)を使って10メートル先のゴールに運びきるまでの時間を競う競技です。

第三競技 スノーマンコンテスト

第二競技で運んだ雪や会場にある雪を使用して、制限時間一時間に製作した雪だるまの数を競う競技です。毎年、参加者思い思いの飾りつけや着色による芸術性に富んだ個性的な雪だるまを皆が楽しみながら製作しています。

現在では、第一競技のボランティア雪かき以外の第二、第三競技の合計点数から優勝者を決めます。

 

しかし、私たちは、第一競技のボランティア雪かきとは別に、わざわざ第二、第三競技を実施している現状に疑問を感じています。

なぜなら、ボランティア雪かき以外の競技を実施するために、別に会場を確保することによって、大会規模が大きくなるからです。つまり、大勢のスタッフが必要になったり、準備期間が長くなったり、費用が膨らむなど、スポーツ雪かきの普及の妨げになっていると考えています。

私たちは、どうにかして、ボランティア雪かきそのものに皆が楽しめるルールを策定することで気軽にできるスポーツとして完成させたいと思い、新ルール策定プロジェクトチームを立ち上げ、活動することにしました。

 

▼これから目指すスポーツ雪かきの姿

 

全国屈指の雪かき困難地域である小樽市において完成度を高めることができれば、多くの豪雪地帯にそのノウハウ・仕組みを共有して、日本中の「雪かき」の問題解決のために寄与できるのではないかと考えています。

そのためには、ボランティア雪かきそのものを競技化するという究極の理想を実現するためにも、アイディアの量、実現可能性の推察、新ルールのテスト等々、超えなければならないハードルがいくつもあります。

そのためには、私たちプロジェクトY!メンバーの他に、もっと多くの人が新ルール策定プロジェクトチームに参画して、よりよいアイディアを生み出しながら、多くのトライ&エラーを積み重ねていかなければなりません。

しかし、現状では活動資金に余裕がなく、ミーティングの回数やトライ&エラーを実施する回数に制限があります。十分な除雪用具(スコップやスノーカート)や防寒具、新たなルール策定に必要な備品も購入できません。

 

▼資金の使い道

 

目標金額は10万円です。用途としては、

 

・大学生スタッフの交通費

・除雪用具や防寒具の購入費

・新たなルール策定に必要な備品

 

などであり、スポーツ雪かきをより完成度の高いものにするための資金になります。

資金調達に成功すれば、新ルール策定とそのシミュレーション、更なるルール改善といったトライ&エラーを多く実施することができ、より完成度の高い競技に仕上げていくことができます。

 

▼リターンについて

3,000円 上記+第5回国際スポーツ雪かき選手権のパンフレットにお名前を掲載して送付

5,000円 上記+記録映像にお名前を掲載+活動アルバムを送付

10,000円 上記+ゲストハウス一泊宿付き第5回国際スポーツ雪かき選手権参加チケット

(なお、当イベントは平成30年2月17日(土)に開催予定です。)

 

▼最後に

繰り返しにはなってしまいますが、私たちが現在活動している小樽市は、全国でも屈指の豪雪地帯で、人口の約40%が高齢者。さらには住宅密集地にも多くの急坂が存在する大変厳しい地理的条件に見舞われています。

そんな過酷な環境でも実行できるような「スポーツ雪かき」の理想形を完成させ、日本中の【豪雪地帯×高齢化地域】に住む人々に新たな問題解決の手法を提供できればという理想を掲げて日々活動しています。

もしも、少しでも共感できる部分を見つけてくださったみなさまに感謝するとともに、ぜひとも温かいご支援お待ちしております。

 

日本スポーツ雪かき連盟代表理事松代弘之です。

「当連盟は、スポーツ雪かきを通じて、大学生が自らの考えに基づき、主体的に行動することによって社会課題を解決する場と成長する機会を与えています。さらに、この活動は、彼らが授業、アルバイト、部活、ゼミなどでは学ぶことができない独立心や創造力を身に着けてもらうことを目的としています。彼らが理想を追求できる環境づくりにご支援賜りますようお願い申し上げます。」

  • 2017/09/06 10:30

    みなさん、こんにちは!プロジェクトY!の新田一貴(写真右端)です。 ・ゆきんこ亭とは?「すべて学生の力で居酒屋経営!」をテーマに、わずか一坪の販売スペースを借りて、材料の仕入、料理、接客、帳簿付け等々を行っていくプロジェクトY! 夏の一大行事です。 ・総括この活動は第一に我々プ...

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください