あしなが学生募金とは、遺児支援の募金活動です。全額は「あしなが育英会」に寄付し、病気、災害、自死、災害によって親を亡くした子どもたちや親に障がいがある子どもたちの奨学金、またサブサハラアフリカの遺児たちが高等教育を受けるための奨学金として使われます。

2020年度は例年通り、4月に全国で春の街頭募金活動を行う予定でしたが、コロナウイルスの流行により、50年間の街頭募金活動の歴史の中ではじめての中止となりました。しかし、そのようなコロナ渦の中、アルバイトで大学の学費や、生活費にあてているあしなが育英会の奨学生の生活は厳しくなっていくばかりです。

そこで、今回は春の街頭募金に代わる彼らの支援の方法として、クラウドファンディングを実施することにしました。クラウドファンディングで、得たお金は、一般財団法人あしなが育英会に全額寄付され、遺児たちの手へ、奨学金という形で届きます。

新宿駅での街頭演説の様子


はじめまして。あしなが募金事務局新宿地区代表の中西李佳(なかにしりか)と申します。私はコロナ禍の中アルバイトも思うように出来ず、いつも通りの給料が保証されずに、生活が困窮している大学生や高校生を支援したいと思いこのプロジェクトに参加しました。

「今月バイトほとんど入れないの、生活を維持するために、私がお金を稼がなきゃいけないのに、どうしよう」

5月のコロナ緊急事態宣言が発令されている中、私に届いたあしなが育英会の奨学金を借りる友だちの悲痛な叫びです。親を病気で亡くしたり、親に障がいがある家庭の遺児の生活は皆様が思っているより、困窮しています。


今月の光熱費も払えないかもしれない。食費もギリギリまで削るために1日2食にしている。服も穴があくくらいボロボロの状態まで着ている。交通費を節約するために2駅くらいだったら歩いて帰る。


ほとんどの遺児は、生活のために、日頃から無駄遣いもせず、大学の友だちが遊んでいる時でも、夜遅くまでアルバイトをしながら大学へ通っています。誰でも本当は苦しいけれど、アルバイトでくたくたになりながら大学へ通い、学業を両立することは大変だけど…それでも自分の夢のために踏ん張って、頑張っています。

 

そのような暮らしの中でのコロナウイルスの世界的な流行。私たちはアルバイトがないと生活できないのに、バイト先からしばらく休んでほしい、入る回数を減らしてほしい。そう言われて、働きたくても働くことができていません。もちろん生活をしていくには貯金を切り崩していく他はなく、もう来月どう生きていけば良いのか分からない。そんなギリギリのところまで追い詰められている遺児たちがたくさんいます。

 

ただでさえ、日頃から一生懸命夢に向かって努力している子たちが、このコロナ禍の影響を受けて大学を中退したり、休学したり、大学進学を断念しても良いのでしょうか??


私はこんなことは絶対にあってはいけないと思っています。夢に挑戦する誰ひとりのこさないために、今回のクラウドファンディングに皆様の力を貸していただきたいです。


今、私は、東京にある、あしなが心塾で多くの仲間たちと共に共同生活をしています。

時には喧嘩もし、励まし合い、助け合う、同じバックグラウンドをもつ仲間たちと生活しています。はじめて、あしなが学生街頭募金に参加した時に、私たちの先輩方が、後輩のあしなが奨学生のために必死で、声がかれるまで、募金活動をしてくれていた姿や、街中で「頑張ってね。いつも応援しているからね。」と温かい声をかけてくれたあしながさんの姿に、とても感動しました。

私たちにとって、募金活動は、いつも顔を見せずに応援してくださっているあしながさんに、会うことができ、感謝の気持ちを伝えることができる貴重な場所でもありました。


先輩たちから受け継いだ支援のバトンを、後輩たちにも繋いでいきたいと思っています。

辛い過去を乗り越えてきた私たちは、きっと強い。

今回のコロナ渦の現状にも、私たちは、負けたくない。

大丈夫。必ず、乗り越えてみせる。

目標や夢に向かって、必死に努力している彼らの背中を押してあげてください。

ご協力よろしくお願い致します。

街頭募金の様子

あしなが育英会の調査によると、遺児家庭の平均月収は14万6,380円(*1)となっており、生活保護受給率は12.8%24(*2)に及びます。奨学金なしでは大学・専門学校の学費を捻出できる水準には到底達していません。



(*1)2018年奨学生家庭の生活と教育にかんする実態調査

(主査・副田 義也=筑波大学名誉教授・社会学)

(*2)生活保護の被保護者調査(平成30年7月分概数厚生労働省)



そのため多くの遺児学生たちは、学費を奨学金で、生活費をアルバイト代で賄っています。しかし、学生のアルバイトはそのほとんどが接客業です。昨今の情勢のなかでアルバイトのシフトが日に日に削られ、思うように生活費を稼ぐことができなくなっています。さらに、街頭募金の中止により奨学金の資金源確保にすら暗雲が立ち込めており、遺児学生とそのご家庭の多くが、並々ならぬ不安感を抱えながら日々を過ごしている状況です。



本キャンペーンでいただいたご寄付は全額、一 般財団法人あしなが育英会への寄付となり、あしなが育英会が支援する遺児学生(日本・アフリカ)のための奨学金として使われます。

※今回の取り組みはAshinaga Global 100 Challengeの一環であり、一般財団法人あしなが育英会と連携して取り組んでおります。

<All-in方式で実施します。>本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

新宿駅での街頭募金の様子

一般財団法人あしなが育英会より、年間活動報告書と受領証明書を発送いたします。(どちらも2021年2~3月頃に郵送にてお送りします)

あしなが育英会公式サイトより継続寄付者になってくださる方には活動報告書のほか、寄付種別に合わせて、奨学生から手書きのハガキ(年1~2回)、アフリカのウガンダ共和国であしながの支援を受ける子どもたちからのカード(年1回)、機関紙などをお送りしております。



秋の街頭募金の様子


50年の歴史を持つ遺児支援のための募金運動団体で、学生だけで運営されています。毎年春と秋の4日間、全国約200か所で実施している街頭募金活動では、毎回のべ1万人のボランティアスタッフの参加があり、年間約2億5千万円の寄付を募っています。募金はすべて一般財団法人あしなが育英会へ寄付し、あしなが育英会の奨学金事業(国内奨学生事業・AAI事業)のために使われています。

ウェブサイトはこちら:https://www.ashinaga-gakuseibokin.org/

街頭募金に参加してくれた高校生


病気や災害、自死(自殺)などで親を亡くした学生や、親に障がいがあり働けない家庭の学生たちを経済的・心理的に支援している非営利の財団法人です。国などからの補助金・助成金は受けず、全事業を寄付によって運営しています。あしなが育英会の奨学金によって、これまでに11万人以上の遺児たちが高校・大学への進学を果たしてきました。 現在、日本国内では約6,500名(高校・短大・専門学校・大学・大学院)、サブサハラ・アフリカ教育支援事業では世界各地あわせて約120名の奨学生に奨学金支援(貸与・給付)と心のケア、リーダーシップ育成プログラムを提供しています。


ウェブサイトはこちら:https://www.ashinaga.org/

キャンペーンページはこちらhttps://camp-fire.jp/goodmorning/channels/ashinaga


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