ごあいさつ

こんにちは!私は、佐藤和美と言います。
町に生まれ、町に暮らし、やがて60年になります。

もともとは建設業に従事していましたが、仕事と並行して、地元の仲間たちと『マタギ』としての活動もしています。

現代に生きる『マタギ』。

かつての『マタギ』は、狩りだけでなく、山菜採り、魚などを捕まえる川狩り、キノコ狩りなど、山々から自然の恵みをいただく者たちのことを広くそう呼んだという記録があります。

マタギは決してむやみに生き物の命を奪っているわけではありません。山に生きる動物、人々、両方にとってほどよい暮らしを分かち合うため、山から恵みを「必要なだけいただく」のです。 仲間とともに山に入り、力を合わせて獲物を捕る。良い時も悪い時も、常に平等に分かち合う。それがマタギの文化です。

厳しい山岳地帯での暮らしの中、狩猟をはじめ、山菜やキノコを採り、魚を捕え、そこに生きる人々を支えてきました。

私の地元にある、樽口峠の一本桜。(小国町提供)

マタギ、地鶏を育てる。

先祖代々の田畑を耕しながら、森での暮らしを伝えていくため、この豊かな自然の中で地鶏を育てることを決意しました。
種類は山形のブランド地鶏、「やまがた地鶏」

山の恵みを、みんなで分かち合うこと。
森での暮らしを伝えていくこと。
命をいただく分だけ、育てていくこと。
そうすればまた、この森で さまざまないのちがつながっていく。

私が地鶏の育成をはじめたのには、そんな訳があります。

白い森おぐに ー 私たちの町。

朝日連峰と飯豊連峰に抱かれた、広大な森が広がる小国町。 なんと町土の9割以上がブナを中心とした広葉樹です。 森から流れる清らかな水は、たくさんの命を育みます。 小国町のやまがた地鶏は、そんな清らかな水を飲み、その水が育んだ農作物などを餌として育てられていて、くさみやクセのないやまがた地鶏の中でも、小国町育ちの地鶏がとりわけ上品な肉質だと言われるのは、そんな理由があるのです。

山は青き、水は清き、まさに『ふるさと』。(小国町提供)

やまがた地鶏とは?

やまがた地鶏は、赤笹軍鶏(しゃも)と名古屋種の交雑種を父鶏に、プリマスロック種を母鶏に生まれました。開発されてからまだ10年ですが、その旨みは高い評価をいただいています。
一般の鶏肉が約60日間で出荷されるのに比べ、やまがた地鶏は120日もかけて丁寧に育てられます。温度管理がしっかりとされた広いハウスの中で、鶏たちはストレスなくのびのびと育ちます。
赤味を帯びた肉の特長は、濃いうま味とコクと、ほどよい歯ごたえ。
噛むほどにうま味とコクが口の中に美味しく広がるのです。

120日育てます、ということは、4ヶ月もの間、一緒にいるということです。
ヒナの頃はピヨピヨと餌に向かって寄ってくる鶏たちは、だんだんと大きくなり、私の顔を見ると逃げるように走っていきます。
鶏たちは、知っているのです。

解体に向かう出荷の夜、そっと鶏小屋に入り、私は鶏たちを捕まえます。
鳴きもせず、カゴに入る鶏たちに、わたしは祈るような気持ちで「ありがとう」と言っています。

「美味しい鶏肉を、たくさんのみなさんに喜んでいただけるように頑張るからな。」

丹精込めて育ててきた鶏の命が、食べてくださる皆さまの心を元気にし、
少しでも笑顔が生まれる食卓に貢献できれば、と思っています。

そして、召し上がってくださる皆さまが
この森に思いを馳せ、鶏たちを想い、
それぞれの日常へのエネルギーにしていただければ
これ以上、嬉しいことはありません。

このプロジェクトで実現したいこと

失われつつあるマタギの文化に学び、環境に配慮した持続可能な暮らしと、助け合い、分かち合いながら生きていくことの大切さを感じていただけるような商品をお届けしよう、と、東京をはじめ、まずは鶏肉や加工食品を持って各地へと出向き、販売活動をしておりました。

「鶏肉なのに高いね」「本当においしいの?」

銀座・おいしい山形プラザにて販売会。

いろいろなご意見をいただき、試行錯誤の日々が続きました。
2020年1月末に町内で開催されたビジネスプランコンテストにも出場。
入賞はできませんでしたが、全国から集まった様々なプロのアドバイスを受け、自分のやってきたことを認めていただき、嬉しい気持ちでいっぱいになりました。

緊張しながらの発表…前日は眠れませんでした(笑)発表者・審査員の皆様と記念撮影!

商品を買ってもらうにはどうしたらいいか、どう食べてもらったら美味しいのか…たくさんの方に協力をいただいて、町の名物となるべく、話し合いや試作を続けました。
特に、20代〜30代の若い方にも参加していただき、嬉しい意見をもらいました。

「地鶏はほんとうにコクがあっておいしい」
「余分な味付けがなくとも、これだけでおいしい」

シンプルな味付けで、ほんの少しの工夫で、地鶏は本来のうまさを十分に発揮します。
しっかりと「噛む」ことで、またさらに旨みはあふれてきます。

道の駅で販売する商品の試食風景。

そしてこの春、ついに『MATAGINO ーマタギノー』という ブランドを立ち上げました。しかし昨今の情勢により、県内外でのさまざまな販売イベントの予定がなくなり、新商品の開発や販売促進の展開ができずにおります。

マタギ、考える ー 未来に必要なことは何か。

森から離れた暮らしが主流になった今も、忘れてはいけないこと。
失われつつあるマタギの文化は、実は私たちの未来に必要なことを教えてくれています。 環境に配慮した持続可能な暮らしと、仲間と助け合い、分かち合いながら生きていくことのたいせつさを。

地鶏を召し上がっていただくだけでなく、
そこに込めたストーリーを一緒に味わっていただくことで、
もう一度『人も自然も分かち合う暮らし』の大切さを感じていただけたら、
こんなに嬉しいことはありません。

商品をただ作るだけではなく、誰が作ったものかがしっかり分かるものを。
そして、その仲間たちが日々、町の中で「なくてはならない人」
として役割を持ち、活躍し続けてくれること。

そんな町を感じていただけるような商品作りを、続けていきたいと思います。

森の中から、さまざまなものを作りたい ー マタギ、未来を想う。

私は今年、畑を増やすことを決意しました。
鶏肉と一緒に召し上がっていただくような野菜、
ニンニクなどの香味野菜を植えました。
鶏糞を肥料にし、より美味しい野菜を作ることができそうです。

また、私は地元で観光わらび園の代表も務めています。
雪解けが始まる頃、まだ肌寒い春に森では野焼きをします。
この地区では、特に何もしなくてもわらびは生息しますが、
野焼きをすることで雑草を生えにくくし、害虫を焼き
灰が肥料になることで、太くて丈夫なわらびを育てることができます。
マタギとして、森の管理も重要な仕事です。

白い森で、山菜を採って、鶏を育て
肥料を作って野菜をつくり、米を育てる。
そして、食べる、つくる、をひとつの輪に。


皆様が応援してくださるおかげで
ひとつひとつ、森での取り組みを続けていくことができます。



どうか、多くの皆様にこのプロジェクトを応援いただき、
社会情勢が落ち着いたころ、
また全国に羽ばたく為の準備をさせていただければ幸いです。


リターンのご紹介

私たちが育てたやまがた地鶏をさまざまなメニューとして楽しんでいただけるセットをご用意しています。やまがた地鶏の他に、私が育てたお米『マタギノオコメ』をセットにしています。
※鶏肉は生き物のため、パックごとに重量に差が出ます。大きく差が出ないようにさせていただきますが、ご了解をいただけますようお願いいたします。


1:スープがおいしい!地鶏鍋セット
(もも肉約500g+特製スープ+『マタギノオコメ』2合)

2:お家で簡単!サムゲタン風鳥雑炊セット

(手羽元約700g+特製スープ+『マタギノオコメ』タギノ米2合)

3:さっぱり美味しく!サラダチキンセット
(鶏むね約350g+ササミ約500g+『マタギノオコメ』2合)

4:お家で簡単!おつまみセット
(鶏モツ約150g、砂肝約200g、手羽元約600g+『マタギノオコメ』2合)

*マタギノ地鶏満喫!お好きな2個セット
 上記4種類のセットから、お好きなものを2個お選びください。

*あなたもマタギノ!お好きな3個セット
 上記4種類のセットから、お好きなものを3個お選びください。

*これであなたもマタギノ!地鶏まるごとセット 
 上記4種類のセットが全部届きます。

◉本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2020/10/10 20:00

    ご無沙汰しております。小国町はすっかり、寒くなってきました。いつも週末にキッチンコンテナを出させてもらっている近隣の道の駅では、昨日から収穫祭を開催しています。私たちは熊汁、地鶏芋煮汁など提供しています。熊の毛皮も飾ってみました。記念撮影される方も多いです。最近は、地元の猟友会仲間や先輩方が応...

  • 2020/07/06 19:33

    こちらの活動報告は支援者限定の公開です。

  • 2020/06/30 22:41

    夢のようです。目標金額を大幅に超えて、クラウドファンディング、達成いたしました…!!実はこのクラウドファンディングは達成するまで、支援くださった方のお名前が分かりません。。。やっと今朝、リストを手にしてあの方もこの方も…と胸が熱くなりました。本当に、ありがとうございました。今週をかけて、さっそ...

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