私たち一般社団法人The Global Leadership Impact Fund Japanは、子どもたちが自分の価値と可能性に気づき、それに意欲を掻き立てられ、ビジョンを描き、目指す方向へ歩んでいく力を育てたいと、2015年から活動を続けています。

子どもたちが自分に与えられた価値と可能性に気づくには、周りの大人が子どもを認め、賞賛し、応援することが必要不可欠です。私たちはその方法の一つとして、子どもたちが多くの時間を過ごす学校に「リーダー・イン・ミー」プログラムの導入を提供しています。





「リーダー・イン・ミー」は「7つの習慣」をもとにスティーブン・R・コヴィー博士と教育者、フランクリン・コヴィー・エデュケーションで開発されたプログラムです。

「Leader in Me」=「自分の中のリーダー」つまり「自分が自分自身のリーダー」になることから始めます。

「なりたい自分」「生きたい人生」に導くのは「自分」です。そのために、自分の目指すゴールを明確に描き、それに必要なこと、やるべきこと、あるべき姿を正しく判断、選択し、実行し続ける力を身につけます。



◆「リーダー・イン・ミー」と「七つの習慣」の関係

「リーダー・イン・ミー」は1999年、ノースカロライナ州のABコムス小学校が、学校存続の危機に迫られたことから始まりました。ABコムス小学校の ミュリエル・サマーズ校長は、学校を存続させるため、保護者や教職員にどんな子どもになってほしいかヒアリングをした結果、以下のような力が子どもに とって必要とされていることが分かりました。

・責任感 ・創造力 ・問題解決力 ・リーダーシップ(主体性) ・自発性 ・自らによる方向決定 ・適応性 ・率先力 ・チームワーク力 ・コミュニケーション能力 ・異文化コミュニケーションスキル 

これらの力は、ほとんどの学校関係者が望んでいたことで、テストの点数といった学力向上よりも人間として総合的な力を子どもに身につけてほしいというのが、ほぼすべての関係者の願いでした。そしてこれらの力は、サマーズ校長が受講した「7つの習慣」セミナーで身に付けられるものと同じだったのです。

サマーズ校長は教職員や保護者と話し合いを重ね「リーダーシップ教育」をテーマに掲げ、学校のミッションとしました。学校では「7つの習慣」をカリキュラムとしてではなく、学校のあらゆる場面で実行し、すでにあるカリキュラムの中の伝統や仕組み、そして文化に融合させ、編み込んで行ったのでした。

このリーダーシップ教育のモデルは他の学校へも広がり、同じような成果を生んでいきました。2006年にはABコムス小学校は全米 でNo.1のマグネットスクール(魅力的な学校として他地域からの子どもたちを引き付ける磁石のような学校)となり、成果は教職員、子どもだけにとどまらず、保護者、そして地域まで及びました。

2008 年、スティーブン・R・コヴィー博士は、この成果を広めるため「The Leader In Me」(日本語版タイトル“子どもたちに「7つの習慣を」”)という本を出版しました。



もし、子ども一人一人が、スティーブン・R・コヴィー博士やサマーズ校長が信じたように、主体性を発揮し、責任感を持ち行動したらどうでしょうか?自分たちの問題や課題を自ら解決できる力、新しい考えを創造し、それに向けて自分で目標を立て、達成する姿を思い描いてみてください。自分の軸を持ちながらも、異なる環境で生まれ育った人たちとシナジーを生み出し、豊かな人間関係や未来を構築できる子どもたち。そんな子どもたちであったらどうでしょう。

想像してみてください。

これは、「リーダー・イン・ミー」を導入している学校で現実に起こっています。

世界的に新型コロナウイルスの影響が出ている今、第3の習慣「最優先事項を優先する」を大事にしたいと、他国の人たちに向けて「健康でありますように」と応援メッセージを発信している子どもたちがいます。第7の習慣の「刃を研ぐ」の健康を大事にしようと「手洗い」「マスクの着用」「適切な距離を保つ」ことを呼びかける絵を描いて、SNSで共有している子どもがいます。休学中に家の手伝いをしている姿、勉強している様子、古い物をリサイクルして作った小物を紹介、家族へのインタビュー動画をアップするなど、子どもたちは自分たちの得意なことを活かし、主体的にリーダーシップを発揮しています。

こうした一人の主体的な行動、リーダーシップが他者に影響を与え、「私も自分にもできることをやってみよう」と、波紋のように徐々に輪を広げ、家族、地域、世界を変える大きな力を生み出すことになるのです。私たちはこうした子どもたちの力を信じ、一人でも多くの子どもたちにリーダーシップ教育を届けたいと考えています。「リーダー・イン・ミー」の提供は、子どもたち、そして全世界の人たちへの輝かしい未来の提供であり、想像する以上の世界をもたらすことになります。



◆ Kenyaからのメッセージ




◆ 教職員の継続的な学習と実践

この「リーダー・イン・ミー」プログラムは、子どもたちと密に接する学校の教職員への研修から始まります。教職員自身がまずはリーダーシップを育て、発揮し、模範となります。教職員自身が日々、リーダーシップの実践を示しながら児童に教えることでより深く、質の高い理解に繋がります。


◆ 子どもたちの学習と実践

子どもたちは日々の授業や生活指導、教職員との関わりの中で「リーダー・イン・ミー」の考えを学び、身につけていきます。学んだことをより実践的に活かすため、自分の興味・関心、特技を活かす「リーダー活動」や外部の方を招待し、学校の活動の様子を発表する学校行事やイベント、「リーダーシップデイ」などを行います。



◆ インサイド・アウト

自分の中に「リーダー」がいる限りは、私たちはどこにいようが、誰も見ていなくても、リーダーなのです。そのため家庭でもリーダーシップを発揮し生活します。

一人一人の教職員から始まったリーダーシップの輪は、教職員から子どもたちへ、子どもたちから家族へ、そして家族から地域社会へと輪を広げていて行きます。こうした一人の変化が、学校を変え、家庭を変え、社会をそして世界を変えていく力となります。




【公立小学校】
2016年度~
・境町立境小学校(茨城県猿島郡)
・境町立長田小学校(茨城県猿島郡)
・境町立猿島小学校(茨城県猿島郡)
・境町立森戸小学校(茨城県猿島郡)
・境町立静小学校(茨城県猿島郡)

2017年度~
・足立区立花保小学校(東京都)
・大田区立松仙小学校(東京都)

2018年度~
・東大和市立第一小学校(東京都東大和市)
・東大和市立第四小学校(東京都東大和市)
・東大和市立第七小学校(東京都東大和市)
・東大和市立第九小学校(東京都東大和市)

2019年度~
・東大和市立第三小学校(東京都東大和市)
・東久留米市立小山小学校(東京都東久留米市)
・大阪市立日本橋小中一貫校(大阪府大阪市浪速区)
・大阪市立難波元町小学校(大阪府大阪市浪速区)

2020年度~
・墨田区立菊川小学校(東京都墨田区)
・杉並区立沓掛小学校(東京都杉並区)
・豊島区立南池袋小学校(東京都豊島区)
・立川市立松中小学校(東京都立川市)
・川口市立神根小学校(埼玉県川口市)
・横浜市立朝比奈小学校(神奈川県横浜市)
・船橋市立高根東小学校(千葉県船橋市)
・江南市立古知野北小学校(愛知県江南市)


【私立小学校】
2014年度~
・江戸川学園取手小学校(茨城県取手市)
(参考資料)「7つの習慣」のプログラムを取り入れた道徳授業

2016年度~
・聖徳学園小学校(東京都武蔵野市)

2020年度~
・金剛学園小学校(大阪府大阪市)


【公立中学校】
2018年度~
・東大和市第五中学校(東京都東大和市)

2019年度~
・多摩市立多摩永山中学校(東京都多摩市)

2020年度~
・津市立東橋内中学校(三重県津市)


【私立高等学校】
2016年度~
・青山高等学校(三重県津市)

 2020年度~
・誠恵高等学校(静岡県沼津市)


近隣校の「リーダー・イン・ミー」導入に伴い、学校同士の繋がりが新たに生まれ、情報交換や授業見学をし合うなどし、より良い成果に結びつくこととなるでしょう。シナジーを発揮しながら、児童・教職員・保護者・学校全体から地域へと「7つの習慣」マインドが広がっていくことを楽しみにしています。


◆ 2019年8月20日の日本経済新聞に「リーダー・イン・ミー」導入3年目となる足立区立花保小学校の記事が掲載されました。



この取り組みは教職員や子どもたちにも評価されています。


◆ 教職員の感想


◆ 児童の感想

5年生男子


5年生女子


6年生男子


6年生女子


4年生男子



◆ 学校にもたらす変化

5年生男子


4年生男子


6年生女子





◆「リーダー・イン・ミー」校を希望する学校支援金

現在、世界60カ国4,100校以上の学校でこのプログラムが取り入れられ、「リーダーシップの発揮」「子どもたちの自尊感情・自己有用感の高まり」「問題解決の向上」「学校文化の創造」「学力向上」など多方面において効果が実証され、日々、世界中での導入校は増え続けています。

しかし、日本では、公立小中学校における教育資金の不足によりこの6年間で全国31校(2020年4月現在)に留まり、「リーダー・イン・ミー」を導入できずに待機している学校、継続ができない学校があります。そうした学校への援助金として使わせていただきます。


◆ 家庭用「リーダー・イン・ミー」オンライン開発費用

学校における「リーダー・イン・ミー」導入には地方自治体、教育委員会、学校の裁量もあり、必ずしも全国の学校へ届けられるとは限りません。また今回の新型コロナウイルスの影響により、学校が休校となることで子どもたちへの学習のチャンスが奪われる現状があります。

そのため、「リーダー・イン・ミー」の開発にあたるフランクリン・コヴィー・エデュケーションとともに、家庭で保護者と一緒にオンラインで「リーダー・イン・ミー」が学習できる開発を行っております。子どもと一緒に動画やイラストストーリー、ワークシート、アクティビティなどができるコンテンツを開発し、一人でも多くの子どもたちに「リーダー・イン・ミー」をお届けする費用に使わせていただきます。
































最後まで、私ども一般社団法人The Global Leadership Impact Fund Japanのページをご覧いただき、誠にありがとうございます。


一般的に「リーダーシップ教育」と言うと、多くの人たちを束ね、率いる力、決断力があるといった特定の秀でた能力を持つ人、一部の上層教育を意味していると思われることがあります。しかし、私たちの意味する「リーダーシップ」は、定義が大きく異なります。

リーダー=「Lead(導く)」+「er(人)」つまり「自分自身を正しく導ける人」を意味し、その結果として、おのずと他者に影響を与える人、になると考えます。自分自身を正しい方向に導くには、行き先が明確でないと導けません。そのために私たちは「7つの習慣」を用います。第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」を実践し、「自分のありたい姿」「目指す理想の姿」「生きたい未来」を明確にします。それに近づくために第3の習慣「最優先事項を優先する」で取るべき行動を選択し、実現に近づけていきます。実現の過程において、他者との関わりは必要不可欠であるため、第4の習慣から第6の習慣を用い、豊かな人間関係を構築することはもちろん、共に協力、応援し合い、質の高いシナジーを発揮し、誰しもが想像以上の結果・成果を生み出せるように実践していきます。

これを世界中の人たちが実践したらどうでしょうか?

子どもの時からこの考えを学び、実践し続け、習慣となったらどうなるでしょうか?

現在、世界60カ国4,100校以上の学校で「リーダー・イン・ミー」は導入されています。「リーダー・イン・ミー」で育った子どもたちがグルーバル社会で共に互いの理解に徹し(第5の習慣)、互いのWin-Winを考えた(第6の習慣)場合、この世の中から差別や紛争は減るのではないでしょうか?病気や飢餓、交通事故、暴力も今よりも防ぐことができるのではないでしょうか?より豊かで平和な社会に生きることができるのではないでしょうか?

私たちは「リーダー・イン・ミー」は世界を変えられるプログラムであると心より信じています。

日本でより多くの子どもたちに「リーダー・イン・ミー」が届けられるよう、どうぞご支援をよろしくお願いいたします。皆様からの貴重なご支援をより効果的な教育、豊かな未来に繋げられるよう最善を尽くして参りますので、ご支援・ご協力のほど、心よりお待ちしております。




  • 2021/03/09 15:55

    子どもたちに真のリーダーシップ教育を届けたい〜7つの習慣「リーダー・イン・ミー」〜にご支援をくださった皆様へ昨年の4月から5月にかけてクラウドファンディングで資金を募らせていただき、皆様には暖かなご支援をいただきましたこと心より感謝致します。皆様のご支援をのおかげで、この度、ご家庭でご自身はも...

  • 2020/06/28 12:01

    この度は、たくさんの暖かいお言葉、励ましのお言葉とともに想いの込もったご支援いただきましたこと、心より感謝申し上げます。誠にありがとうございます。いつの時代も、子どもたちは、私たちの「宝」であり、一人一人がもって生まれた才能は、他に変えることのできない「財産」です。そうした希望に満ちた子どもた...

  • 2020/06/27 12:13

    guestf58e9c653e24さんこの度はリーダー・イン・ミーへのクラウドファンディングのご支援、誠にありがとうございます。心よりお礼を申し上げます。guestf58e9c653e24さんの想いを、しっかりと子どもたちへの支援として届けさせていただきます。引き続き、どうぞよろしくお願い申し...

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