はじめまして。
堀井鞄製作所 代表 堀井悠次です。
大阪生まれ大阪育ちの30歳、現在3人の子を持つ鞄職人です。
大学卒業後脱サラし、鞄職人への道に進みました。
2017年9月にオリジナルブランド”PAGOT(パゴット)"を立ち上げ、今年で3年目に突入しました。
今は、兵庫県西脇市で鞄製造の下請け業とオリジナルブランドPAGOTのバッグの製造販売を行っています。
今回実現させたいことを簡潔にまとめましたのでよければ最後まで見ていってください。
妻の地元である西脇市に移住してきて早一年。
ふるさと納税の返礼品に選んでいただいたり、地元の企業さんとのコラボを実現できたりと地元の人に支えられ、たくさんのチャレンジをさせてもらいました。
大阪に居たら出来ていなかったことばかりです。
西脇市の地場産業である播州織に触れる機会も増え、品質の良さを感じた半面最終製品の少なさそして世の中にアピールできる機会がないことを残念に思いました。少しでも播州織を知ってもらえたらと思い2019年1月から、バッグの裏地として播州織を使い始めました。
播州織は兵庫県の播州地方「西脇市」と「多可町」の地場産業として200年以上の歴史があります。
播州織は一般の方々にはあまり馴染みのないものかもしれませんが、アパレル業界などでは広く名前が知られており、現在も海外の有名ブランドなどで数多く使われています。しかし1980年代には約3億8800万㎡の生産量を誇っていましたが、2016年には約3422万㎡とピーク時の約8.8%にまで減少してしまっています。この事実も今回、播州織でバッグを作りたいと思ったひとつのきっかけでした。
播州織の一番の特徴は、先に糸を染め染め上がった糸で柄を織る「先染織物」という手法を用いることです。先染織物は後染織物いわゆるプリント生地とは違い、使えば使うほど深みのある色合いになります。経糸と緯糸が織りなすデザインは無限大で、最近では若手デザイナーによる生地も高く評価されています。
播州織はシャツやハンカチ、ストールなどを作るために用いられることが多く、ほとんどが薄手のものです。今ある播州織の中で厚手とされている生地を探し、PAGOTの商品であるマガジントートを製作してみました。
バッグを作るには強度的にも不十分で、既存の生地での製作は難しいと感じました。
芯材を用いて薄手の生地でもバッグを作ることは可能ですが、PAGOTでは「できる限り人工素材は使わないモノづくり」を大切にしています。そこでオリジナル生地を作ろうと思いました。
移住してきて、西脇での生活、播州織に触れていくにつれ、いつかは自分の生地を作りたいと夢見ていました。
ただ漠然とした目標だったため、どうすれば作れるのかも分からず・・・。移住時からサポートしてくれている役所の方に助けを求めたところ、「厚手の生地を織ってくれるところがあるかはわからないが探してみる」と言ってくれました。後日、一社だけ手を挙げてくれたところがあったと連絡をもらいました。
あまり期待していなかっただけに正直驚きました。
そして一個人の要望に応えようとしてくれたことに感激し、「必ず恩返ししよう!」そう心に決めました。
バッグを作るために必要な厚みとハリを限界値まで上げてもらうようにお願いします。
今では厚手の生地を織る機会も少なくなってきているそうで、どこまで出来るかわからないとのことでした。が、これもチャレンジです!
織りの段階に入ったらまた随時報告させていただきます。
デザインは、いつかオリジナルの生地が作れるようになったとき用に長く温めてきたもので、PAGOTらしくレトロでシンプルなバッグにもよく合いそうなチェックを採用しました。
まずは厚手の生地を作り、その後裏地に使う薄手の生地など用途に応じて使い分けができるようにしていく予定です。
オリジナル生地製作費 60万円
新商品開発費(材料等含む)20万円
2019.10月 生地製作スタート
2019.11月 生地完成
2019.12月 リターン商品製作開始
2020.1月 順次発送開始
妻の地元西脇は僕にとってパワースポットだと思っています。
移住し西脇の良いところ悪いところを自分なりに分かってきたと思っています。生まれてずっと大阪で生活してきたけど、大好きかというとハッキリとそう言えません。大学時代から妻と付き合い毎年数回訪れていました。いいところだなとその当時も感じていましたが、まさか移住することになるとは思ってもいませんでした。西脇での生活をしていく中で、一人勝ちではなく、町と勝ちたいと思うようになりました。西脇の抱える問題は多々あり、その中で僕ができることを形にし少しでも西脇に貢献できるよう取り組んでいきます。
今回オリジナル生地を作ることになり、単発的な注文ではなく継続的に織ってもらえるように努力します。僕も末端の職人なので、今の時代はきついです。だからこそ地元の職人さんに織ってもらい西脇の中でお金を回すことにこだわりました。
地元の職人さん方に織ってもらい、僕がバックにすることで100%西脇メイドの商品ができます。それを実現したいです。皆さんの力を貸してください。
毎日が全盛期をモットーに今日も仕事に全力で取り組みます。
現在、PAGOTの新しいスタートに向けて移転及び改修作業を進めています。
tamaki niimeさんが使っていた場所、出世部屋と言っても過言ではないぐらいここで成長させてもらいました。素敵な場所と巡り会えたこと、それも一つの縁だったと思っています。
移転先ではPAGOTのバッグを中心に独断と偏見で集めた雑貨や陶器、子供服などを販売予定です。
またワークショップ開催希望の方にはスペースの貸し出しも検討しています。
店舗の2階は下請け業の工場として、今後さらに雇用を増やせるよう規模も拡大させる予定です。
いずれは、地元に残りたい若者の就職先として選択肢の一つになれればと思っています。
一個人のできることには限りがありますが、自分のこどもたちが将来「地元西脇で働きたい」そう思ってもらえるような魅力的な町になるよう頑張ります。
応援よろしくお願いします。
<All-in方式の場合>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。
目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
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