九十九島とらふぐは約５年前に立ち上がり、徐々に知名度が高くなっているブランドです。皆さんと直につながるクラウドファンディングを利用して、このブランドを皆さんにもっと知っていただきたいと思いました。

今、中国産とらふぐによって価格破壊が起こっています。そのため国産とらふぐの値幅変動が激しいなどもあり、未来の漁師の担い手が見えない状況です。そんなネガティブな状況を変え「最高級の素材を、安定的に、皆様に食べていただきたい」。その強い想いから８名の漁師と九十九島漁協がブランドを立ち上げました。

長崎県佐世保市にある九十九島。佐世保港の外側から北へ25kmにわたり島々が点在する海域のことで、島の密度は日本一といわれています。九十九（くじゅうく）とは数がたくさんあるという意味で使われる例え言葉で、実際の島の数は208あります。リアス式海岸で潮変りがよく日本中探しても、これほど養殖に適した産地は少ないかと考えられます。太陽と海と島の恵みが、最高の九十九島とらふぐを育んでくれます。また2014年の統計では長崎県の養殖とらふぐ生産量が全国1位になった実績もあります。

１：エサは佐世保市産の早摘みみかん。
佐世保市産の早摘みみかんをエサに使用しています。”臭みが取れておいしい肉質”になることが特徴です。

２：直接届ける。だから鮮度が高い。
中間流通を通さないことで“より鮮度が高く、美味しいまま”をお届けすることができます。漁協が直接全国の皆さんに届けするのは稀なケースです。

3：養殖だから、安全においしく安定的に提供できる。
九十九島とらふぐは、養殖とらふぐです。それは、高級素材であるふぐを美味しく安定的にご提供したいからです。天然とらふぐと違い、養殖は毒がほとんどありません。もちろん免許を持った漁協で処理するので安全です。

30年ほど前、日本料理の修業時代に冬のごちそう鍋として関西では定着していた「とらふぐ」を味わい、衝撃を受けた。てっさ、てっちり、皮、唐揚げなど、見た目は悪いふぐがこんなにおいしいとは。

毒処理技術が確立されるまでは命をかけてでも食べるほどの魚だったが、その意味が理解できた瞬間であった。これを地元佐世保で拡めることができたらすごいことになると思い、フグ調理免許を取得。

しかし、当時の佐世保市内にフグ店は皆無で、父に相談したが「誰も食べたことがない、他に美味しい魚がある佐世保ではフグは売れないと」一蹴されあきらめたが、8年ほど前に佐世保の養殖とらふぐ生産量が日本有数になったことで、九十九島とらふぐキャンペーンが始まり長年の思いが叶うと喜び参加しました。

初年度はふぐの食文化がない地域に8000円代の高級鍋コースは敷居が高かった。しかし、美味しいものは絶対売れると、下関の回転すし店でとらふぐの寿司を食べたことを思い出し、よりカジュアルに体験できる回転すしの店でとらふぐ寿司をラインナップ。最初は店長にも反対されたが、試食させるとみんな旨いと大絶賛。ぜひ売ってみようとことになり、上身はニギリ寿司にし、皮は軍艦で流した。

現在では、地元に定着しつつある九十九島とらふぐは本当い美味しい食材です。日本全国の一人でも多くの方に、漁師が丹精込めて育てた佐世保の食財をご堪能頂きたいです。

平成29年11月末日
（株）大野水産　会長　藤永一郎

様々なメディアにも取り上げられ、徐々に注目が高まっています。
2016年12月2日付 朝日新聞朝刊 「九十九島とらふぐ、地元でＰＲ 佐世保で出荷式」
http://www.asahi.com/amp/articles/ASJD13SM5JD1TOLB001.html


九十九島とらふぐのてっさ

九十九島とらふぐのてっちり

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