2014/05/17 10:07
忍者たい焼のデザイナーとランサーズというクラウドソーシングサイトで出会い、
200通近くのメールで業務連絡に限らず、さまざまなやりとりを致しました。
その中には、創業前の私が闘志を燃やしていた「鯛焼き業界への挑戦」への言葉もあります。

お店の経営は景気の波が大きく、
くじけそうになることがありますが、
そういうとき私は創業前の強い気持ちを思い出そうと
以下のデザイナーに送った言葉を読み返します。
少し長いですが引用いたします。

【私がビジネスとして始めようとしている「たい焼き」は、歴史のあるお菓子ですが、ほとんど付加価値を付ける事無く、特に外見のバリエーションを増やすことがなく今日まで至っています。その変化のなさは同じお菓子の「ケーキ」と比べれば一目了然です。ショートケーキ、チーズケーキと言った伝統的な洋菓子に限らず、年を追うごとに新しいケーキは生み出され、無数のケーキが現在売られております。一方、たい焼は「定番」があり、鯛の形のまま変らずに生きながらえてきました。たい焼は中身の味こそ現在は様々な種類があるとは言え、見た目では定番の形がそのままに残っています。たい焼は非常に安く1個150円未満のものが多いのですが、それはまさに「歴史はあるが、付加価値を付ける発展をしてこなかった」という事を意味していると思います。付加価値がないので価格を高く出来ず、既製品のたい焼き金型を使った商売は新規参入が容易で、供給過多から価格競争が起こり、安いまま価格が据え置かれたのだと私は思っています。少し大げさかもしれませんが、私は「たい焼に付加価値を付ける」という実験をして見たいと思い、たい焼き忍者を考えました。付加価値を付ける事は、単に形の凝った商品を作るという意味ではありません。「浅草」という付加価値のある観光地で、「たい焼き忍者」というキャラクターを売り出そうと思っています。私は、現在都内にあるテーマパーク(ディズニーではありません)でキャラクタービジネスに関わっていますが、例えばミッキーの形のお菓子は、原価に対してかなりの価格を付ける事が可能です。それはミッキーがアニメや映画や様々なグッズ販売を通してファンに愛されているからです。私は、キャラクタービジネスに関わる内、借り物のキャラクターを扱うのではなくキャラクターそのものを作りたいという思いを膨らましていました。私は単に忍者服を着たたい焼きを売るだけではなく、たい焼き忍者の物語作り(物語を通した広告戦略)やキャラクター商品としての様々なビジネス展開を思い描いています。その中には3D化を必要とするビジネスプランも含まれている為、近いうちにまた貴殿にお仕事を依頼させて頂く機会があるかも知れません。もちろんあれもこれもとあまり手を広げ過ぎてはいけないのですが(笑)
たい焼き業界は新規参入者が多く、その最大の理由は「低資本で起業できるから」です。いろいろ調べると、いかにお金をかけないでたい焼き屋をはじめるかが業界の常識である様な感じです。
私は、その常識と異なるやり方でそれなりに投資して開業しようと思っています。既成の金型を使うのと2種類も金型を作るのではコストが全然違います。だから不安でした。そういう思いを持ちながら、このランサーズで貴殿の作品を見つけた時、その質の高さに、私が探していたのはこの人ではないかと直感しました。

最初の方のメッセージにも書いた通り
「本当に上手くいくかわからない先が不透明な創業に当たり、
不安を減らしてくれるのは「質」の予感だけです。
この質を手に入れればやっていけるのではないか
という予感を貴殿の作品に見ました。」という気持ちを持ったのです。

私は運がいいと思います。直観は当たり本当に満足行く作品が出来ました。キャラクターに生き生きとした命を吹き込んでくれてありがとうございます。】


さまざまな人の力を借りて忍者たい焼は生まれ、
育ってきました。
今回ご支援頂いたパトロン様の力も借り、
私は忍者たい焼を世に広めるため、
がんばって行きたいと思います。