2016/09/08 17:16

本作「あまのがわ」のテーマ「踏み出す勇気が、自分を変える」に至るまでには

前作「ノー・ヴォイス」の制作、上映活動が強く関係しております。

 

殺処分される犬猫の数ってどのくらい?

前作のテーマは「捨てられる命ゼロを目指して」

制作当時は、犬猫の殺処分数(環境省発表の数字)は20万頭近くでした。

現在は、10万頭近くまで減ったのですが、

まだまだ悲惨な状況の犬猫たちは本当に数が多いのです。

 

自分は、この問題を知るまではペットショップで当然買うんだという知識しかありませんでした。

その中で、民間の団体が保健所から犬猫を預かり、新しい飼い主を探す活動をしていることを

知ったのでした。

 

保健所では、人間の都合で飼えなくなった犬や猫が

数日から一週間という短い時間で殺されてしまう現状があります。

ですので、保健所や預かっている団体さんには、

新しい飼い主さんを待っている犬や猫が沢山いるわけなのです。

 

ペットショップの犬や猫は、とてもかわいく心をひきますよね。

でもその見えない部分にも、実は同じ命として

飼い主を探している犬や猫がたくさんいるのです。

 

人間は、どうしても外見や新しさというものに惹かれがちなのかもしれませんが、

犬や猫はモノではありません。

 

命なのです。

 

だからこそ、この現実を知ってもらい、

犬や猫を飼う際に、選択肢を知って選んでもらいたい、

そういう思いを前作には込めたつもりです。

 

「飼わないことも動物愛護」

犬や猫が死ぬまで面倒を見るのですから、

時間やお金も覚悟がなければ、一緒に暮らすことはできません。

犬や猫は、家族と同じ存在なのです。

その意識を持って、ちゃんと家族に迎え入れてほしい。

 

切実にそう思うのです。

 

「地道な活動を継続してされている方々」

悲惨な犬や猫の数を減らしたい

殺処分される犬猫をゼロにしたい

そんな思いを掲げている方々が全国に沢山いらっしゃることを知り、

映画を通じて、この想いを子供たちに伝えていきたい、という想いで

劇場公開から早三年、現在も各地で本作の上映が続いております。

 

そこで感じたことは、何か具体的な行動を小さくてもいいから起こしていくことが

横のつながりになっていき、社会を動かしていく、ということでした。

 

現に様々な自治体でも、保健所の環境衛生の改善、

殺処分数を減らすための職員の対応の改善、

キャンペーンを掲げて捨てられる犬猫の事実の普及など、

取り組まれております。

 

こうしたアクションが社会に根付いた課題を変えていくきっかけになると思います。

「ノー・ヴォイス」のエンディング曲の田中秀子さんや

NPO法人 日本動物生命尊重の会 A.L.I.Sさんともご一緒させて頂き、

日本の殺処分の現状をお伝えすることもつい数日前にさせて頂きました。

 

田中秀子さん、A.L.I.Sさん他、全国の沢山の活動家の方々の想いに

頭が下がる想いで、自分自身を振り返った時に、

踏み出すことで、様々な出会いや気付きが生まれる。

それが社会をプラスにしていき、自分たちも幸せになっていく。

 

大切なことは、自分から踏み出していく勇気を持つことなんだ、

そう思い、次回作のメッセージを「踏み出す勇気が、自分を変える」にしたのです。

「ノー・ヴォイス」の想いはまだまだ続けてまいります。

いろいろな方々と連携を取っていきたいと思います。 

この3年間で全国各地を巡らせて頂きました

 埼玉県の主催で約2000名の方々に向けて講演と上映を開催させていただいたり、

 

 

 俳優座で女優の杉本彩さんと上映及び対談をさせて頂いたり、

 

日本航空高等学校さんで石川・山梨1300名の学生さんに

都議の塩村あやかさんと一緒に上映会と講演会をさせて頂いたり、

こうして様々な方々と連携を取りながら、前作の活動も広げて参りたいと思います。

 

来年には、「ノー・ヴォイス」の小説も出版されますので、

ぜひ、応援を頂けましたら幸甚です。

 

「ノー・ヴォイス」と「あまのがわ」各々連携を取っていき、

犬猫の命の大切さを伝え、そして、踏み出す勇気の大切さ

伝えていきたいと思っております!