2023/12/11 22:22

きかせてよきみのことプロジェクト、応援団のみなさん、こんにちは!
作詞と歌を担当しております町田佳織です。

今年もあとわずか、お元気でお過ごしですか。

今、英語版「ありがとう」の歌は、だっこさんと私のボーカルが撮り終わり、映像の編集を残すのみとなりました。奥野殿がギターのお仕事でも多忙の中を
腕まくりで作業してくださっておりますため、もう少々お待ちくださいませ。

コンサートが終わって約半年が経ちましたが、今、私の生活が大きく良い方に変化を続けていますので、そのことを今日はみなさんにご報告いたします。


私は、身体介助や外出のために「重度訪問介護」という制度を利用しており、生活に介助さんが入っています。
私の場合は、障害が重いため、すぐに実家を出ての自立生活だとまだ難しいと考え、地元で、両親もいる実家での生活の中でも、自分で選択し、自己責任を持てる、地域での暮らしかたを模索してきました。

そして今、理想の生活が少しずつ形になってきており、介助さんと過ごす上での意識の向上や、自信ができつつあります。

コロナ禍で人との交流が断たれたことも影響し、介助募集がままならず、
介助さん募集のノウハウもまだまだわからなかった中、
「自分が多くの人の前に出ることで、生活に介助さんを増やしたい!!」
その一念で、きかせてよきみのことプロジェクトのメンバー募集に応募しました。
「絶対にやり遂げたい!体が痛くたって歌いたい!私が舞台に立つんだ!」
と思いました。

そして、参加させていただき、たくさんの皆さんのお支えがあって、舞台は無事に大成功。
コンサートが終わってから、いっきに人との繋がりが増えて、人生が変わりました。
コンサートに来てくださった方の中から
「佳織さんの外出支援のボランティアをやりたい」
「介助の募集に登録するには、どんな資格がいるの?」などの問い合わせもあり、
私自身も、自分から、SNSなどでも、繰り返し、発信し続けることの大切さを学びました。

障害を持っていると、
「これはあなたには難しいんじゃないかな?」
「それは無理だよ」
と、やる前から、周りの人に無理と決めつけられてしまう場面が、生活の中で出てくることがあります。でも、
「最初から諦める」が前提でなく「どうしたらできるか」を考え、「こうしたらできたよ」という前例になりたいです。

だっこさん(朝霧裕さん)がSNSで歌うメンバーを募集しているのを見て、
きかせてよきみのことプロジェクトメンバーに、勇気を出して
「私やりたい!!歌いたい!」と手を挙げて、
歌い手に応募したところから、
一つずつ、やりたいことや夢を実現できることができています。

入所施設や病院での生活は、起床、消灯、食事時間、門限など、細かい決まりがあり、外出が自由に出来ません。

病院については、病気の医療的な入院治療が必要であれば、入院が必要だけど
「障害者で、ただ他に暮らす場所がないから、生活の場所として、一生そこにいる」という意味で病院を使うとしたら、一つの建物に一生閉じ込められるような生活になってしまいます。

健常者である自分と、障害を負ってからの自分の暮らしでは、
障害を負ってから、特に外出については
これまでは、介助さんがいなくて、
我慢ばっかりの生活。
障害者と健常者では、こんなに違うのか!と悔しいばかりでした。

やっぱり、重い障害もある人も地域にでて、介助さんにサポートを受けながら、
「人との繋がりの中で普通の暮らしをしたい」と強く思います。

人生の途中で障害を持ったとしても、だからと言って、一生寝たきりでいるしかなくて、介助さんもいない、外出もできない、おしゃれやお化粧もできない、人との交流もない、そんな生活は嫌です!

介助さんと、日常の苦楽を共有しながらも、やりたいことに、精一杯に挑戦し、一緒に生活を楽しんで生きていきたいです。

福祉制度を使い、介助さんやボランティアさんと、
まずは自分が、どんどん人前に出かけて、歌う姿を見せて、

「私もできることを手伝うよ」という仲間と繋がっていきたいです。

そして、地域の方々と出会い、住民同士が音楽によって繋がる、新しいコミュニティができていけばいいな、そのために役立つことをしたいなという夢も生まれまました。

まずは、だっこさんの介助チームのように、介助さんの「佳織チーム」を作ることが目標です。

私の介助や、外出のボランティアに興味のある方は、私のFacebookやインスタなどのSNSから連絡をください。

きかせてよきみのことプロジェクトへの参加、そして、コンサートへの出演は、健常者からいきなり中途障害者になって、家族と自分だけで孤立していた私の、人生を変える転機になりました。

英語版「ありがとう」の歌にも、支えてくださった皆さんへの「ありがとう」を込めました。英語なので、障害の有無や世代を越えて、海を越えて、海外の仲間にも届けたいです。