2021/10/01 12:00

 こんにちはプロジェクトオーナーの舟崎です。
今回で 3人目となる『ノロッコ号と私』。

本日ご紹介するのは、写真家・アマチュアカメラマンの佐藤明彦さんです。


 佐藤さんは釧路の観光に携わる仕事の傍ら、鉄道写真はもちろん北海道の風景などを撮影し、その魅力を国内外にSNSや個展などを通じ発信する活動を行っています。

釧路駅を出発したばかりのノロッコ号 

 9月のノロッコ号運行日、佐藤さんの車両撮影に同行させていただくことにしました。
その日、私(シェフ舟崎)はレストランの営業がありましたので、撮影場所は「近くて、乗用車を横付けできて、迷子にならないで、なおかつノロッコ号が大きく撮影できるところ」という無理なお願いをしたのにもかかわらず、佐藤さんからすぐにポイントの指定をいただきました。(経験の厚みを感じます)


 撮影当日、グーグルマップにピン付けされた場所に(本当に要望通り!)到着し、「ん?でもここを何時何分に車両が通過するんだ?」とソワソワしている私を尻目に、手際よく三脚をたてカメラの設定を終わらせる佐藤さん。そして、スマホで何やら「折れ線グラフ」のようなものを確認しだしました。

不思議そうに見ている私に、『これは「ダイヤグラム」といって、車両の通過時刻がわかる運行図表ですよ』と説明をしてくれました。



真剣にファインダーをのぞく佐藤さんに、いくつか質問をしてみました。


質問:カメラを始めたきっかけはなんですか?
佐藤さん:スマートフォンで撮影しているうちに、もっと綺麗に美しく撮影したいと思ったことから。


質問:撮影に使用している主な機材は?
佐藤さん:SONY α7Ⅲ α7RⅣ



質問:カメラマンとしてのノロッコ号の魅力はなんですか?
佐藤さん:釧路湿原という日本有数の広大な大自然の中に溶け込んで行くように緑色の車体がゆっくり進んでいく様は、被写体としてとても絵になる姿だと思います。


質問:ノロッコ号にまつわる意外と知られていない魅力は?
佐藤さん:運行日にカヌー(釧路川くだり)に乗ると、ノロッコ号の時間を気にしながら出発してくれます。釧路川と線路が接する地点で時間調整してくれます(笑)


質問:ノロッコ号、おすすめの撮影スポットはどこですか?
佐藤さん:夢が丘展望台です。


質問:記事を読んでいる人に一言
佐藤さん:ノロッコ号はその名の通り、じっくり沿線で待ちながら写真を撮っても楽しめますが、カメラを持たずに乗車して、車窓からゆっくり湿原の景色を自分だけの記憶に残すのも最高です。楽しみ方は人それぞれ。ぜひ、貴方だけの「ノロッコ号」の楽しみ方を見つけてください。


インタビュー当日のノロッコ号(撮影:佐藤さん)

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 「くしろ湿原ノロッコ号」に乗車すると、車両に向けてシャッターを切りながら笑顔で手を振ってくれる大勢のカメラマンたちに出会います。

乗客も、そして外からも、なぜか互いに笑顔で手を振りあってしまうのがノロッコ号がもつ不思議な魅力でもあります。

 みなさんも実際に乗車された際には、沿線にいる人に手を振ってみてください。その何倍もの大きさで手を振り返してくれることでしょう。


さて、カメラマンの佐藤さんがインタビューの最後に、おすすめの情報を教えてくれました。『釧路の美しい夕日が湿原の奥に沈む様子を眺めながら走行する「夕陽ノロッコ号」も最高です!(今期はすでに終了。毎年限定本数で運行。)ぜひお越しください。』

ぜひ、ご予約の際はこの「夕陽ノロッコ号」もチェックしてみてください。