2017/10/27 21:10

〘 北斗の空 〙

人を憎むほどに耐えていた犬がいた。
人を見ると吠え狂い、そして咬んでしまった犬がいた。

二年前
東北で飼われていた北海道犬 ホクトは飼い主を咬んで
『こんな犬 いらない!』と、あえなく保健所に引き渡された。

そして有名なトレーナーからも
『この犬の矯正は無理!』と、さじを投げられた。

この時点で、ホクトの殺処分が決定する。

修行をすれば立ち直る、命がある
立ち直って矯正させられば生きれる、命がある。

一匹の咬傷犬ホクト

咬むには理由が必ずある
社会はその理由と云うプロセスを重要視せず
咬んだと云う結果だけを重要視し、全国の保健所の殺処分
第一規定かのどとく咬傷犬イコール殺処分と決定して行く。

私たち人間の役割は、このような子を無下に消してしまうことだろうか?

そして福島在住のTさんが、ホクトを死なせてはならないと
一大決心をし、信頼するトレーナーに依頼をした。

トレーナーとホクトは普通への道へ二年の歳月をかけて、
頑張り、Tさんは手からおやつを食べてくれるホクトと
この度、感動的な面会を果たした。

ものが言えない、命がある
咬むことで何かを伝えたかった、命がある
その伝達行為に死を持って采配させる人間社会がある。

灰色だったホクトの空は
今、人々の愛によって澄んだ青空に変わった。

この子たちの空を、灰色のままで終わらせるのも
澄み切った青空に変えてあげられるのも、やはり人間だ。

どちらの空にさせるのが、人間らしい心の色なのか
ホクトと云う一匹の犬の今の空を感じたあなたなら
きっと、分ってくれることでしょう。

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