2021/05/26 20:38

第17回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展がぶじ開幕しました!会期は11月21日までです。
コロナ禍での設営にはとても苦労したので、一同感無量です…

ただ、まだまだ自由に渡航できる状況ではありませんから、日本館展示では、どこからでも楽しめるウェブサイトも制作しました。
少し重いサイトなのですが、ぜひ訪れてお楽しみください!
https://vba2020.jp/

完成写真も一部公開します。
自然と溶けあう美しい写真はアルベルト・ストラーダさんによる撮影です。

日本館の外観。日本の普通のブルーシートが広告幕がわりになっていて、「移動によって新しい価値をつくる」このプロジェクトの導入の役目を果たしています。デザインの担当は長坂常さんです ⒸAlbetro Strada

日本館の庭園入口に置かれた屋根を転用したベンチ。デザインは元木大輔さん。住宅の「部分」を違ったものへと生まれ変わらせるという試みを、言葉を使わず完璧に説明しています ⒸAlbetro Strada

岩瀬諒子さんがデザインしたスクリーン。ヴェネチアへと運んだ住宅で印象的だったエメラルド・グリーンの外壁を再構築したものです ⒸAlbetro Strada 

岩瀬さんのスクリーンは内部もたいへん印象的です ⒸAlberto Strada

木内俊克さんと砂山太一さんが再構築した住宅の外壁。3Dスキャン技術を使った展示幕はここでの生活の面影を伝えています ⒸAlbetro Strada

館内には使われなかった部材が年代順に並んでいます ⒸAlbetro Strada 

壁面にはこの住宅が建てられてからヴェネチアへと旅立つまでの写真も年代順に貼られています。観客はここで住宅が生きた歴史を追体験します ⒸAlbetro Strada 

館内を出てスロープと階段を下りると、この住宅で使われていた階段に出会います。こちらのデザインは木内俊克さんと砂山太一さん ⒸAlbetro Strada 

展示室の下のピロティは工房に見立てられた展示がされていて、すべての展示物がこの場所で再構築されたものであることを伝えています。この部分は長坂常さんがデザインを担当しました ⒸAlbetro Strada 

長坂常さんのアイデアで、一部の古材には旋盤加工が施されていますが、ピロティには加工に失敗した木材も並んでいます ⒸAlberto Strada

少しだけでも展示の雰囲気が感じられたでしょうか?
すでに多くの海外メディアに好意的に取りあげていただいていますが、今後は国内での紹介もたくさん予定されています。

建築家チームでは、なんとか夏には渡航したいと話しています。渡航が実現すれば、そのようすはここでもレポートしたいと思っていますので、ぜひ楽しみにお待ちください!

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<Exhibition>
Theme | How will we live together?
Director | Hashim Sarkis
Venues | Giardini di Castello, Arsenale, etc.
Dates | Saturday, May 22 – Sunday, November 21, 2021
Website | http://www.labiennale.org/

<The Japan Pavilion>
Theme | Co-ownership of Action: Trajectories of Elements
Commissioner | The Japan Foundation (JF)
Curator | Kozo Kadowaki
Participants | Jo Nagasaka / Ryoko Iwase / Toshikatsu Kiuchi / Taichi Sunayama / Daisuke Motogi / Rikako Nagashima
Exhibition Construction | TANK, etc.
Website | https://vba2020.jp/