2019/08/01 21:50

以前、農園での経験を記事に致しましたが、本日は政府系の団体にインタビューをさせて頂いた様子をお話させて頂きます。

現在フィリピンでは、カカオを主要な生産品とすることを政府が政策として推し進めています。それにより、生産者はローンや設備の支援を受けています。

5か年計画などが作られ、国として盛り上がりを見せる一方、課題も存在します。それは、カカオの国際価格の変動に大きく左右されるということです。

今回の調査では市役所や貿易産業省(日本の経産省のような立ち位置)など、複数の団体に訪問をさせて頂きました。上の写真は貿易産業省の支部にお邪魔させて頂いた時のものです。

訪問時に教えて頂いたことですが、これまでフィリピンはゴムやコーヒーなどにも力を入れてきましたが、いずれも国際景気の波にのまれ、現在は下火になっているのが現状でした。

決して、カカオも同じ目に逢わないとは言いきれません。インタビューをさせて頂いた政府の役人の方々は比較的前向きなシナリオを想定されていましたが、やはり物事どうなるかはわかりません。

しかし、見方を変えればそれもまたフェアトレードの強みを生かせることにもつながります。前払いや最低取引価格の保証がそれに該当します。幾度かに分けて支払いをし、生活が成りゆくようにサポートすること、そして例え景気の変動でカカオの価格が暴落したとしても、これだけの価格は保証する、とうことで生産者は安心して生産に取り組むことができます。

もちろんそれにも限度と頃合いはありますが、このような側面からフェアトレードの強みを生かすこともできます。

実際の取引や契約はもう少し先のことにはなりますが、形だけのフェアトレードでなく、本当に効果的なフェアトレードとは何なのか、を考えて続けて準備をしていきたいと思っています。