2019/08/03 12:00

松浦武四郎が161年前に滝上町・渚滑川を訪れた際の、アイヌとの出会いを描いた絵本

「武四郎とショコツアイノ~渚滑川でのふしぎな出会い~」を増刷、

多くの人へ届けるクラウドファンディングプロジェクトを開始してはや1カ月。

現在は40名ほどの方々にご支援頂き、

大変嬉しく思っております!!

既に応援頂いておりますパトロンのみなさま、

大変ありがとうございます^^!!



だけどもちろんまだまだまだまだ、

応援、ご支援頂ける方を大募集中です!!

滝上町、渚滑川流域にお住まいの方、お住まいだった方々、

一家に一冊必需品の絵本ですので、

どうぞよろしくお願い致します^^


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さて、当プロジェクトのリターン品としまして、

もちろんこの「絵本」と合わせて、

しょこつがわ連携研究会&Casochiのメンバーが手掛ける品物を用意しているのですが、

もう1つ、注目してほしいリターン企画がこちら。


「白幽林道(大規模林道)の紅葉を見る会2019」に参加できる権利! 」

です!!


このリターン品、1名さま枠を5つ、2名ペア枠を3つご用意しているのですが、

未だ支援者、ご選択者はおらず…。



それもそうですよね、

「この会、そもそもなんなの??」

「ここに行って、何がどう楽しめるの…??」

などなど、

この会の魅力を今一つ伝えきれていなかったこともきっと理由にあると思います。。。


なので!!

この「「白幽林道(大規模林道)の紅葉を見る会」について、少し紹介しておきたいと思います^^


ちなみに、このリターン品がオススメなのはこんな人!!



そもそもこの「白幽林道」ってなんのこと??どこにあるの??

では、この「白幽林道」について少し紹介してみます。


滝上町には、昭和54年より巨額と30年という年月をかけながらも、結局開通にいたらなかった大規模林道があります。これが「白幽林道」と呼ばれる幻の道路。

緑資源機構(当初は森林開発公団)により、全国7カ所の森林地帯で、1973年に始まった大規模林道事業がありました。その事業費総額はなんと9700億円…!!この事業の中で進められた林道の1つが、この白幽林道(滝雄ー厚和線の内、滝上ー白滝間をつなぐ道路です!)だったというわけです。

しかし同事業は、緑資源機構の談合が発覚して解体したこと、建設に関する反対運動が全国各地で行われたことなどにより、2009年、計画されていた林道の多くが施工に入りながらも完成しないまま終了しました。

ここ、白幽林道については、昭和59年から30年もの時間と、260億円以上のお金をかけ、その9割近くが完成していたというのに、途中で工事が中断してしまった、ということなんですね。


ちなみに、白幽林道の場所はこんな感じです!!



※ちなみに滝上町はココらへんです!!


なんとなく、この「白幽林道」のことがわかりましたでしょうか??

もはやこのままでは負の遺産としか言えそうにない過去の大規模事業、その現場に立ち会えることができるのも、このツアーの面白さと言えます。

そして、ほとんどできていたのに開通せず、今は全く使われていない道、白幽林道の様子がコレです!!

昨年の紅葉を見る会での1シーンです。参加者のみなさまが歩いているのが白幽林道の一部、もちろんここまで車できました。こんなにしっかりした道路なのに、普段は交通止めで"全く!”使用されることはありません。これもまた不思議な、北海道と滝上町の歴史。むしろ林野庁の政策によるものだったので、日本の歴史とも言えましょう。


こんなにもしっかりと道路が作られながらも、すぐそこに広がる山深い風景を見られる道内でも有数の場所。ですが、普段はこの道路の入り口は施錠され、一般車両が通行することはできません。


「いつもは入ることができない特別な場所へ足を踏み入れて、

北海道滝上町にある山々と自然、その文化と歴史に触れ、

今回の絵本の舞台にもなっている松浦武四郎が実際に訪れた場所にも行ってみよう!」

このツアーはそんな企画です^^


このツアーの見どころ①林道工事の最終地点、オシラネップトンネルのその先!
もちろん、この会の間中はずっと紅葉で美しく染まった山々、森林の様子を全身で感じることができます!


この白幽林道の紅葉を見る会ツアーでは、大きな見どころは3つあります。

まず1つめは、こんなにも立派に整備された道路をぐんぐん進むと待っているトンネル、「オシラネップトンネル」です。

白幽林道をしばらく車で進み、このトンネルの中へと歩いて入ってみます。

そしてトンネルの先に待つのは、工事が中断となった最終地点、つまり行き止まり。

この行き止まりの先には一体どんな景色が待っているのでしょう??

ツアー当日のお楽しみです^^



このツアーの見どころ②開拓当初から人々にとっての行楽地「ふか場」

そして2つ目の見どころ。滝上町に開拓が入った当初からの行楽地だったと言われる、「ふか場」と呼ばれる場所です。

白幽林道は「オシラネップ川」に沿うように作られています。

林道の脇から川辺へと降りていくと、こんなに雄大な自然が。まさに絶景!!


この写真は6月の「新緑を見る会」でのものです。10月の紅葉を見る会では、全く違った景観を楽しむことができるはず。

※新緑を見る会の季節はちょうど「アカハラ」の産卵期で、この小さな滝を登ろうとするアカハラの姿を見ることができたよう。6月、初夏の白幽林道もとっても魅力的でした。


このツアーの見どころ③松浦武四郎が訪れ、アイヌと出会った2つの川の合流地点

ここは、合流点から少し上ったところ。古老の話では、開拓期にはアイヌが近くに住んでいて、近くの河原で「熊まつり」の行事が行われていたそうです。また、アイヌのお墓もあったそうです。

そして最後の見どころがココ、渚滑川とオシラネップ川の合流地点です。

松浦武四郎は、渚滑川をのぼってオシラネップ川との合流点に来て、一人のアイヌに出会ったと言われています。そのアイヌが、絵本に登場する「ショコツアイノ」です。

オシラネップとは「川尻に大きな岩のコブがあるところ」という意味だそうです。右側の岩がその語源になっているのでは?と推測しています!


オマケの見どころ!安心して山の中を散策できるあのアイテムも持参します!!

そしてコレはおまけ。白幽林道付近の散策を安心して楽しんでもらうためにしょこつがわ連携研究会の会長、竹内さんが制作した「ルコロカムイのチセ」です!!

こちらは別のイベントの際に設置した ルコロカムイのチセ

ルコロ カムイ の チセ…??


普段は人が出入りしない山の中へ入るにあたって、少し心配なのがトイレのこと。男性ならまだしも、女性は特に、2~3時間の間、自然の中に身を置くのは何かと不安が多いのではないでしょうか。

そこで、軽トラックに積める組み立て式の小屋と、その中にポータブルのトイレを用意しています!これが「ルコロ カムイ のチセ」です。(アイヌの言葉で、「トイレの神様の小屋」となるはず…!)

小さなトイレで、自分で袋を設置したり不思議な粉(!?)をふりかけたりと少し手間がかかりますが簡単で、これもまたなかなかできない体験。使い方を説明したイラストも用意しているので安心してお試しくださいね~!

紅葉を見る会にご参加された際にはぜひ、これもひとつのレクリエーションとして楽しんで頂けたら嬉しいです。


この他にも、白幽林道のある地区には大変興味深い歴史的背景がたくさんあります!

この林道の起点となる滝上町の「拓雄」という地区が戦後の強制疎開先となった山林の一つであったこと、開拓が進み学校がつくられ人々が生活を始めたこと、しかしその20年ほど後には全戸がこの場所を離れ、今は誰も住んでいない地域であることなど、さまざまな歴史的背景が感じられる地域でもあります。

しょこつがわ連携研究会メンバー会長は、このあたりのお話にとっても詳しいです。そのとき目にする現在の景色の過去に、どんなことがあったのか、ぜひ聞いてみてくださいね^^


山や森、滝上町や渚滑川、地域と自然と歴史が大好きなしょこつがわ連携研究会の会長竹内さん(タケさんと呼んでね!)!この白幽林道やその昔その周辺に走っていた森林鉄道のことなどなど、いろんなお話が聞けて面白いですよ~!!タケさんと一緒に林道付近の自然を楽しめるのもこの会の大きな魅力!!!


リターンの中では前日10月12日も、紋別市~滝上町のおすすめスポットをご案内しています!!

いかがでしたか?これが不思議な魅力がたっぷり詰まった「白幽林道の紅葉を見る会」の概要です。このリターンを選択頂いた方には、10月13日の紅葉を見る会だけでなく、前日から集合頂いて紋別市や滝上町、渚滑川の魅力的な場所へご案内致します!美味しい食事がなんと3食分も含まれています。

アテンドはもちろん、渚滑川流域を愛し、調べつくしているしょこつがわ連携研究会メンバーですので、きっとこの機会限りの濃い時間を過ごせることでしょう。


リターン品、【「白幽林道の紅葉を見る会」に参加できる権利!】につきまして、どうぞよろしくお願い致します!!^^