2019/06/11 22:31


今日は私の母校である創志学園高校に行ってきました。

今回急遽岡山県にまで行ったのはワケがあります。

私は2期生なので、1期生が3年生の最後のインターハイ予選から一度も負けたことがありません。

しかし、今年のインターハイ予選の決勝で負けてしまい、7連勝でストップさせてしまいました。


もし、私が後輩たちの立場だったら。

もし、今の3年生だったら。

そう考えるだけでも、気が気ではありませんでした。


創志学園は、創設されてからまだ10年経っておらず非常に新しい学校です。

伝統がないぶん、1,2,3期生が基盤を作り、そこから毎年地道に積み上げてきたものがあります。

創志学園OGのグループラインもあり、来年には100人を超える非常に大きなグループになります。

そこでは、現地に足を運んだ人たちが順番に、大会の近況を教えてくれます。

それくらい大きく、しっかりとしたOG会が続いているのです。


私が創志学園の生徒だったときは、秋の大会が県大会、中国地区大会ともに「3連覇」がかかっていました。

1期生が築き上げてくださった伝統を崩してはいけない、さらなる伝統を作らなければいけないと、責任がドシッとのし掛かりました。

当時のプレッシャーを今思い出しただけで吐き気がします。


3連覇がかかった試合でさえ、このようなプレッシャーを抱えていました。

当時よりももっとプレッシャーがかかっていた後輩たちのことを考えると、「もしかしたら壊れてしまう子が出てくるのではないか」とかなり心配しました。


後輩たちに届けた言葉

私が予測していたのは

「今後の目標を見失ってしまった後輩の姿」

「燃え尽きてしまった後輩の姿」

この2つでした。

しかし、創志学園で鍛えられた「切り替える力」がかなり発揮されていたのか、想像以上にみんないい表情をしていました。

私は後輩たちにこのような言葉を残しました。

「この負けは、人生のたった1ページに過ぎない。負けたことがどうこうではなく、負けた後が大事。これからの人生をより良くするために負けを自分の人生のプラスにしてください。」

おそらく話した時間にすると5分以上は話したかと思います。

自分の思いを伝え、当時1年生だったとき初めてインターハイ予選を落とした経験も伝えました。


思いは本気で伝えれば相手の心に届く

私は何度か後輩たちに、海外の魅力を伝えてきました。

海外のイメージがあまり近くない生徒たちにとって、響かせることは正直難しいのかと感じていました。

今回みんなの前で「負けたこと」についての話を終えた後に、外国での私の挑戦を話しました。

すると、今まで質問をしてこなかった人たちが

「英語話せないんですけど大丈夫ですか?」

「まだ進路決まってないので興味あります」

と4,5人近寄ってきてくれました。

自分の思いを相手に伝え、そこからみんなとの距離を縮めていき、しっかり話すことで相手にも思いが伝わるんだと感じた1日でした。

日本のスポーツ界では非常に勝ち負けが重視され、次の日には何もできない喪失感に襲われます。

全ての試合に「命をかけて」やり過ぎるあまりに、バーンアウトになってしまうこともよくあります。

まずは、ソフトボール選手たちから改善できるように海外でソフトボールをする道をどうしても作りたいと常々考えています。

本日、クラウドファンディングも中盤も迎えて、現在の支援者数は45名を上回りました。

本当に感謝しています。

たくさんの方々の思いを背負い、ヨーロッパ、アメリカへの挑戦を必ず成功させます。

今後ともよろしくお願い致します。

本庄遥