2022/03/12 00:21

スペイン2日目の朝が来た。
まだ体は慣れていない。なんとなくふわふわしている。
だがそんなことは我が息子には関係なし、なのだろうか。
台所の片隅に集めてあったペットボトルのキャップを床にこれでもかとばら撒いて遊んでいる。


純子は手早くパスタをゆでながら、サラダを作っている。
私たちはパスタのお弁当を持って、マンション近くを散策することにした。


途中特に買うものがあるわけでもなく、お店にぶらっと入ってみた。
調味料コーナーには、意外となじみ深いものが置いてある。
キッコーマンの醤油、桃屋キムチの素、キューピーマヨネーズに味醂…。
ミツカンの瓶は味ぽんではなく米酢だった。


通りにベンチを見つけたので、ここでパスタを食べることにした。
この日のマドリードはとても暖かく、まさに春の雰囲気。
公園には桜の花が各所に咲いていた。


私たちはとてもラッキーだ。この暖かさがヨーロッパ旅行中ずっと続くんじゃないかな~?
なんて呑気に期待をしていたら大間違いだった。これは次のフランスで気付くことになる。
持っている服を全部着ても寒かった!!

…話を戻して、夕飯の食材を調達するため、私たちは近くのスーパーに立ち寄った。
ヤバい…入口にガチャがある。
悪い予感は的中し、息子が飛びついて離れない。
こういうとき、純子は親として買わない立場をとる。
私は子供の楽しむ感覚とか、新しいことを体験する感覚がすごく好きで、こういうことにはどうしても甘くなってしまう。
結局、私がコインを渡して買ってあげることにした。
が、出てきたものはとても「素敵な」クオリティのおもちゃ。
遊んでいたらあっという間に壊れてゴミ箱行きになってしまった。



気を取り直して米と生ハム、イベリコ豚を買う。
夕飯はおにぎりだ。


おにぎりとイベリコ豚が合う!!
生ハムとごはんが合う!!
(そしてビール・・・ホント、ビールが安くてうまい)
まだ2日目なのに、もうごはんや塩辛いもの、味噌汁が恋しくなってきていた。



そして夜は、Noaとゆっくり話ができる最後の時間。
明日はNoaは朝早く出なければならないから、今しかない。
私たちは、Noaだけのための四人展(*)を、一夜限りの四人展を、素敵なマンションのリビングを舞台に開催した。
私を含めたアーティスト四人の作品を広いリビングいっぱいに展示しながら、Noaへの四人展お土産セットを手渡し、Noaと純子のツーショット写真に収めた。


純子記)
ニュージーランドの語学学校で同じクラスだったNoa。
数年後まさか家族でマドリードに会いにいくなんて思ってなかった。第一カ国目がスペインで、そしてNoaとの再会でのスタート本当に良かった!