2019/12/14 23:16

まごころポストをご支援してくださった皆さまへ

お久しぶりです。
まごころポストプロジェクトリーダーの津覇よいちです。

まず、長期間活動に関する報告・更新が滞ってしまっていたこと、誠に申し訳ありませんでした。
各種SNSで進捗状況を更新しておりましたが、今年の7月ごろからほとんど発信することなく、活動状況が把握できない状態になっていたことは、ご支援いただいた皆様に対して不誠実であったと、心よりお詫び申し上げます。

今回ご報告したいことは、現在の活動についてです。
結論から申しますと、ただ今チームまごころポストは活動を休止しております。
理由は、今年の夏ごろから、私津覇の精神的疲労により活動を十分に行うことができなかったということにあります。

皆様にご支援をいただいた後、私達は実際の家庭にまごころポストを設置して、より細かく検証を重ね、試行錯誤しておりました。
実際にご協力いただいたご家庭では、毎日まごころポストを使ってもらっていたり、届いた写真を飾って大切にしてくださったり、訪問時には孫とのエピソードを嬉しそうに語ってくださる方もいました。
その姿を見るのがとても嬉しく、その時間や繋がりに触れる私達の方が、幸せをもらっていました。

私は心から、チームの仲間と応援していただいた皆さんとの出会いを誇りに思っています。まごころポストも、自分の一部のような、自慢のプロダクトです。
まごころポストを通して、たくさんの素敵な人と出会い、素敵な経験をすることができました。
このチャレンジができたのは、間違いなく皆様に背中を押していただいたおかげです。
本当にありがとうございます。

ただそれでも、活動休止を決断しました。
実は、チームまごころポストは今年の4月ごろから、『ユーザーテストで出てきた改善点をもとに、新しいまごころポストを作り、より大きくチャレンジしよう』と資金調達に向けて動いておりました。
そこからは、投資家の方々とお会いする機会が増え、イベントに登壇する機会も増えました。
しかしその過程で、周りの期待に応えたい気持ちや早く結果を出したいという焦りから、私は、自分達の在り方さえも見失ってしまいました。
また、ビジネス経験0から始めた私にとっては、毎日の出会いすべてが学びで、資金調達について学ぶほど、「まごころポストらしい進み方はこのやり方なのか」と考えるようになりました。

それでも、弱い私は周りが抱く強い起業家像こそが正しいのだと、弱い自分を突き放し、仲間や周りで支えてくださっていた方にさえも隠し、自ら孤独に陥っていきました。
不安や迷いを抱えながらも、「それは起業家として当然出てくる感情だ。」としっかり向き合わずに、えいと進もうとしていました。

そしてある日、スタート時に抱いてた想いとの乖離や、自分より強い『何者』かであろうとしていたことによる心労がピークに達し、私は殻にこもるようになりました。鬱に近い状態でした。誰とも会いたくなく、誰にも連絡を取れずにいました。

頑張れなくなってしまった自分は、周りにどう顔向けしていいのかわからず、より一層自らを責め、自分でさえも自分自身を受け入れることができずにいました。

しかしそんな時に、ずっと活動を共にしてきた仲間が手を差し伸べてくれ、その時初めて自分の抱える思いを相談することができました。
すると、「よいちだけで抱えることじゃない。よいちが今楽しめていないのなら、時間をとってしっかり考えるという選択肢もあるんだよ」と言ってくれました。

周りにがっかりさせたくない。進み続けなきゃ周りが離れてしまう。また、思い入れが強かったからこそ自分が何もかもを否定されてしまうような不安もあったかもしれません。そんな私にとって、「止まってもいいよ」という言葉には最初は戸惑いましたが、本当に救われました。そして「また立ち上がれるようになったら、一緒にやろう。よいちと進むのが楽しかったからここまで一緒にできたんだ」とも言ってくれました。
すべての不安が吹き飛んだような気持ちでした。

そこから少し自分の中で整理する時間を作りました。
自然に触れ、自分と向き合い、まごころポストに取り組んだ一年を振り返りました。

振り返れば振り返るほど、正直悔しいです。
自慢のチームと自慢のプロダクトだった。じいちゃんばあちゃん達が喜ぶ未来もすごくはっきりと思い浮かべられた。
それでも、自分の無知と、周りの波にも屈せず自分自身を信じる力が足りなかった。

しかし、「全て経験だよ」と抱きしめてくれる人がいました。「悔しいのも当然。だけどまた必ず挑戦できる。いつでも応援してる。立ち上がれ。」と見捨てずにいてくださる方がいました。
その周りの方々の支えのおかげで、この経験も弱かった自分も受け入れ、また進みたいと思うことができました。

今現在は私の精神状況も回復し、ゆっくりでもまた進みたいという気持ちでいますが、『まごころポスト』の本格的な再開は未定です。
今回の経験で、まだまだ足りないところが浮き彫りになりました。なので、「もっと力をつけたい。」というのが今の気持ちです。

ずっとこのことを皆様に報告できずにいました。
もっと早く報告すべきでしたが、どうしても言い出せなかったです。
私達の想いに共感し、応援してくださった皆様に、自分達がストップしたことを伝えたら、どう思うのだろうと考えると、すぐに行動に移せませんでした。
ずっと私達に寄り添い、気にかけていただいていたにも関わらず、ご報告が遅くなり大変申し訳ございませんでした。
それでも、やはり次の道に進むためにも、事実に向き合い報告する必要があると思い、ご報告させていただきました。

またいつか、胸を張って私達の姿を皆様にお伝えできる日まで、私達は精進していきたいと思いますので、引き続きチームまごころポストの今後を応援よろしくお願いいたします。


チームまごころポスト
プロジェクトリーダー
津覇誉一