◇ プロジェクトの目的と目標

 輪島市の港町に生まれ住み、軽トラックで魚売りをしていました。令和6年1月1日、能登半島地震により自宅が半壊、輪島市全体で見ても半数以上が居住できない状態です。多くの常連のお客様も被害にあい、行商をする見通しが全く立たない状況です。そこで、かねてから挑戦したいと思っていたインターネット販売を実現するために、このプロジェクトを立ち上げました。最終目標は、復興後に世界一美味しいと自信をもって言える輪島港であがった魚をインターネットで販売することです。

震災前は軽トラックに魚を乗せ、お客様のもとまで販売しにいっていました。

◇ これまでの活動とこれからの準備状況

 このプロジェクトを始めるためにいくつか問題があります。その問題を一つ一つ解決していき、皆様に魚を届けていきたいと思います。

インターネット販売をするための許可の有無→○

 輪島で魚行商をしていたとはいえ、インターネット販売の知識もノウハウも一つもない状況です。特にインターネット販売をする上で、販売許可等が必須となります。 
→1月24日に保健所に確認。魚行商していたことで魚の加工許可は元々持っていて、インターネットでの販売許可は問題なく取得できそうです。

       

②魚の仕入れ先、流通ルートの確認→△

 輪島市での漁業は壊滅的です。この震災により船場の地殻が上がり船が出せません。魚をあげる荷揚げ場も使える状態ではないので、輪島産を販売するには数年はかかると思われます。しかし、被害の少なかった金沢市では市場が動いていますので、当分の間は金沢の仲買人から仕入れる予定です。金沢から輪島へは車で約2時間なので問題ありません。

震災から一夜が明けた輪島の街並み。現在は災害復旧活動のおかげで日を増すごとに道路状況は良くなっています。

③加工施設と輪島市の状況→△

 自宅は半壊ですが、魚を加工する仕事場は建てたばかりということもあり被害は少なく、整理すれば使用できます。問題は魚を捌く際に必要となる水の復旧がいつになるかわからないということです。この問題は、沢山の支援者さまが毎日災害復旧に努めてくださっていますので、近いうちに解決できるのではないかと思っています。
 魚を洗う程度であればタンクに水を貯めて使うこともできますが、大量には使えないことがネックとなります。復旧後はすぐに動くことができるように準備を進めていきます。

港の被害状況

④ネットショップの選定→○

 ネットショップサイトは、オリジナルでサイトを作成するか、大手ショッピングサイトを使用するか、この件については検討中です。


◇ プロジェクトの進歩情報について 

 進捗情報は、このサイトとX(旧Twitter)にてご報告いたします。時間がかかると思われますが、決して解決できない問題ではないので、長い目でこのプロジェクトをみていただけると幸いです。このプロジェクトは、震災からの復興とともに進んでいくものと思っていただければと思います。


◇ インターネット販売と同時に進めていきたいプロジェクト

 もう一つ実現したいプロジェクトがあります。それは焼き魚の露店販売です。
 今、輪島市や奥能登には沢山の支援者の方々が来てくださっています。今後もライフラインの復旧などで、更に多くの方々が奥能登のためご尽力いただくのだと思います。いま私にできることは何かと考え、輪島復興のため来ていただいている皆さんに美味しい魚を届けることではないかと強く思うようになりました。震災後、炊き出しでいただいた暖かい食べ物を口にしたときの感動は大きかったです。次は支援者の方々、様々な理由で輪島に残っている方々に、美味しい魚を食べて感動していただくことができればと思います。
 販売のデモンストレーションやノウハウを積めるいい経験にもなるので、挑戦してみたいと思っています。


◇ インターネット販売における商品

・カレイの干物
 主力商品の一つ、主に底引き船で水揚げする赤カレイを干したものになります。捌いて洗ったカレイを塩に漬けてワラでつなぎ、干します。身は淡泊で、ほんのりと塩味が効いているので、そのままご飯と一緒に頬張るのもよし、醤油を少し垂らし、酒のつまみとして少しずつ箸でつつくもよしの最高の魚です。

写真は加工前のカレイ

・アジ、サバの一夜干し
 こちらも主力商品、一年を通して水揚げされる魚です。アジは塩で、サバは醤油に漬けて味付けします。かれいに比べると身がしっかりしているので食べ応え抜群です。一年を通して水揚げされますが、旬の時期になると、脂がのっていて干物にしていても焼いたときに脂が表面からあふれ出してきます。もちろん、旬の時期でなくてもとても美味しい魚です。

醤油につけ干したサバ

・ハチメ(メバル)の醤油漬け
 私が一押しする商品です!石川県ではメバル等を総称で〈ハチメ〉と呼んでおり、とても馴染み深い魚です。身はしっかりとしていて、箸でほぐすと脂があふれ出してきます。醤油の味も身にしっかりとなじみ、ご飯にのせて口いっぱいに頬張ると 「生きてきて良かったぁ」と心から感じます。(個人の感想)

最高

のどぐろの日干し
 言わずと知れた石川県で有名な高級魚です。白身魚はあっさりとした魚が多いのですが、のどぐろは脂乗りが抜群で、濃厚な旨味と甘みを感じさせます。説明する必要がないぐらい美味しい魚なので、是非一度は食べていただきたいです。

のどぐろの由来のとおり口の部分が真っ黒

・塩サバ
 久べさ秘伝の作り方で作った、酒のあてに最高の肴です。半年かけて塩にじっくりつけるので想像の100倍塩辛いです、それが酒に非常に合うので、夜の晩酌に是非いかがでしょうか?
 商品として、12月26日~31日までに塩漬けにし、本来であれば半年後の夏ごろに販売予定だったのですが、漬けていた容器が割れ、すべてパアになってしまいました。発売は早くとも来年の夏以降となります。

震災によって木樽からでてしまった塩サバ

・いしる干し
 輪島市には、いしるという魚醤があります。魚介類の身や内臓を塩漬けし、数年かけて発酵・熟成させた調味料で、醤油と違った風味やコクをもっています。魚介類の匂いが強いので人によっては苦手な方もいますが、はまる人にはドはまりする調味料です。醤油の代わりに漬け干す魚は、別物の干物となります。一度は食べてもらいたい商品になります。


・フグのぬか漬け
 フグの身を干して、そのあと塩を混ぜたぬかに半年以上つけて身を締めます。塩サバと同じように塩辛いですが、焼いて食べたとき、噛めば噛むほど、フグの上品な甘みが出てきます。作成に時間がかかるのと、販売前に保健所で毒がないかの検査をするので、時間と労力がかかった商品です。

真空パックされたフグのぬか漬け

その他旬の魚の干物
 サワラやタラなどを長期保存可能な加工品にして、期間限定で販売予定です。


◇ リターンについて

 リターンにつきましては前述のとおり、水と環境が整い次第となりますので、長期的なお付き合いをお願いいたします。予定では夏頃から冬にかけて、順次リターンしていきたいと思っております。また複数回にかけてお送りする場合はその都度、時期に合わせた魚をお送りさせていただく予定です。ご了承の上ご支援のほど、よろしくお願いいたします。


◇ 実施スケジュール

 私たちのプロジェクトの実施スケジュールは以下の通りです。

・令和6年5月頃までに:輪島市にて露店販売を開始

・令和6年5月頃:インターネット販売を行う許可を取得、ウェブサイトの選定または開発

・令和6年6月から12月までに(水が復旧し、環境が整い次第):インターネット販売開始、リターン開始


◇ 資金の使い道

 皆さまからご支援いただいた資金につきましては、CAMPFIRE手数料、リターン品に必要な資金を除いた金額と自己資金を合わせて、インターネット販売に関わる経費として使わせていただきます。


◇ 最後に

 私たちのプロジェクトは、輪島市の復興が必要不可欠です。最終の目標である輪島産の魚をインターネット販売するには時間がかかります。私たちの想いに共感していただける方々からのご支援を心からお待ちしております。

最後に大好きな輪島の夕焼けと海を添えて・・・


支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

  • 設備費

  • 人件費

  • 広報/宣伝費

  • リターン仕入れ費

  • インターネット販売にかかる費用

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。

  • 2024/02/10 22:10

    上から落ちていた瓦をどかし、去年末に漬けていた塩サバを確認しました。やっぱり一つは駄目になっておりました。本来なら水が出て塩水に漬かっています。頑張って作ったサバを一つ一つ生ゴミとして袋に捨てるのは寂しかったです。しかし!もう2つ容器に漬けていた塩サバは見たところ大丈夫そうです!不幸中の幸いと...

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