自己紹介
初めまして。数あるクラウドファンディングの中から私たちのページをご覧いただき、ありがとうございます。
北海道の南に位置する知内町にある「知内温泉」18代目湯守の佐藤昌人といいます。周囲からはマットと呼ばれています。趣味はサウナと温泉と筋トレです。
私は小さな時から「お前が温泉を継げ!」と言われていました。はじめは「継ぐこと」の意味が分からず、いやだなと思うこともありました。しかし、大人になって「自分が人生を賭けてやらなければならないことはなにか?」を考えた結果、それが「継ぐこと」であり、自分を育ててくれた両親と祖父母の温泉を守ることだと気付きました。
現在は家業を引き継ぎ、日々知内温泉を守っています。
「知内温泉」は北海道最古の温泉です。
開湯は1247年。約800年もの長きにわたり、人々に愛され続けてきました。
知内温泉の敷地内には豊富な湯量を誇る5本の源泉が流れており、すべて源泉かけ流しです。すべて自噴しているものを使用しております。
源泉によって泉質が違うので、その日の体調や症状によって使い分けることができます。
私は「腰痛はこの源泉がいい」「肌荒れにはこの源泉が効く」と、常連のお客様に教わりながら育ちました。
地元の人々は温泉を日常的に使い、愛してくれています。
北海道の大自然の森に囲まれた知内温泉はとても静かで、ゆっくり時間を過ごせる場所です。
さまざまな角度から知内温泉のポテンシャルを検討していた時、大自然ごと温泉を楽しむにはサウナが必要だと確信し、実験的にテントサウナを行いながら、このプロジェクトを温めてきました。
【施設概要】
現在、私たちが作ろうとしているのはこちらのサウナです(2024年4月末に完成予定)。
※スケジュールと仕様は、資材状況や施工状況により変更になる可能性もございます。
◆外観
「知内温泉」本館の敷地内にサウナ小屋を新設。
地場の木材をフルに活用する。
◆サウナ
室内には未使用の源泉を1本流し、熱気と同時に温泉の香りが楽しめる。
ストーブはエストニアのSaunam(サウナム)を2台設置。
◆水風呂と温泉
サウナのすぐそばには、川の伏流水を使用した天然の水風呂。
中央に位置するお風呂は薬効の高い源泉を。
◆外気浴と内気浴
北海道の大自然に囲まれた外気浴でフレッシュエアーを。
寒い冬でも温泉でポカポカに。異次元の気持ちよさを体験できます。
プロジェクト立ち上げの背景
当初はサウナの良さがあまり分かっていなかった自分ですが、仲間たちに誘われ、サウナの魅力に気づかされました。そして、サウナ後の温泉が特別に「ととのう」ことを発見したのです!!
良いサウナ施設は日本全国に多くありますが、本物の温泉×サウナが体感できる施設は多くありません。
「知内温泉」は日本のふるさとの景色を残した、ロマンある山の温泉宿であり、温泉好きの旅人が足を運ぶ「日本秘湯を守る会」にも所属しています。
ロケーションのみならず、その泉質は温泉好きも認める折り紙付きです。特に火傷や胃腸病への効能の高さから湯治場としても栄え、現在でも治療に多くの人々が訪れています。
その源泉をフルに使った<日本一のサウナ>を作りたい。
そんなことを考えていた時に、サウナを専門的に研究されているCULTURE SAUNA TEAM "AMAMI"の草彅洋平さん(Saunner of the Year 2023、Saunner of the Year 2021受賞者!!)と出会い、仲間と草彅さんを交えた<知内温泉サウナプロジェクト>がスタートしました。
大自然の中で体験する「知内温泉」×サウナを実現するために、"AMAMI"でサウナを研究していた建築家の「MORIYA AND PARTNERS」の森屋隆洋さんも参加が決まりました。さらに詩人の黒川隆介さんも加わり「本物のサウナ」を作るための完璧なチームが生まれたのです。
このプロジェクトで実現したいこと
メンバーで話し合って分かったことがあります。
「知内温泉」の湯には、ほかの温泉とは異なる「力(パワー)」があるということです。
それは太古からの大地の力であり、極めて<原始的(プリミティブ)>なものが「知内温泉」に残されているからでは、ということでした。そこで<原始的(プリミティブ)>をテーマに森屋隆洋が設計を開始し、生まれたのが知内温泉サウナ、題して「呼吸の間」です。
これまでは私の資産を活用して、サウナの工事を進めてきました。ですが、近年の物価高騰の影響を受け、工賃や建材などが予算を超えてしまい、このままでは完成できないと危惧するようになりました。
「知内温泉×サウナ」、この前人未到のサウナ施設の完成へ向けて、ご支援を頂けないでしょうか。
リターンについて
リターンについては地元知内の特産品である牡蠣(カキ)・ニラ・ましろ(日本酒)のほかに、オープン前のサウナに入浴できる権利をお届けいたします。
また、草彅洋平さんとサウナ談義をしつつサウナに入ることのできる権利や、知内温泉サウナ「呼吸の間」を設計した建築家・森屋隆洋さんとこのサウナが生まれた経緯を聞ける権利など、盛り沢山でご用意いたします。
もちろん知内温泉の宿泊もできます(大変お得です!)。
応援メッセージ
草彅洋平(CULTURE SAUNA TEAM "AMAMI")
実はサウナの本を書く前、温泉についての著書があるくらい大の温泉好き。
そんな僕が度肝を抜かれた温泉が、北海道知内にあったとは!?
とんでもない泉質ですよ。そしてサウナあったらさらにやばい!!
サウナ×温泉に早く入りたくて、いまからヨダレが止まりません😂
森屋 隆洋 (MORIYA AND PARTNERS)
初めて知内温泉を訪れたとき、北海道の厳しい自然環境の中で温泉文化を受け継いできたこの奇跡の場所に心を奪われました。多くの人々にこの感覚を味わってもらいたく、サウナ小屋の設計を進めてきました。
まず、北海道の厳しい自然に身を委ねる安心感を与えるために、洞窟のような単純で安定した構造が必要だと感じました。地元の道南スギの丸太を合掌型に組むというシンプルで安定した構造形式を採用することにしました。また、知内の豊かな温泉とサウナを有機的に融合させる機能性が不可欠だと考えました。源泉から引かれる温泉水はまずサウナ室に流れ込み、必要な熱と湿度を与えます。その後、汗を流すための掛け湯として機能し、やがて立ち湯に変わり、適度な熱を与える寝湯となって最後は、通路を融雪するための熱として利用され、自然の川に戻っていきます。熱という資源を無駄なく活用し、サウナ体験におけるストレスのない動線計画に力を注ぎました。
その上で、原始的な感覚を刺激できるよう、空気を含んだように柔らかで心地よいゆらぎがある空間を目指しました。人々の感覚に響く空間体験になることを願っています。
静寂の中で深い森と対話し、生命としての回復を促す温冷交代浴を多くの方に体験してほしいです!
黒川 隆介 Ryusuke Kurokawa
「こんなところがどうやって残されてきたのか」
初めて知内温泉を訪ねた際に思わず浮かんだ言葉でした。
近年の温泉、サウナブームのなかで創設されてきたものとは何かが決定的に違う、脈々と紡がれてきた強く太い地の存在を肌で感じたのかもしれません。
それは自然噴出の5種の源泉があるという特殊性や立地にあるというよりも、800年もの間、現18代目にまで継がれてきた湯守という人格にあるように思います。
どこから来たか、ここからどこへ行くか、あなたは誰か、といったことを度外視した、一個の人間と自然の対峙、おもてなしを超えた非日常への没入がここにはあります。
ながれる空気の質感、提供される食事一品一品、迎え入れてくれるスタッフさんの表情の機微、そしてもちろん5種の泉質、そのすべてに知内温泉が皆さんにとって格別な記憶になる秘密が隠されています。
人生に一度はこの場所へ、ぜひ。
サウナ利用時間
①日帰り
9時~15時
1グループ2時間半の8名まで
25,000円
*知内温泉の内風呂も利用できます
*水着で男女入浴可
②宿泊&サウナ
15時~翌朝8時まで
予約制でのご利用(1回2時間)
35,000円(一泊二食)のご利用
*知内温泉内風呂も利用できます
*水着で男女入浴可
スケジュール
3月 クラウドファンディング終了
4月末 サウナオープン
5月 レセプション期間
6月 リターン随時発送
資金の使い道
サウナ施設工事費
リターン制作費
プラットフォーム手数料
最後に
800年前、温泉を見つけた先祖が代々守り抜いてくれた温泉。
枯渇することなく流れ続ける湯を見て、自分自身も次のバトンをどのような形にして渡すのがいいか考えています。
新しい取り組みの中で、古き良きものを残す。
温泉という文化を新しい形で残したい。そういう一心でこのプロジェクトを進めています。
プロジェクトを一緒に初めてくれた皆さんや応援してくれる皆さんと、サウナも温泉も気持ち良かったねと満足してもらえたら一番です。
サウナプロジェクトを通して知内温泉のスゴさを知ってもらいたい。手つかずの大自然を味わってもらいたいと願っています。
ご支援いただいた分は、全力でお返しさせていただきます。
何卒よろしくお願いいたします。
知内温泉 佐藤昌人
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