▼はじめにご挨拶

 馬と働く里山の暮らしを復活させたい!と夢見る私たちが、実現に向けた1歩を踏み出そうとしています。

 現代の日本では、馬とかかわれる場所が競馬場や乗馬クラブ、観光牧場ぐらいしかありません。でも、最近、持続可能な農業・林業を考える人たちの間で注目されているのが、馬との共同作業です。 

除草剤を使う代わりに馬に草を食べてもらう。

化学肥料を使わないで、馬のたい肥を使う。

ガソリンを使ってトラクターを動かす代わりに、馬と田畑を耕す。

重機を使って山を削って道を通してダンプカーで木材を運ぶのではなく、馬で木材を運ぶ。 

  日本各地で、数十年前まで残っていた馬との暮らしは、自然の中で循環する生態系の一部になれるものでした。機械に比べて効率は悪くても、互いを思いやる馬と人の協働作業は、大変だけど達成感があります。

 そんな馬とのかかわり方を、生活の場に取り戻したいと思うのです。

 

 

 今年4月30日、5月1日には、高尾の森自然学校(東京都八王子市)で初めての「はたらく馬フェス」が開催され、馬搬、馬耕、馬の背中に荷物を積んで運ぶ駄載の実演が披露されました。(トップの動画参照)

記録映画の上映、馬が運んだ木材を使ってのクラフト教室なども開かれ、子供から年配の方まで、多くの馬ファンでにぎわいました。

 馬搬や馬耕の出張実演をする活動も始まっていますし、岩手、長野、山梨など各地で馬搬・馬耕に取り組む団体も増えています。

茨城でも、馬と働く里山の生活を取り戻したい!

これが私たちの夢です。

 

 

▼このプロジェクトで実現したいこと

 茨城で馬耕が途絶えて20年近くになります。記憶は残っていても、今は調教された馬もいないし、道具もありません。

 まずは、馬耕・馬搬のできる馬とハンドラーさんをお呼びして、実際の作業を見学し、ノウハウを教えていただきます。競馬と乗馬以外の馬とのかかわり方の一つとして、はたらく馬との触れ合いを体験していただきたいと思います。

 幸いにも、常陸太田には、広大な森に隣接し、おしゃれな菜園を持つ「里山ホテル・ときわ路」があり、このたび、全面的にご協力いただけることになりました。

「ホテルに泊まって農業体験」という楽しいイベントを通して、里山で共に働くパートナーとしての馬の存在を広く知っていただき、仲間を増やしていきたいと思っています。

 

 

 

▼イベント実施日時(参加人数、当日の天候で、内容が変わる場合があります)

2016年11月26日(土)

 9:30受け付け開始

10:00 馬搬講座

    馬への接し方、馬具の説明、馬搬の説明と実演など

12:00 昼食(里山弁当) 

13:30 馬耕講座

    馬具説明、馬耕の説明と実演、体験

 

15:30 馬の管理講座

     労働後の手入れ、チェックポイント

     労働量にあった馬の餌の選び方など  

 

17:00 懇親会

19:00  1日目終了

 

  

 

11月27日(日)

 9:30 受け付け開始

10:00 馬搬講座

     ウォーミングアップ、馬具の付け方

     森林を歩く際の注意点など

12:00 森のリストランテRoccoでランチ

13:30 馬耕講座・体験

15:30 馬の管理講座

     手入れ、馬小屋の管理など

17:00 2日目終了

 

※馬耕体験は申込者限定で、その他の方は見学になります。

 

会場:

茨城県常陸太田市増井町1800

里山ホテル ときわ路

▼プロジェクトをやろうと思った理由

 1991年1月。NHKの関東甲信越向け旅番組で、茨城県常陸太田市が舞台に取り上げられました。その中で、西河内地区で続けられていた馬耕の様子が紹介されたのです。この時代に、自分の住む場所からそう遠くないところで、馬が働き手として活躍している・・・

 もともと馬が大好きだった私は、それを知った時以来、ずっと強い関心を持ち続けていました。  

 残念ながら、放送から数年後、その方も馬も亡くなり、道具も処分されてしまったと、最近になって知りました。

それでも、いろいろな方にお話を伺ううち、「馬が働いていた記憶」のある人が、いかに多いか知りました。

だから、当時の技術・記憶を持つ方々がお元気なうちに、その伝統を守り伝えたい。大型機械が入りにくい山間の田畑での馬耕、山間部の林業を支える馬搬を取り入れることで、荒廃の進む県北部に自然にやさしい方法で手を入れて、美しい里山を守りたい。

そのために、実際に馬の活躍を見ていただき、馬と一緒に働く里山を実現する一歩にしたいと思います。

▼資金の使い道

 

*参加者の昼食(一部のリターンでは懇親会も)の費用

*実演してくださる、うまや七福さんの招聘費用:

   馬と人間の交通費(長野⇔茨城)、宿泊費用、謝礼、馬耕・馬搬の道具送料

*会場のホテルの設備使用料。

*クラウドファンディング手数料

★イベント保険料、リターン用グッズの購入・製作費などは自費で賄う予定です。

 

▼リターンについて

* クラウドファンディングからの参加申込者は、イベント参加費各種を早期割引といたします。

*宿泊希望の方のために、相部屋に使用できるお部屋を確保しています。コメント欄で宿泊希望日をお知らせください。料金は人数割りにしますので、プロジェクト成立後に個別にお知らせいたします。

 

11月25日(金)前泊(1泊朝食付き)

相部屋(別館2階和室中広間) 先着20名様まで ※ふすまで仕切って男女別になります。

本館洋室ツイン、和室8畳間  (お子様連れの方優先で各室先着2名様まで。2才以下の幼児は大人と一緒の布団・ベッドで泊まれます。)

 

※夕食が不要な方は、夕食無しとコメント欄でお知らせください。

 

11月26日(土)1泊朝食付き(懇親会があるので夕食は付きません)

相部屋(別館2階和室) 20名様まで

         ※ふすまで仕切って男女別になります。

別館2階・和洋室   2名様まで

         ※お子様連れのご家族優先といたします。

 

 

その他、直接ホテルにお申し込みも可能です。

※鉄道・高速バスご利用でお越しの方には、JR常陸太田駅・高速バス常陸太田ターミナルへの送迎あり。(コメント欄からお申し込みください)

 

*馬耕体験は原則的にクラウドファンディングでのみご予約を承ります。(1日20組限定)リターンのうち『2日間丸ごとセット』として設定している[C2][S2][A2627][F2627]の方が最優先、残りの枠も、クラウドファンディングからのお申し込みの方が優先です。ご希望の方は、選択の際に、メッセージ欄に「馬耕体験希望」と忘れず記入してくださいね!当日の状況で可能な場合は、小・中学生優先で、飛び入り体験を受け付けます。

  

▼最後に

馬と触れ合えるイベントは、お子様向けのポニーの試乗会や、ふれあい動物園のようなものがほとんどですが、一緒に働くパートナーとしての馬の存在を知っていただければと思います。

馬を農作業や山仕事に使うことは、存続の危機のある在来馬や、レースで好成績をあげられずに処分される馬に、新たな「働き口」を作ることに繋がります。昔から、馬は家族の一員として、ともに働く仲間として、大切にされてきたのです。

そんな里山の暮らしは、巡り巡る自然の恵みの一部として機能していきます。

 

馬と暮らす里山を復元していきませんか。

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    11月26・27日に開催した「さとうまプロジェクト・はたらく馬とすごす休日」の様子が、12月9日配信の日本農業新聞に掲載されました。 クラウドファンディングが成立しなくても、一歩を踏み出すことで、活動の輪が広がっていく気がします。次の開催をめざして、また少しずつ進んでいこうと思います。    

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