▼はじめにご挨拶

みなさん、はじめまして。NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)の山本かおりと申します。

ゆいツールは、社会の中にコミュニケーションや学びの機会を増やし、地域でさまざまな人たちがともに学び合う基盤づくり、持続的に活動展開できる環境づくりなどをサポートしています。現在は、主にインドネシアのロンボク島で環境保全のための環境教育やエコツーリズムを実施しています。

ロンボク島は、日本人にはあまり知られていませんが、観光地で有名なバリ島のすぐ隣にあり、サーフィンスポットとしても有名です。オーストラリアやヨーロッパから、多くの欧米人がバカンスに訪れる南の島です。

▼今回の地震について

そのロンボク島で、2018年8月5日19:46(日本時間20:46)に、マグニチュード6.9の地震が発生しました。

実は、この約1週間前にもマグニチュード6.4の地震が起こっていました。そして2週間後の8月19日の深夜にも、マグニチュード7の地震が発生しました。立て続けに発生した大地震により、現地では多くの家屋が倒壊しました。

(写真上:東ロンボクのスンバルン)

(写真上:グヌンサリ地区の学校の校舎内)

(写真上:バトゥ・ラヤール地区のモスク)

インドネシアの家屋の多くはレンガやセメントで作られていて、耐震補強は全くされていません。そのため、大きな揺れに遭遇すると上の写真のように、ボロボロになって崩れます。

8月20日現在の死者は460人に達しました。現地では、多くの住民が野外で避難生活をしています。

インドネシア政府は海外支援を要請していないため(8月20日現在)、日本としても国として支援できず歯がゆい限りです。

▼このプロジェクトで実現したいこと

ゆいツールは、このプロジェクトで「学校用の大型テントを購入する資金をあつめたい」と考えています。

もちろん、現地で今一番必要なのは住民の住宅再建のための費用です。でも、小さなNPOとしてできる第一歩の支援としては、まずは学校に焦点を絞ろうと判断しました。

今被災地の子供たちは、学校が壊れてしまったため臨時休校になり学校に行けません。

避難テント(ブルーシートを張った粗末なもの)の中で授業が行われたり、青空教室が開かれたりしているようです。

現地では11月から雨季が始まります。ロンボク島は、日本の屋久島のように雨が多いところです。

校舎の建て替えが1年ほどかかることも予想されます。子供たちが安心して学べる場所を用意したい、というのがゆいツールの願いです。(インドネシアの行政の対応は非常に遅く、資金も十分にありません。)

大型テント(※)(上の写真、インドネシア製)

1ユニット(1学校に提供)=6,000,000ルピア(1円が130ルピアの場合、約46,000円)

【集まった支援金】

 50万円=10ユニット(10校分) 

 80万円=17ユニット(17校分)

★それぞれ、余ったお金で住居再建のための材料を購入

支援地域(※2):A西ロンボクのバトゥ・ラヤール地区とBグヌンサリ地区

支援対象:小学校、中学校、イスラム学校(A地区で必要な数:5ユニット、B地区で必要な数:12ユニット)

※テントはジャカルタで製作されている、通常軍隊で使用されるものです。クオリティは高く、60人の子供を収容できます。注文したら3日でロンボクに運ばれます。

※2 この地域を選んだ理由:Aは、カウンターパートNGO(※3)のマストゥールさんの活動地で勝手がよくわかっている場所であること。Bは、ゆいツールの活動関係者が多く住んでいる地域であり状況把握がしやすいため。AもBも、州都マタラム市郊外で、今回の地震で多くの家屋が倒壊した地域です。注目されている北ロンボクに比べて、支援の手が差し伸べられていないところでもあります。

※3 カウンターパートNGO・・・インドネシア・イスラム観光協会(APII)

8月27日(月)から再開した、スンギギ第一公立小学校の様子。

西ロンボク県知事は、ゆいツールとAPIIによるこの支援活動を把握しています。

テントを提供する際には、各学校とゆいツールで覚書を交わします。

「テントをきれいに保つこと。子供たちの勉強のために使うこと。ほかに譲渡しないこと」の3点を約束します。

すべてのテントにゆいツールのロゴを縫い込みます。

▼これまでの活動

★ロンボク島で村ツーリズムを開発

日本の若者たち向けにエコツーリズムを実施しています。村に滞在して村の若者たちと村の暮らしを体験したり、ごみについて考えたり。村の若者たちの人材育成、環境保全も目的のひとつです。

★ロンボク島で「ごみ銀行(インドネシア独自の廃品回収システム&廃品利用プログラム)」の支援

廃品からクラフトを作る講習会を各村で実施しました。

くわしくは「ゆいツールブログ」をご覧ください。

▼さいごに

さいごまで読んでいただきありがとうございました。

ロンボク島は、観光の島です。今回のことで、ツーリストの足が鈍ることが何よりつらいことです。
島全部が被害を受けたわけではありませんので、地震が収まったらまたたくさんのツーリストに訪れてほしいと思っています。

逆に、地震がきっかけで、多くの日本人にロンボク島のことを知ってもらえたかもしれません。
海や自然がきれいなロンボク島に、ぜひ遊びに来てほしいです。

▼リターンについて

災害支援のため、リターンさせていただくものがありません。心を込めたお礼メールと現地からの報告動画をお送りさせていただきます。
また、ゆいツールブログFBで、テントを提供した学校のその後の様子などを、報告していく予定です。

支援してくれた方がロンボク島にお越しの際には、心を込めてご案内させていただきます。


◆本件に関するお問合せ先
特定非営利活動法人ゆいツール開発工房(ラボ)
E-mail: yuitool@gmail.com またはこちらのフォームにて。

ホームページはこちら (銀行振り込みも可能です)

◆税制優遇について

NPO法人ゆいツール開発工房は「NPO法人」 として認定されていますが、 このクラウドファンディングを支援することで、 支援者が税制優遇を受けることはありません。

  • 2019/08/08 14:33

    ロンボクの大地震から、1年が経ちました。「インドネシア・ロンボク島地震災害支援~学校に大型テントを届けたい」にご支援いただいたみなさま、お久しぶりです。実は6月に、現地を訪れ最後の支援金を小学校に寄付してきたのですが、こちらで報告するのがすっかり遅くなってしまいました。ゆいツールブログでの報告...

  • 2019/04/09 15:41

    「インドネシア・ロンボク島地震災害支援」プロジェクトにご支援いただいたみなさまへみなさまの温かいご支援に、心より感謝申し上げます。この度、報告をまとめましたので、ゆいツールホームページ(下記)よりご覧いただけたらと思います。https://yui-tool.jimdo.com/ロンボク島地震災...

  • 2018/11/17 11:45

    最終報告がたいへん遅くなりました。ゆいツールは、みなさまからご支援いただいたお金で21個の大型テントと、12枚のブルーシートを購入し、ふたつの学校には屋根材の提供、東ロンボクスンバルン地区スンバルン・ブンブン村等にペットボトルの水(段ボール13個分)を支援しました。その他、ロンボクでのテントの...

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