自己紹介と経緯

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三重県でダンサー・ヨガ講師をしている中沢レイと申します。

20代の頃から、東京、名古屋、パリなどでダンスの活動をしてきたのですが、子供が3歳で難病(難治性ネフローゼ症候群)を患った事から、2011年に三重県に引っ越してきました。

 

若い頃は、自分の作品を作る事、ダンスで生きていく事にフォーカスしていましたが、子供が生まれてからは、子供が突然、難病になり長期入院をしたり、小学校に上がる頃には発達障害の特性のため、社会に適応していくことが難しくなったりして、踊る事を諦めざるを得ない日々を過ごし、様々な課題を突きつけられてきました。 

そんな経験から、”自分が舞台で踊ること”から”ダンスが社会にできる事”に活動の重点が移り、障がい者施設、高齢者施設などでダンスとヨガのワークをスタートし6年ほどになります。

 

 毎回、自分がしているワークで、引きこもってしまった人や、認知症のある方、障がいを持った方と、ダンスをしていく中で、舞台の上では見られない美しい瞬間を何度も目撃しました。生き辛さを抱えて様々な支援を受けている彼らが、クラスの中では、ユニークな発言をし、生き生きと自らの踊りの時間を紡いでいます。

そんな経験から、もっとこの活動をしていきたいと思い、ダンサーやボディーワークのスペシャリスト達と共に、対話を通してダンスに昇華させていく”ダンサローグ”という活動を始めました。

しかし、今度は子供が不登校に。一人親の私は、身動きが取れなくなり、発達特性から来る不安と過敏でパニックを起こす息子と缶詰の二人暮らしにも限界が来ていました。


そんな時、今回のコアメンバーの一人となる久野さんが、

「居場所を作ろう。同じような悩みを持つ人、それから、レイちゃんのためにも。」

と、声をかけてくれました。

ひとり親であり、さらに難病と発達の特性を持つ子を持つ私は、今まで何度も外に働きに行っては、子供の問題で仕事を辞めています。今回ばかりは、利用者さんがいる事業で、一回始めたらそう簡単に辞める訳にもいかないし、、、

そうして悩む事、一年。

やっと出した答は、

”だからこそ、自分で作る”

でした。 


決心を後押しした理由に、一緒に歩んでくれる友人の存在がありました。

今回、久野さんと共にメンバーになるコマツアイさんです。

アイさんもダンサーで、二人の子供がいます。そして、”普通である事”について私と同じ位、真剣に考えて実行し、昨年までは、障がい児デイサービスの運営を通して、特性のある子達のための落ち着ける理想的な環境を作っていました。

 

アイさんと息子さんのデュオダンス。


この二人とならば、自分の思いを形にできそうだと事は一気に進み、それを応援してくれる人達が集まり始め、 NPO法人設立に至りました。 

私達が立ち上げる施設は、就労継続支援B型というもので、その時点で一般企業への就職が困難な障がいを持っている方にお仕事の機会を提供したり、働くために必要な知識や能力の訓練をするところです。

ダンスと福祉を繋ぐ活動を実践する場として、また、生きづらさを抱えた人の居場所として、ちょっと一休みして自信を取り戻す場所になればいいなという願いを込めて施設の名前は、


オドリバ


に、なりました。

私達は、就労や就職は大切だけれど、そういった難しさを抱えている方に本当に必要なものは、自信を取り戻したり、コミュニケーションや人との関わり方を捉え直したり、人への信頼感を回復する事なのではないかと考えています。

それができていなければ、いくら表面的なテクニックで訓練をしても、人間関係でつまづき、さらに自信を無くしてしまう。

ダンスや対話を使って、遊びを発明する感覚を取り戻し、無駄な時間を楽しむ。役に立たない事を尊ぶ。

そんなちょっと変わった施設を目指します。

仕事をしてちょっとお金が欲しいなという方にはもちろん、作業もあります。私自身、障がい者の施設での作業を経験してみて、単純作業というのは究極のマインドフルネスだと感じたりもしました。

肝心の物件も、メンバーの友人の陶芸家の方が私達を信用してくれ、駅から徒歩1分の場所にあるプライベートのギャラリーを、手を加えてもいいから、と、貸していただけることになりました。

最初はそこそこの人数で体を動かすなら、広いスタジオ的なスペースが欲しいとも思いましたが、そこは奥に長い建物で、入り口付近になんと茶室があったのです!

 

 

これは、絶対に壊してはいけない!茶室のある就労支援施設。なんと素敵なんでしょう!

現在、この場所の1階は住居として使用していなかった為、下水も通っておらず、トイレもありません。

また、エアコンもつけなければなりませんし給湯の為の湯沸かし器も必要になります。

もちろん、施設として建築的な基準を満たす為の大きめの工事も必要です。

 

奥のスペースは、床がなく、土の地面そのままで壁はトタンになっています。

そんな中、なんとか秋のオープンを目指して創っていきたいと思います。

 

↑アイちゃんの娘さん作画のロゴ。

当初は、3人で持ってる限りの資金を出してスタートをするつもりでしたが、工事や施設の整備にあたり、私達のかき集めた自己資金では到底足りなくなりました。

このような障害者支援施設の物件を探すのは容易な事ではありません。

ご近所の理解、家主さんの理解、施設を作るにあたってリフォームなどの承諾、駅からの距離、、、施設としての設備が十分でない事を除けば、すでに条件はここに揃っています!

そのため、今回、クラウドファンディングで協力してくださる方を募り、この場所を施設として使えるようにするために皆様のお力を貸していただく事になりました。

コアメンバーの3人は自分達も生活がそれぞれ大変だったりもするのですが、そういう事情も含めて支え合える場所を作っていきたいと思っています。

子供が不登校で学校に行かない日は連れてきたり、子供が熱を出して急に行けなくなった時でもフォローし合って、時にはそこで地域の人達とお茶を飲んだり。

利用者さん達の居場所でもあり、働く私達の居場所でもある。

そんなオドリバを作っていきたいと思います。

 
コアメンバー(レイ・久野・あい)+一緒に働いてくれる予定の木原さん。

シャッターの後ろはこれから作る私たちの場所!オドリバ!



7月某日、「工事費の見積もりが予算を大幅に上回ってしまった!困った!」という私の悲鳴を聞いて、友人達が現場を見に駆けつけてくれました。

東京から来てくれた建築家の中山君。内装の荒木さんと友人の水道工事屋さん。そして、仏像彫刻家の真野さん。ああでもないこうでもないと、様々な意見を提案してくれました。その時に、真野さんが撮ってくれた動画です。

現状、まだ中はこんな感じです。お金がない分は、周りの人達とアイディアと労力を提供しながらカバーしていきたいと思ってます。

 

▼これまでの活動

オドリバの中心となるスタッフの活動歴をご紹介します。

ダンスや写真の世界から福祉の世界にやってきた、”コミュニケーション”と”人”に興味を持つメンバーです。

 

小松 愛(こまつあい)

ダンサー / コンタクト・インプロバイザー / webデザイナー。東京のパフォーミングアーツカンパニーでダンサーとして活動後、出産・育児を経て、ダウン症や発達障害の子どもたちとダンスやアートを通して活動する放課後等デイサービスの経営に携わる。

またC.I.あいちのメンバーとして、身体感覚を通して他者とのコミュニケーションを学ぶ「コンタクト・インプロビゼーション」のワークショップを展開している。

特別支援教育支援員(学習支援員)養成講座修了、移動介護従事者資格取得、早稲田大学第一文学部演劇専修卒業。

 


「広汎性発達障害の小6の息子(登校しぶり歴約9年)と、そんな兄ちゃんが大好きで、同じく登校しぶりの娘(小1)の2人の子供の母親として、家庭でも学校でもない第3の居場所の必要性を切実に感じています。そんな子供たちやその家族の方たちのための居場所として昨年まで放課後等デイサービスを運営していましたが、諸事情により閉鎖し、今度は鈴鹿の地で新しい居場所作りに携わり始めました。私が生きづらさを感じている時にいつも支えとなってくれていることの一つがダンス(身体を使った探求)です。自分が日頃お世話になっているダンスを通じて、居場所作りに関わることができるのはとてもありがたいです。どんな人たちがオドリバに集まってきてくれるのか、私も少し緊張しながら、楽しみにしています。」

 

 

中沢 レイ(なかざわれい)

ダンサー・ヨガ講師・振付家。幼少の頃からバレエ・モダンダンスを始め、10代から作品創作をする傍、パーソナリティとしてFM愛知、FM三重、FM静岡、スペースシャワーTVなどで番組を持つ。

2003年に渡仏しダンス活動に専念していたが出産のため2007年に帰国。

子供が3歳で難治性ネフローゼになり長期入院を経験。三重県に移住しシングルマザーに。

子供の闘病経験をきっかけにダンスやボディーワークと福祉を繋ごうと考え始め、2014年より三重県内の高齢者施設、障害者施設、ひきこもり支援にダンスとヨガを取り入れクラスを行う。

その息子が、小4で発達障害から不登校になり、様々な生きづらさを抱える人の継続的な支援を目指し施設の設立を決意する。日本福祉大学福祉経営学部在学中。


「オドリバは、当事者でもある私たちの、新しい価値観と生き方の実験と実践の場でもあると思っています。ここから新しい流れができ、生き辛さを抱えた人を受け入れるだけでなく、利用者、スタッフ共々、話し合ったり発信して行くことも、大切だと思っています。」

 

 

久野充敬(くのみちたか)精神保健福祉士・サービス管理責任者

1949年生まれ。写真家。商業写真を主に撮影しながら仕事のなかで発達障害や自閉症、精神障害を持つ人たちに触れ興味を抱く。

58歳の時に日本福祉大学の通信教育で学び60歳で精神保健福祉士資格試験に合格、登録。

地域生活定着支援センターで元受刑者の更正保護にたずさわる。

その後NPO法人「よすが」理事長、福祉サービス事業所「い〜ばしょ」相談支援員、2018年サービス管理責任者受講、日本福祉大学福祉経営学部卒業。

 
「オドリバにはスタッフ、メンバーさん色々な人たちがいます。それぞれが外見ではわかりにくい生きにくさを感じて来ました。この生きにくさを一人で解決するのは大変難しいことだと思います。でも、誰かが一緒に考えてくれたり一緒に行動してくれたら、何かが見えるかもしれない。何かが動き出すかもしれないのです。その何かを見つけるオドリバにしたいと思っています。」

 

▼資金の使い道

ご協力いただいた資金は、建物を施設として運営する基準に適応させるための工事費用に充てたいと思います。

クラウドファンディングの手数料と、リターンの為の経費をのぞいて80万円弱ほどが工事、内装などの工事費用になります。私達も自己資金を投入しましたが、それでも足りない所を、みなさんの資金的な協力と、壁を塗ったり床を貼ったりできるところは自分達と助けてくれる友人達と共に手作業で作っていきたいと考えています。

 

▼リターンについて

サポート頂いた方はご支援の額に関わらず、ご希望の名義(ニックネーム・会社名などでもok)で施設ホームページ・フェイスブックページにお名前を掲載させていただきます。
※お名前の掲載は任意です。掲載を希望されない方は備考欄からご連絡ください。
※掲載希望のお名前を備考欄からご連絡ください。

 

3000円 

オドリバ設立スタッフからの感謝の個別メッセージ

 

5000円 

オドリバ缶バッジ(kinoちゃん作画)

オドリバ設立スタッフからの感謝の個別メッセージ

画像はサンプルです。

 

10000円 

オドリバTシャツ

オドリバ設立スタッフからの感謝の個別メッセージ

 

画像はサンプルです。

 

50000円 

オドリバTシャツ&缶バッジ

オドリバ設立スタッフからの感謝の個別メッセージ

施設パンフレットへのお名前記載

画像はサンプルです。

 

100000円 

オドリバTシャツ&缶バッジ

オドリバ設立スタッフからの感謝の個別メッセージ

施設パンフレットへのお名前記載

メンバーによる出前ワークショップ(1時間)

※北海道・沖縄・離島の場合は交通費のご相談をさせてください

 

高齢者施設でのワークショップの様子

 

 

親子ワークショップの様子

 

300000円 

オドリバTシャツ&缶バッジ

オドリバ設立スタッフからの感謝の個別メッセージ

施設パンフレットへのお名前記載

オドリバとその仲間による出張パフォーマンス(構成メンバーなどご要望にできるだけお応えします)

※北海道・沖縄・離島の場合は交通費ご相談をさせてください

 

 

▼施設の場所・形態


三重県鈴鹿市の鈴鹿市駅から徒歩3分。

障害福祉サービス事業(就労継続支援B型および日中一時支援施設)

詳しくはコチラをご覧ください。

 

▼最後に


この施設を運営する事を通して、利用者さんと共に、スタッフや周りの方々も、自分たちの常識や価値観、コミュニケーションのあり方について考え、更新していける場所を作れたらいいなと考えています。

協力していただいた方とは施設がスタートしてからも、どんな活動をしているかご報告を続けていき、末長く交流を続けたいと思います!

 

  • 2019/04/11 22:01

    こちらの活動報告は支援者限定の公開です。

  • 2018/12/21 18:30

    ご無沙汰してしまいました。久野が退院し、なんとか体調も戻って、久しぶりに立ち上げ人3人が集まる事ができました!会って話した事は、このファンディングの話とやはり資金繰りの話、そして、障がいと地域生活について3人でいろいろと話しました。いつも3人で時間を工面して集まるわりには、さくさく事務的に何か...

  • 2018/12/05 20:51

    オドリバのあいです。注文していたリターンのTシャツが今日、届きました!クラウドファンディングのページのイメージ画像よりはちょっと色が薄い感じでしたが、生地も柔らかくて気持ち良さそうです。ぼちぼちお届けする予定ですので、もうちょっとお待ちくださいね♪缶バッジの方は、試作品は届いていますが、完成品...

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