「やりたいことが分からない」
「高校生活や受験勉強に身が入らない」
「大学に行く理由が見つからない」
「AO入試や推薦入試の志望理由が書けない」

そんな日本の高校生に変わるきっかけを提供したい。
一人ひとりが自分の「やりたいこと」を見つけるお手伝いをしたい。
より多くの高校生が参加できるきっかけを作りたい。

「A.doc Camp」は、全国で高校生のキャリア教育を担う有志メンバーが集い、
「自分たちだけでは価値を届けることができていない高校生たちに最高の機会を届けたい!」という想いから企画されました。

※賛同団体(順不同)
NPO法人アイセック・ジャパン、一般社団法人ウィルドア、株式会社キタイエ、Beyond School、一般社団法人FROM PROJECT、日向屋など

そんな想いに共感した日本全国で活躍する大学生50名が、このキャンプに集います。

「A.doc Camp」は、7/30-8/1に千葉県にて実施される2泊3日の合宿型プログラムです。
北は東北、南は沖縄から、高校生80人以上が応募してくれています。

 http://www.a-doc-camp.com/

運営はすべてボランティア。キャンプ参加費は宿泊代のみ。しかし、多くの高校生はそれでも参加できません。
それはなぜか?

その一つの原因は、交通費です。特に、地方から参加するには数万円の交通費がかかります。
多くの高校生はそれが出せずに、参加が叶わないのが現状です。

さらには、来てくれる大学生メンターの宿泊費や交通費なども、このままでは手弁当になってしまいます。

高校生の交通費と、大学生メンターの交通費と宿泊費。

この二つを皆さんにご協力いただければと思い、クラウドファンディングを企画させていただきました。


↑A doc CAMPにて、自分が3日間で探求したい「問い」を高校生が書いている様子


↑対話セッションの様子

「やりたいこと」が見つけられない社会なんて、おかしい。

「僕/私、やりたいことがないんですけど、どうやったら、見つかりますか?」

様々な高校で、高校生たちと向き合っている中で、本当に数え切れないほどこの質問を受けました。
そして、この答えに対して、例えばこう答えます。

「まずは興味があるものにはどんどん挑戦してみて。その中で色々な人に会って、色々な経験を積む。そしてその上で、自分の心の動きを感じてみると何か見つかるかもね。」 

いつも答えることは、ある意味とてもシンプル。

まずは知ればいい。そして、自分の心と向き合えばいい。それだけ。

しかし、このアドバイスは多くの場合、空振りします。
話したときには目を輝かせて、「頑張ってみます!」という子が多いです。

しかし、1週間後には

「いや、何かしたいんですけど、何していいかわからないし。試合も近いし、何よりまずはテストが・・・」

もちろん勉強も部活も、とても大事です。

しかし、

これから自分たちがなるであろう「大学生」「社会人」と殆ど会うことができず、

「ロールモデルがない」「大学のイメージがない」から「自分の理想の姿」も描けない。

そして、「自分自身が何に関心があって」「どんなことをしていきたいか」と向き合う時間も無い。
だから、それが全くわからないまま、とりあえず進学先を考えて、とりあえず目の前に提示されたところに進んでいく。

 これは、日本の知識詰込み型教育の弊害かもしれません。
部活に塾に行事に、と周囲からすでに用意されたもので精一杯。
多くの子どもたちは与えられたことをこなしているだけで、主体的な選択を”出来ない”環境にあります。

いかに多くの高校生が、こうした当たり前な学校生活によって、時に「やりたいこと」を見つけることを阻害されているか。いつもこうした現実を歯がゆく思っています。

 

何もやりたいことがない。ただ流れるようにすぎていく日々。

かくいう、実行委員会メンバーも、元からやりたいことを見つけられていたかといえば、そうではありません。

あるメンバーは、高校時代、運動部で必死になって運動することに意義も見いだせず、帰宅部。
放課後はただ仲間とゲームセンターに行ったり、まっすぐ家に帰ってTVゲームをダラダラとしながら、少し勉強したり・・・そんな時期がありました。

まさに、「何かしなければいけない」という危機感はありながらも、「やりたいこともないし」状態。
とにかく毎日モヤモヤしていて、先が見えない現状に不安がいっぱいだったのをよく覚えています。

しかし、そんな状態から抜け出せたのは、本当に些細なきっかけ。
それは、県内各地から様々な高校生・大学生が集まるイベントに、先生の反強制的な命令で参加させられたこと。

そこで初めて、「他人ではなく、自分の価値観をとても大事にしている」先輩や、そうしたイベントをとても緻密に計画し、熱い想いとともに運営する大学生・社会人と出会いました。

いわば、彼らが一つのロールモデルになりました。

さらに、そうした先輩にその後も連れ回してもらい、様々な大人と出会い、社会との接点が増えていくたび、少しずつ自分の「やりたいこと」に向き合えるようになりました。

やりたいことが無いまま大学生になるとどうなってしまうのか

やりたいことが無いと、大学選び、学部選びが出来ないばかりか、受験勉強にも身が入りません。

そんな状態で行くことになった大学では、授業に関心が持てません。
納得感のないまま、日々バイトとサークルと飲み会に明け暮れます。
場合によっては途中で大学に行く気力がなくなり、途中で退学してしまう人も少なくありません。 

やりたいことが無いから、研究もインターンも留学も起業も何かしらの挑戦もしないまま、就活を迎えてしまうでしょう。 

「頑張ってきたことは、サークルの総務です。」
「やりたいことはありませんが、なんでもやります。」

今の時代、「周囲と同じような経験しかしていない(語れない)」「やりたいことが無い」人を採用する企業はあまりありません。

私たちはこのような大学生を、本当に多く見てきました。
そして今の高校生の皆さんには、そうなってほしくない。

そんな思いからこの合宿を企画しています。

a.doc campでは何をするのか。

日本中から、自分のやりたいことを見つけて活躍する大学生が集います。
彼らの話を聞き、そして対話するなかで、自分のやりたいことが浮かび上がってきます。
その他、アート制作ワークショップやキャリアカウンセリングなどを通じて、高校生の「やりたいこと」を多方面から言語化していきます。

<メンター紹介(一部)>


井上 悠 氏
明治大学 経営学部

地方出身者で、上京時、都市部との教育格差・機会格差に気づき、その是正のために活動。 大学1年時 教育事業立ち上げ。 高校生向けにキャリア教育コミュニティを作った。 大学2年時 某省・某企業協業の教育推進プロジェクトに参画。 ICT教育を推進させた。 3年時には 、 都立高校でキャリア教育カリキュラム設計を行なっている。


鈴木 健太郎 氏
静岡大学 教育学部4年

教員を目指す傍ら、海外の教育現場の多様な学びに関心を持ち、学部3年次にトビタテ!留学JAPANの4期生として、フィリピン・タンザニア・オランダの学校現場でボランティアやインターンシップを行う留学を経験。帰国後、その経験から高校生の目的意識醸成とその環境づくりのため、Beyond Schoolを立ち上げ、高校生の可能性を拓く教育事業を手掛けている。


佐藤 大希 氏
東京大学 教養学部理科I類

現在ベンチャー企業でデザイナーとしてインターン中。中高生のアイデアを競い合う想像力の甲子園「Mono-Coto Innovation 2018」大学生ファシリテーター。自分のブログ運営を通して情報を発信しつつ、webデザインやアイデア発想についての知見を深めている。 情報科学、物理学、現代アートに興味を持つ。ギターとマンガ「キングダム」をこよなく愛している。

 

 Campの「その後」も、やりたいことに向かって進む一人ひとりをサポートできる仕組みを。

この2泊3日だけで、プログラムは終わりません。

この夏、高校生が自分のやりたいことを見つけることにコミットするために、六本木徒歩1分の場所にコミュニティスペースを設け、毎日大学生のロールモデルや活動的な高校生と出会える環境を提供します。

その他、六本木に来られない地方参加者に対しても、賛同団体やご支援いただいた皆様と共に、各地の大学生や伴走できる社会人とつなぎ、日常生活に戻った後も環境に負けずに前に進んでいけるコミュニティと機会を提供します。

やりたいことを見つけた高校生は、どうなるのか。

自分のやりたいことを見つけた高校生は、日本だけにとどまらず、世界に羽ばたき活躍しています。
例えば、このような高校生が現在多数いるほか、

島根県隠岐島前高校から世界へ。北欧で最先端の教育を学びたい。

高校3年九州からWSC世界大会でトップレベルに挑戦したい!

高校生から起業する事例も増えています。

トビタテ!留学JAPANのような奨学金やMAKERS U-18など、そのような活動的な高校生を支援するプログラムは、近年増加しています。

小さくても自分のやりたいことを見つけ、一歩踏み出すだけで、高校生の人生は大きく変わっていきます。

結局、一番大事なのは何なのか。

上記のような様々な挑戦ができる高校生と、「なにかしたいけど、何も出来ない」「やりたいことがわからない」高校生の差は一体何なのでしょうか。

それは、「自分の扉を開いてくれる先輩/大人と出会えたかどうか」です。

例えば、とある起業イベントに参加しいていた高校生に、参加理由を問うと
「親が起業していて、自分で仕事を作るというのが楽しそうだったから」
と答えてくれました。

とある留学イベントに参加していた高校生に、その参加理由を聞くと
「たまたま学校の先生に進められて留学に行ってみたら、そこで受けた衝撃から、問題意識が芽生え、帰国後にはその問題意識に関するイベントによく行くようになった。」
と返ってきました。

すならち、彼らの物語は、
家族や、たまたまある程度信頼の置ける「誰か」の一声から、
始まっていることが多いのです。

もちろん、経済的な問題や地域柄、家庭の価値観、学校の価値観など、様々な原因はあります。

ですが、そもそも、その子の「やりたいこと」につながる機会や選択肢を、周りの先輩や大人がどれだけ提供してあげられるか。

そこが大きな分かれ道になっているように感じています。

「すべての高校生に、よき大学生との出会いを。やりたいことを見つけるきっかけを。」

留学や起業、プログラミングなど、多くの高校生向けプログラムは、「既に自分のやりたいことがある人向け」のものです。そうでないと選考に通過できないものがほとんどです。

やりたいことが見つかっていない高校生は、やりたいことを見つけるきっかけすら得られない。だからますます見つからない。そんな負のスパイラルに陥っているのが、今の高校生向けプログラムの現状です。

だからこそ、私たちは、すべての「変わりたい」と願う高校生すべてにチャンスを提供したいと考えています。
それをやれてこそ、本当に意味のある合宿になると私たちは考えています。

沢山の大学生メンターが参加し、多くの高校生向けキャリア教育団体のメンバーが協力するからこそ、高校生一人一人に合ったチャンスが提供できると確信しています。

このキャンプは、スタートライン。ここから日本の教育環境の変革は始まる。

2020年の大学入試改革に向けて、日本の高校教育は変革を求められています。知識詰込み型の教育から、自分のやりたいことを見つけて、主体的に考え行動することが求められます。

その変革の当事者は、皆さん全員です。

高校生は、受験の当事者として
大学生は、高校生を導く一歩先の先輩として
社会人は、”社会”を伝え、成長する機会を届ける導師として
親は、新しい教育体制のもと子供の成長を見守る存在として

必ず「教育」に関わることになります。

皆さんにはこのクラウドファンディングを通じて、日本の新しい高校教育の未来をつくる当事者として、私たちの仲間になってほしいと願っています。

リターンとして

・この合宿の活動報告書
・合宿参加者の成長や近況が見られるFBグループ
・最新の高校生向けキャリア教育活動を展開する各団体の事例を知ることのできる報告会
・大学入試改革に向けて新しい教育の仕組みを考える勉強会・ワークショップ
・キャンプ後のサマースクールのコンテンツを見学したり、一緒につくる機会
などを多数用意しています。

今回の取り組みはあくまでスタートラインです。

ここで繋がった全国の高校生、それらを支援する全国の皆さんで出来上がったこのコミュニティから、より多くの高校生が「やりたいこと」に向き合い、将来を決めていくムーブメントを必ず作り出します。

ご支援・ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

165万円の使途について

参加者の交通費の負担、およびA.doc CAMP実施にかかる諸費用の一部として使用させていただきます。

参加者がプログラム参加にかかる交通費のうちの 約75万 ※参加者の所在地により上下する可能性あり

(プログラム参加に係る交通費のうち、それぞれの在住県で上限額を決め実費に対して一部負担する予定。クラウドファンディングの結果、多く集まった場合は全額に可能な限り近づける) 

実施にかかる諸費用(メンター宿泊費、交通費、広報宣伝費、資料印刷代)の経費のうち 約70万円

決済手数料等 約20万円

※本クラウドファンディングの成否に関わらず、交通費は少なくとも高校生にお伝えしている上限額を目途に必ず支援します。ただし、現時点でこのクラウドファンディング以外では資金調達手段は出来ておりません。失敗した場合は、責任をとって持ち出す等で補い、その後何らかの方法で再度資金補填を計画します。

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください