【追記 8.29】
おかげさまで、当初の目標金額 500,000円に到達することが出来ました。
ご支援いただいた皆様、どうもありがとうございます。

しかし、たくさんの方々に白書を知っていただく貴重な機会です。
次は、ストレッチゴール(次の目標)として700,000円を目標にします!

達成した場合、予定していた部数を5,000部から10,000部の2倍に。
残りわずかになった創刊号も重版で1,000部刷ります。

引き続き、皆様のご支援どうぞよろしくお願いいたします。


☆ごあいさつ


中学校での講演の様子

 

はじめまして。NPO法人 D.Live 代表理事の田中洋輔です。

私たちは、『子どもがなりたい自分に向かって思いきり取り組める社会をつくる』ために、滋賀県の草津市を中心に活動しています。「自信を持てなくて苦しんでいる子どもたちを救いたい」「子育てで悩む保護者の人たちに手を届けたい」という想いで、教室運営や研修などをおこなっています。

今回、子どもの気持ちやホンネがわかる『子どもの自信白書 vol.2』を発行するため、クラウドファンディングに出させていただきました。

☆ 子どもの自信白書が目指すもの

 『子どもの自信白書2015』表紙・裏表紙


『子どもの自信白書』
には、普段は知ることが出来ない子どもの気持ちやホンネが掲載されています。

「子どもの気持ちがわからない」「思春期の子とどのように関わったらいいのかわからない」と悩む保護者の助けになりたいと思い、昨年、はじめて『子どもの自信白書2015』を発行しました。



『子どもの自信白書2015』のメディア掲載。京都駅構内の電光掲示板にて

しかし、配布先は関西の教育団体や関連機関、教授などでした。
本当に届けたいと思っている保護者の人たちへはあまり届けられていません。

私たちは、「子どもの自信白書」をゆくゆくは“育児手帳”や“母子手帳”のように、全ての子育てしている人たちに届けようと考えています。

白書で核となっているのは、「自分が自分であって大丈夫」という『自尊感情(自己肯定感)』です。

「自尊感情が大切」とは良く言われますが、実際にどういうものなのか、どうすれば育むことが出来るのかわかっている人はほとんどいません。
しかし、自尊感情が低くて悩み、苦しんでいる子どもたちは多くいます。
「うちの子、自信持てていないんです」と不安に思う保護者も少なくありません。

そんな人たちへ、白書を届け、自尊感情を育む関わりかたが出来るようになれば、今悩み苦しんでいる子どもに手を差し伸べることが出来ます。

運営している教室(TRY部)は、子どもがみずからガンバるようになるところ


たとえば、地域行政として、全ての小学生の親へ届けるようなことが出来れば、その人たちは「自尊感情」について知ることができ、どうすれば子どもの自尊感情を育むことが出来るのかがわかります。

現状、自尊感情が大切なのはわかっていても、どのように子どもと関わっていいのかわからないと困る人たちがたくさんいます。特に思春期の子との関わりで悩む保護者も少なくありません。子どもが高学年になったとき、学校や市から「子どもの自信白書」が手渡されるのです。そこには、自尊感情の説明や思春期の子どもの気持ちが書かれています。それがあると、必要以上に思い悩むことはなくなります。

☆ 手に取りやすい雑誌のような冊子

 『子どもの自信白書2015』紙面より

本来、自尊感情について学ぼうとすると、新書や専門書を読む必要があります。

ネットに書かれている情報は、不確定なものや少し概念として間違っているところもあります。だからこそ、読みやすい形の雑誌として私たちは白書を発行するのです。

表紙も中面も育児雑誌のように写真を使い、手に取りやすい、読みやすいレイアウトになっています。特定の人だけが読むものではなく、子どもと関わる人たちが気軽に読めるようにしています。歯医者や小児科、ショッピングモールなどに置いてあり、子育てをしている保護者が気軽に手にとれるような冊子です。

「ガンバって読もう!」と力を入れて読まないといけないものではなく、楽しく読める雑誌。そうやって、子育てで悩んでいる人や子どもとの関わりかたで不安に思っている人たちの1人でも多くの人へこの冊子を届けていきたいのです。

 

☆ 子どもの自信をテーマにするのは、自分自身の苦い過去から

 

白書のテーマを「子どもの自信」にしているのには理由があります。

今になって思うと、私自身、子どものとき自信を持てていませんでした。
しかし、そのことに自分自身全く気がついていなかったのです。スポーツも出来る、成績も学年上位。「自分はなんでも出来る」と思っていました。でも、心の底では常に不安を抱えていたのです。

「誰かよりも劣っている」
「自分なんて本当は全然ダメだ」

私を動かしていたのは、不安や恐怖です。
ダメな自分を認めたくないから、必死で勉強し、“スゴイ自分”を維持していました。
高校へ入り、自信を持っていた野球で壁に当たり、挫折を経験。そこから学校へ行かなくなりました。

ずっと苦しさを感じていました。モヤモヤした感覚。
自分で自分を受け容れることが出来ず、結果にだけ頼る。
だから、成果や結果が出ないと、全ての努力が否定され、失格の烙印を押されたような感覚に陥りました。

 

今、日本の子どもたちは自分に自信を持つことが出来ていません。

私が子どものときに抱えた不安や悩みを持ちながら、たくさんの子どもたちが苦しみながら生きています。





『子どもの自信白書2015』紙面より

 

この活動を始めたキッカケは、「子どもたちの気持ちを代弁したい!」という想いからでした。

不登校や自信を持てていない子は、やる気がないように思われています。しかし、そうではないのです。彼らは、必死でアクセルを踏んでいます。ただ、同時にブレーキを踏みながら。周りから見ると止まっているから、なにもしていないように思えます。しかし、彼らは見えないところでもがいているのです。

もどかしい気持ち、自信が持てなくて苦しい気持ち。彼らの叫びを伝えたい、気持ちに寄り添ってあげたい。そういう思いで活動を始めたのです。


D.Liveが運営している教室「TRY部」の様子


白書を作成して、子どもたちのアンケートを見ると、そこには声なき声があります。

「不安だけど誰にも言えない気持ち」「先生や親に認めてもらえず孤独を感じていること」など。

どんなことで子どもたちは不安に思っているのか、どんなことが彼らを苦しめているのか。なにが大人に出来るのか。ヒントが白書には詰まっています。

 

 『子どもの自信白書2015』紙面より

 

☆ vol.2(2冊目)の発行をクラウドファンディングでおこなう理由

イナズマロックフェスでのキッズブース出展のとき

創刊号(子どもの自信白書2015)を作ったとき、「出来たは良いけれど、どうやって拡げていけばいいのだろうか?」と悩みました。

私たちには、まだまだ人脈もありません。作成した1,000部は、講演やイベント、お問い合わせいただいたかたへ配れたものの、正直「ただ作っただけ」でした。

「子どもの気持ちが少しわかりました」「子育てで悩んでいる友達に渡したいです」など、嬉しいお言葉もいただきました。しかし、このままただ配るだけでは、意味がないのです。

本気で子どもと関わる人たちに配る、市町村で採用されるものを作るためには、私たちにはまだまだ足りていないことがあります。

もちろんお金は必要です。昨年は、送料を気にして満足に配布出来ないこともありました。しかし、お金以上にこのクラウドファンディングに期待していることは、「自尊感情を高める取り組みを推進していく仲間」づくりです。

臨床心理や不登校支援に関わる方々、教育関係者、保護者など、多くの人たちと一緒に、来年以降も『子どもの自信白書』を作成したいのです。そして、社会として「自尊感情が大事だという気運」をつくっていきたい。

私たちだけでは出来ないことはたくさんあります。

知識がある、経験がある、想いがある。たくさんの人たちの智恵と子どもたちへの気持ちを載せて、この白書をつくっていきたいです。

多くの人たちへ届けるためにどんな戦略が良いのか、正直なところまだハッキリとは見えていません。有料にして販売するのがいいのか、広告をとってフリーペーパーの形式で多くのところへ置いていただくのがいいのか、迷っています。

ぜひ多くの人たちと共に、ご意見やアドバイスをいただきながら、この『子どもの自信白書』を育てていきたいです。

今年は、5,000部を印刷します。滋賀県草津市内の小児科や歯医者、喫茶店などへ置いてもらい、ママサークル、不登校支援団体にも送付する予定です。

白書が完成した折には、発刊記念イベントもおこないます。

より多くの人たちに白書を知ってもらう、届けていくために、いろいろな場所にて「白書読書会」(白書を元にした勉強会)も実施。

講演や研修でも、積極的にこの白書を使っていきます。

全国の子育てで悩んでいる人たちへ届けるために。
1人でも多くの人たちへ届けるために。
今まで、届けることが出来なかった人たちへ届けるために。


ぜひ、皆さまの力をお貸しください。
応援、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 
保護者向けの研修「おとなTRY部」にて

 

〜『子どもの自信白書2015』の感想 〜

2015年10月末に完成した白書は3ヶ月もしないうちに沖縄、神奈川、東京、長野、高知など日本の各地から配布希望のお問い合わせをいただきました。

手に取ってくれた保護者さんの一人からはこんな感想をいただきました。

「親なんだからもっと学習面をしっかり考えないと!後で困ることになるよ」とこれまでにも幾度と無く周囲から言われてきました。

しかし、私は「そうかもしれないけど、本当にそう?学習面が親として最大の役割なの?」と思っていたのです。

「そう思う自分が変わり者すぎるのか?」と思うこともありましたが、まずは私自身が自分を信じ、私の中の言葉で表現するなら「子どもの心の安定」を最優先にこれまでやってきました。

結果、数年前の私自身が自分に自信が持てなかったときの子どもはいつも私の顔色を見てどこか緊張感が感じれる表情だったのですが、今は、その面影を感じることはありません。

どんな自分であっても卑屈にならず、苦手なことも自分なりにのぞみ、決してだれかと比べることもなく「これも個性だし!」と自分で言いのけ、ちょっとした自信が見え隠れしている我が子の姿をみて、いい成績をとってくるよりも嬉しいことだと感じている日々です。

今は、自分で何がしたいのかがわからないのが悩みのひとつのようですが、『子どもの自信白書』に書かれていたことを参考に、自分で考え、答えを見つけていけるようなサポートをしていきたいと思っています。

改めて考えなおす良い機会をいただきました!
本当にありがとうございました。

 

「子どもの自信白書 vol.2」の内容

●「自尊感情って何?」 
   自尊感情をつくる4つの要素と勉強や進路との関係性
●子どもは自信がないのか?アンケート&インタビュー
 1、小中高生に聞いた自分への満足度
 2、保護者に聞いた、子育てで大切にしてること
 3、「そんなこと考えてたの!?」親と子それぞれの本音にせまる座談会
●福井斉 先生(梅花女子大学)インタビュー
 「自信をなくさないための周りの目とのつき合い方(仮)」

●高垣忠一郎 先生(立命館大学)講演録
「思春期の子どもをまるごと認める関わり方」

●発見!自信を育む独自の取り組み
 (関西圏の、小中高生向けに活動している4団体を取材します)
●20人の大人に聞いた!「私が思う子どもとの関わりかた」
●なくした自信を取り戻せ!D.Live活動紹介

 

 - いただいた支援金の使い道 - 

・印刷費(40P、B5カラー5,000部) 250,000円
・デザイン・監修費                            80,000円
・取材交通費               25,000円
・通信運搬費(白書送付料)        60,000円
・普及宣伝費(完成イベント・読書会)   42,000円
・諸経費(手数料・消耗品費)             43,000円

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