※目標金額の100万円を達成し、現在ネクストゴール210万円に挑戦中です!追加で10人の子どもたちに、半年間のプログラミング学習の機会することができます。引き続きご支援をよろしくお願いします!
▼はじめにご挨拶

初めまして。平井大輝と申します。

僕は現在、日本の子どもの貧困問題に取り組むために、大阪府立大学を1年間休学し、「CLACK(クラック)」という団体を運営しています。

「CLACK」では環境・経済的に困難な状況にある高校生に対し、無料でプログラミングを学べる機会と居場所を提供し、彼ら・彼女らが将来の進路の幅を自ら広げるための支援を行なっています。

 

▼このプロジェクトで実現したいこと

「逆境を武器に世の中を一緒にワクワクさせていける人を増やしたい」

今回のクラウドファンディングを成功させることによって、10人の環境・経済的に困難な状況にある高校生にパソコンの提供と、プログラミングを学ぶ機会の提供を行います。そして、半年間で自力でWebサイトやアプリが作れ、稼げるレベルまで育てて行きます。

「CLACK」は、自分のやりたいことを見つけ、実現するための手段も持っているハングリー精神のある若者をもっと増やしたいと思っています。

 

 このプロジェクトを1人でも多くの環境・経済的に困難な状況にある高校生に提供し、彼ら、彼女らが将来社会に出て活躍することによって、「CLACK」が目指している

「生まれ育った環境に関係なく、子どもが将来に希望を持ちワクワクして生きていける社会」を実現していきます。

▼プロジェクトをやろうと思った理由

僕が、中学2年生の冬ごろに父親の自営業が廃業しました。それと同時に両親が離婚し、家族がバラバラになってしまいました。僕は無職になった父親を放っておけず、父親の親権を選びました。

その後、必死の思いで勉強に打ち込み、大阪府でトップの公立校に進学することができました。

 

しかし、高校に入学してからは、周りの生徒との環境差に苦しみました。

クラスメイトが部活動に打ち込んでいる中で、僕はアルバイトや内職などで、受験期の塾代や生活費の一部を稼がざるを得ませんでした。

なんで自分は他の人と同じように普通に高校生活を送ることさえ難しいんだと悔しい思いをすることもありました。

父親の給料日前には冷蔵庫がほとんど空になるようなことも珍しくなかったため、高3の受験期でも総菜屋さんが半額セールを行うまで並ぶような日々を送っていました。

そんな状況下でも必死に勉強をしました。その結果、第一志望の大学には落ちてしまったものの、中期日程で国公立大学に合格することができました。

大学に入学してから今まで、自分と同じような境遇で苦しむ子ども達の手助けをしようと、環境・経済的に困難な状況の子どもの学習支援を行うNPO法人あっとすくーるで活動をしています。


現在日本の7人に1人の子どもが相対的貧困であり、ひとり親家庭の子どもの2人に1人が相対的貧困と言われています。

「あっとすくーる 」で活動する中で、その数字の大きさを肌で感じ、ドラマで見るようなしんどい家庭の子どもよりも更に厳しい境遇に追い込まれている子どもを何人も見てきました。

そして、「あっとすくーる 」で活動していくうちに、当事者として苦しんだ自分だからこそ、見せられるロールモデルのようなものがあると気付きました。


そういった子どもたちの手助けをしたいという想いはどんどん強くなっていき、日本の子どもの貧困問題の解決にもっと本気で取り組もうと思うようになりました。

そして、休学してこの事業を始めたのは、昨年度見ていた次のような生徒のためです。

生活保護家庭の母子家庭で育ち、母親とケンカして家出をし、卒業までほとんど家に帰れなくて、時には野宿をするほど追い込またりするような中3の受験生。

この子が厳しい環境の中で、どうやったら幸せになれるだろうかと悩み、考え抜いた結果、今回のプロジェクトに思い至り、「CLACK」を立ち上げました。

 

[対象の高校生にとっての課題]

対象となる高校生は以下のような課題を抱えていると考えています。


①学力は家庭環境に依存することが多く、 経済的に困難な状況の高校生はそうでない高校生と比べて低学力になる傾向がある。

②お金や周囲との関係性の面でさまざまな制限を受け続けた結果、成功体験が少なくなり、自己肯定感が低くなりやすい。

③周りにロールモデルとなる大人が少なく、進路選択の幅が心理的にも狭まっている。

この3つの要因から、環境・経済的に困難な状況にある高校生は、高校卒業時点での進路選択の幅が物理的にも心理的にも狭くなっていることが多いと感じています。

[上記の課題の解決策]

環境・経済的に困難な状況にある高校生の進路選択の幅が、物理的にも心理的にも狭まってしまう傾向があるという課題に対し、「CLACK」では以下の2つの機会を提供することで解決に取り組みます。


①パソコンとプログラミングを学べるスペースを提供し、ITのスキルを身につけてもらう。

→社会からの需要の高い、ITスキルやリテラシーの獲得によって、進路選択やキャリア選択の物理的な障壁を減らす。


②大学生や社会人との継続的な接点の提供し、様々な取り組みや生き方の大人に触れてもらい、進みたい方向を見つける手助けをする。

→進路選択やキャリア選択の上での心理的な障壁を取り除いていく。


 この2つの機会の提供によって、彼らが自分の進みたい方向を見つけ、それを実現していくための進路選択を全力で伴奏しながらサポートしていきます。

そして、彼ら・彼女らが自分自身の幸せを大事にしつつも、自らの逆境をバネに世の中をワクワクさせる、サービスやプロダクトを生み出していく人が現れたらなと願っています。

 

 対象の高校生には学習スペースに以下のような形式で半年間通ってもらいます。

 基本的に自習の形を取るのは、プログラミングをする上で自分で調べながら学んでいくことは後々の開発を行う上で非常に重要であるためです。 

 また、対象の高校生のプログラミング学習での挫折を減らすために以下の3つの工夫をしています。

①常駐する大学生講師による目標設定や進捗管理、わからないところの質問対応

②ProgateやN予備校といった初心者でも気軽に学べる教材の使用と長年エンジニアをやっている方と相談した上でのカリキュラムの作成。

③勉強との両立を可能にする、有名大学の大学生講師による、進学のための目標設定や勉強の質問対応。


 以上のことを環境・経済的に困難な状況にある高校生に提供していくためには、次のものが不足しています。

・自分で使えるパソコン

・学習スペースに半年間継続して通うための交通費

・オンライン学習サービスを使用する費用


この費用を集め、プログラミングを学びたくても学べない、将来に希望を持てないといった理由で苦しんでいる高校生に対して、どうしてもこのプログラムを提供したくて、今回クラウドファンディングを立ち上げました。

 

▼資金の使い道

今回のクラウドファンディングでは、100万円を目標にall or nothing(100万円に到達しなければ、支援金額は全額支援者の方に戻ってくる方式)で行っています。

使い道としては、

・パソコン10台(30万)

・高校生10人分の半年分の交通費(43.2万)

・高校生10人分の半年分のProgate有料会員費(9万)

・その他諸経費(3.8万)

・キャンプファイヤー手数料(14万)

 合計  100万円

*対象の高校生にとっては交通費は定期的に通う上での大きなハードルになってしまうため、片道300円まで負担します。

*パソコンはインターンに達するまでの最低限のスペックを備えたPCが3万円で購入可能であるとわかったため、1台3万円で計算しています。

 

・パソコンのスペックとしては

クロック数:1.5GHz以上

メモリー:4GB以上

ストレージ:128GB以上 のパソコンを使用予定です。

本格的なプログラミングには当然向きませんが、エンジニアとの相談の結果、プログラミングの入門としてはこれで可能という判断をしました。

 また、このスペック以上のパソコンをリユース販売している企業の協力により、無償または格安で提供しただけることになったので、もしパソコン代が30万円以下で済んだ場合、プログラミング関係の書籍購入費、大学生講師の交通費などに充てさせていただきます。

 

▼これまでの活動

[CLACKの活動]

・複数の企業からクラウドやソフトウェア、シェアオフィスの提供を受けるなどのサポートを受けながら現在は運営しています。

・関西の大学生(京都大学、大阪大学、大阪府立大学、関関同立など)を中心に10名ほどのメンバーで活動しています。


・本当に環境・経済的にしんどい思いをしている高校生にアプローチするために、

高校の先生や高校生支援のNPOからそういった高校生を直接紹介していただいています。

(現在3校の高校と4社のNPO法人と連携)


実際のプログラミング教育に関しては、

 ・0期生として、2人の高校生に対し、7月から週2回程度プログラミング教育の機会を提供し実際の10月中旬からスタートする1期生に向けてカリキュラムの改善に取り組んでいます。


 ・未経験の高校生にもプログラミングに興味を持ってもらうために、現役のエンジニアを招いてプログラミングの体験イベントを2度実施し、アンケートではプログラムに参加したいという声をいただいています。

 

 

[代表・平井大輝の活動歴]

・大学入学後すぐにNPO法人あっとすくーるにて、ひとり親家庭や不登校、生活保護家庭などの子どもたち50人以上に対して学習支援を行ってきました。

・大学を1年間休学し、学生団体CLACKを立ち上げ、今回クラウドファンディングを行う事業に取り組む。

・社会起業家のアクセラレーションプログラム「タリキチプロジェクト」に参加し、

ピッチコンテストで主催のtalki賞を獲得しました。

・全国から「TOMODACHI-Microsoft iLEAP Social Innovation and Leadership Program」に選出され、「社会起業のシリコンバレー」と呼ばれるシアトルにて、リーダーシップとソーシャルイノベーションについて学びました。

 

[今後の展開]

支援していただいた資金をもとに、クラウドファンディング終了後の10月中旬より大阪・南方駅周辺の「CLACK」のオフィスにて、このプログラムを開始していきます。

生徒の募集方法については、環境・経済的に困難な状況にある高校生を優先ととしたオンラインでの公募形式をとらせていただきます。(すでに過去のCLACKのイベントで5名程度の高校生は応募の意思を示しています)


環境・経済的に困難な状況にある高校生に継続的に支援を行っていくために、大きくわけて以下の4つに取り組んで行きます。

①環境・経済的に困難な状況の高校生との接点作り

②資金や物資提供の獲得のための企業との連携

③生徒一人一人に合わせた質の高いプログラミング学習カリキュラムの提供

④社会的信用やソフトウェアの無料提供機会を得るためのNPO法人格の取得

そして、1人でも多くの環境・経済的に困難な状況にある高校生にこのプログラムによって、居場所と機会を提供していきたいと考えています。

3年後までに、大阪(北部)、大阪(南部)、兵庫、京都の4拠点を作り、総勢100名の高校生にこのプログラムを提供して行く予定です。

 

[NPO法人あっとすくーる代表 渡 剛さんからの応援メッセージ]

私自身もひとり親家庭で育ち、自分の経験を活かして同じ境遇の子どもたちを学習支援という方法で支えることを仕事にしています。

環境・経済的に困難な状況にある子どものサポート、今回の平井くんのプログラムで言えば、環境・経済的に困難な状況にある子どもたちにプログラミングスキルを身につけてもらうサポートになりますが、世の中に「プログラミングスキルを身につけるためのサポート」は他にもあると思います。

 

ではなぜ、彼が自分の人生をかけてまでこれをやろうとしているのか。それはきっと、様々な悩みを抱えていたり、様々な困難に直面しているひとり親家庭の子どもたちが、その置かれている状況の中でも心折れずにプログラミングスキルを身につけるためのサポートはまだないからだと思います。

 

当事者としての経験もあり、そうした子ども達に3年以上関わってきた経験もある彼なら、子ども達の心の拠り所となり、将来を自分の力で切り拓いていくためのサポートを作れると確信しています。

 

当事者として育った彼が、自分と同じ境遇にある次の世代の子ども達を支えるために一歩を踏み出すということは、私たちあっとすくーるのミッションとも重なります。

 

これから彼が進んでいく道にはたくさんの困難があると思いますが、私たちあっとすくーるは彼のチャレンジを全面的に応援します!

 

どうか、一人でも多くの方のご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。

特定非営利活動法人あっとすくーる代表 渡 剛(公益財団法人あすのば評議員、NPO法人edge理事、NPO法人ブレーンヒューマニティー理事)

 

▼最後に

ここまで読んでいただきありがとうございました!

僕はこの活動によって、今はしんどい思いをしている高校生にチャンスと、安心して挑戦できる居場所を与えたいと思っています。

そして、「逆境を武器に世の中を一緒にワクワクさせていける人を増やしたい」

応援よろしくお願いします!


[平井大輝のFacebookページ]

https://www.facebook.com/profile.php?id=100005158020751 


[参考文献]

・ひとり親家庭の支援について(厚生労働省)

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/pdf/shien_01.pdf

・子ども・若者白書(内閣府)

http://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h26honpen/b1_03_03.html

・子どもの貧困の社会的損失推計 レポート(日本財団)

https://www.nippon-foundation.or.jp/news/articles/2015/img/71/1.pdf

・家庭の経済事情に左右されない 教育機会の保障について

https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouikusaisei/dai35/sankou2.pdf

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください