▼インドネシアの外食産業が今アツい!

今インドネシアの外食産業界では「宅配革命」と「日本食ブーム」という2つの大きな波が来ています。この2つの大きな波を、起業促進と和食料理人需要のチャンスと捉え、クラウドファンディングで資金を集めて、プロの料理人を育てる料理学校設立にチャレンジします。

▼発案者自己紹介

プロジェクト発案者の小倉と申します。
IT企業で5年間のジャカルタ駐在経験を経て、昨年末からジャカルタで移動販売車ビジネスを始めています。事業立ち上げの経験とデジタルマーケティングの知識を活かしてプロジェクトを成功させます。

▼宅配革命

ジャカルタでは、ここ数年でバイクタクシー配車アプリが一気に広まり、乗客はもちろんのこと、食べ物や荷物、マッサージ師やお掃除屋さんまで様々なヒト・モノを運んでくれます。また、インスタグラムの普及によって、個人でも簡単にインターネットから集客できるようになっています。飲食店も彼らを活用し、お店の規模が小さかったり立地が悪くても、インスタグラムで集客し、宅配によって売上を上げるお店が出て来ました。

▼日本食ブーム

私の5年の駐在経験で、ジャカルタの何が一番変わったかと言われると、圧倒的に日本食レストランが増えたことです。特に人気なのは寿司、しゃぶしゃぶ、うどん、ラーメン、油そばで、日本からの進出が増え、人気店のコピーもどんどんできています。外食産業全体としては、東南アジアでは圧倒的1位の約3.5兆円の規模を持ちながらも年率5%近い成長を記録していますので、まだまだ将来的にも期待ができます。

▼なぜやるのか?

私がジャカルタで働き始めた頃から考えているのが、富裕層とそうで無い人との間に、頑張っても勝つことの難しい大きな壁があるということでした。その壁をどうやって壊すかを考えた時に出会ったのが料理学校です。たとえ高校や大学に行っていなくても、調理技術を学べばある程度まともな給与をもらえます。オーナーシェフとして自分のお店を持つ選択肢もあるでしょう。私がタイトルに使った革命という言葉は、食文化の革命と食に関わる人の人生革命という2つの意味を持っております。その2つの革命に寄与したいと思ったのがやりたい1番の理由です。

▼どんな学校を作るのか?

ジャカルタには既にいくつかの料理学校がありますが、プロの料理人向けの学校は少なく、もちろん日本人が教えている学校もありません。我々が創る学校では日本人講師が和食の基礎を教えられることを強みとし、さらに起業プラットフォームとなるために、卒業後の支援を充実させていきたいと考えています。

ジャカルタでラーメン「清六屋」、上海で居酒屋や焼肉店など海外でレストラン立ち上げ実績のある普入氏を招聘し、彼と共に調理器具の使い方や食材の管理方法などの基礎から教育プログラムを考え、実際に授業を行ってもらいます。ここで学んだ基礎を卒業証書として学校が証明することで、就職や起業に大いに活かされると考えております。

▼食の起業プラットフォームに

私小倉自身が現在移動販売車やフードデリバリーなどのスモールビジネスを今まさに学んでいる最中なのですが、まずは学校キッチンを活用することで、生徒や卒業生をフードデリバリーで起業させる仕組みを創りたいと考えております。シェフとキッチンさえあれば、前述のバイクタクシー配車アプリのフードデリバリーサービスに登録するだけで、個人でもすぐビジネスを始めることが可能です。

▼資金の使い道について

学校設立までに二段階を考えておりまして、第一段階は300万円を最低目標にキッチンを用意します。そこで、フードデリバリー事業やその他キッチンを利用した事業で学校設立前に黒字化を狙います。その後、第二段階として、300万円から500万円の資金を集めて、学校建物の内装を整え、必要な人材を採用し、来年3月末までの開校を目指します。

▼最後に

 この料理学校は本当に大きな夢や可能性が詰まっていると思っています。 たくさんの生徒が、食材の扱い方、保存方法、調理器具の使用方法、そしてたくさんのレシピを学ぶことで、インドネシアで安全で美味しい料理が広まる礎となります。生徒の中には、自分でデリバリーレストランを作ったりカフェを作ったりする人も出てくるかもしれません。さらにその中に成功者が生まれることで、たくさんの人に勇気と希望を与え、後に続く人も出てくるでしょう。スポーツ界では野茂英雄や中田英寿が世界で活躍したことによって、たくさんの野球選手、サッカー選手が海外に出て活躍するようになりました。私たちの料理学校を卒業した生徒がインドネシアの食産業を変え、さらに国外に挑戦する人が出てくるかもしれません。日本にも進出するかもしれません。そして、アジア各国に進出することで、食産業の交流が深まるでしょう。

また、販売、外食の部分の第三次産業だけではありません。農業、漁業など第一次産業を変える可能性も秘めています。学校の学びの質が高まってくると、新たな食材や新たな調理方法への探究心が強くなってくるはずです。インドネシアでは、輸入規制が強かったり、気候的な問題、市場的な問題、様々な理由で、食材の種類が決して豊かであるとは言えませんが、食の理解が高まり、経済的にうまく回る仕組みを作ることができれば、第一次産業への投資、育成も可能となります。 アジア全体で切磋琢磨して食産業が盛り上がることで、スペインのバスク地方のような美食の街がアジアでも生まれてくるかもしれません。いや、生み出していきたいです。

夢の話は尽きませんが、まずは最初の行動が大事です。 今後、私と関わって頂ける皆様、夢の続きを見たいと思って頂ける皆様、ご支援よろしくお願い致します。

 

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▼小倉 広嵩

1984年生まれ。大阪出身。
大学卒業後、2007年にネット広告企業に入社し、約10年間デジタルマーケティングに携わる。
約10年間の在籍期間のうち、4年半が日本、上海に半年、ジャカルタに5年勤務し、ジャカルタではインドネシア子会社の代表を務める。2017年に退職し、ジャカルタにて飲食、ファッション、コスメの分野でスモールビジネスに挑戦。
得意分野は、マーケティング、調査、分析で、特にインドネシアのネット市場、外食産業、財閥について研究し、ブログにまとめている。インドネシアブログ(http://hilogu.com)

▼リターンに関して

ビジネスコースのリターンに記載されている資料提出に関してですが、基本的な内容としては、市場規模、市場シェア上位企業について、上位企業の財閥関係について、デジタルマーケティングの取り組みについて調査致します。業界は問いませんが、インドネシアにある程度市場が存在する業界の方が良い調査資料ができるかと思います。
調査の深掘り度合いは、私のブログが少なからず参考になるかと思いますので、下記ご確認下さい。ブログではグラフや数値データが少ないですが、調査資料にはご用意致します。

インドネシアブログ(http://hilogu.com)
・インドネシア宅配革命①(http://hilogu.com/?p=213)
・インドネシア宅配革命②(http://hilogu.com/?p=220)
・インドネシアのモバイル市場2017(http://hilogu.com/?p=148)
・インドネシアのハイセンスなローカル外食企業(http://hilogu.com/?p=139)
・なぜインドネシアの外食産業が今アツいのか①(http://hilogu.com/?p=249)
・なぜインドネシアの外食産業が今アツいのか②(http://hilogu.com/?p=259)

  • 2019/08/27 00:17

    いくつか軌道修正を行い、遅れた開始となってしましたが、クラウドファンディング達成から約1年、ついにインドネシアで料理学校の第一歩の料理教室が開講しましたので、ご報告させて頂きます。まずは、キャンプファイヤーにてご支援頂いた皆様に、あらためて御礼申し上げたいです。本当にありがとうございます。ここ...

  • 2018/08/17 19:18

    インドネシアの外食産業業界マップを作成致しました! また、「なぜインドネシアの外食産業が今アツいのか?」について、ブログを書きましたので、ご興味のある方は是非お読み下さい。 なぜインドネシアの外食産業が今アツいのか?(1)〜市場調査編〜なぜインドネシアの外食産業が今アツいのか?(2)〜イン...

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