▼ご挨拶

株式会社ゲイトの代表五月女です。日本の海を守る。漁業を盛り上げるべく会社で定置網漁の操業を開始しました。漁業大国と言われる日本ですが、衰退が止まりません。2016年7月に三重県熊野市二木島町に訪れてその現実を目の当たりにしました。

日本が抱える課題や現状をより多くの方に知ってもらうこと、そしてそれに対してより多くの方がアクションできるキッカケをつくりたくクラウドファンディングでもプロジェクトを立ち上げるに至りました。ご支援いただけると嬉しいです。


▼10年後、日本の魚が食べられなくなる!?

突然ですが、こちらのグラフをご覧ください。これが何かわかりますか?

これは日本の漁師さんの数の変化を表したものです。なんといまの日本の漁業は、65歳以上の方が40%、そして毎年5,000人のペースで減っていっているのです。

私達が漁業を行っている三重県でも

平成15年→12,261人

平成20年→9,947人

平成25年→7,791人

とおそらくこのままいけば、数年後には漁業者がいなくことが想定されます。

 これは三重だけでなく日本全体でおきている問題なのです。

 -魚もどんどん減っている。

また日本の漁業の課題は、漁師さんの減少だけではありません。魚もどんどん減ってきているのです。

 


海の資源は限られています。無作為に、大量に魚を獲り続けてしまうと、生態系が崩れてしまいます。「資源管理」つまり魚や海藻など獲る量と生み出される量のバランスを考えながらの漁業が今、求められてきています。

「魚」も、「魚を獲る人」も少なくなっている日本。かつては海に恵まれて、豊かな海の幸がありましたが、その恩恵を受けることができない未来がすぐそこまで来ています。

▼目指すは、生産地ファースト。

飲食店をやっているわたしたちは、「食材あっての料理提供」「魚を獲ってくれる方達がいるからわたしたちが成り立つ」ということ日々感じています。しかし一方で消費者や飲食店都合を生産者の方々に押し付けてきてしまった現状があると思っています。

「こういう魚がほしい。」「安定的に食材がないと困る。」「安く仕入れたい。」こういった飲食業や消費者側の要望に応えるため、多くの努力をしてきてくださいました。その結果、生産者の方々の疲弊を生んでしまいました。

 『大変で儲からない漁業。』

これでは、新規就労者は増えないですし、よいものを作り出すことがなかなかできません。生産者の方が疲弊して、成り立たなくなってしまっては、結果わたしたちの生活に影響を受けます。

生産者の方々の状況を理解し、ともに発展していけるやり方をつくりあげたいと思っています。

 

-仲間を増やしたい。現地に人が集まる。そこから生まれるアクション。

「でも、生産地ファーストって何すればいいの?」

「漁師になるってこと?ハードル高くない?」

どんなことをはじめたらいいのかわからないという方も多くいらっしゃるかと思います。私たちは、この現状を知りなんとかしなければならないと全く経験のなかった定置網漁をはじめましたがこれだけが全てではないと思っています。

・現地に足を運んでみること。

・生産者のことを考えた食材を取り扱うお店で食事をすること。

・生産地の現状や環境を理解すること。

・この現状を広めること。

・仲間として活動に参加すること。

 小さな一歩でも大きな一歩でも、まず自分のできる範囲でできることをやってくことが大切だと感じています。

 水産事業に参入することを決めた2016年7月からの約2年間。三重県南部⇔東京間に自社便を走らせ、魚と共に、東京・三重の人も乗せて行き来し、その人数は200人以上にも及んでいます。

サテライトオフィス開設も検討するところも出てきたり、現地で新たなネットワークやビジネスアイディアが生まれ立ち上がったプロジェクトも多々あります。

また水産系の学生が、海を守っていきたいという想いを持って三重県南部にしばし住み込んだり、大学の教授陣が訪れ研究テーマにしたり経済産業省の方や、農林水産副大臣が視察に訪れることもありました。

これらをやってみて感じたことは『現地をみてもらうのが一番。』ということです。

自分の目で見て、全身で感じるインパクトに勝るものはなく、より多くの方に実際に現状を見てもらえるようにと、現地へ人を呼ぶ活動をしています。

人口200人高齢化率84.4%。人口減少、少子高齢化が進む世界のトップランナー、世界の最先端である三重県須賀利町にて、漁業・水産・地域に関わる。

言葉では纏められない複雑さが面白い。

どんな1歩になるのかはその”ヒト”次第。

無関心から感心へ。小さな一歩でも大きな一歩でも、なにかアクションできるキッカケをつくっていきたいと思い活動を続けています。

そして今回はキッカケづくりとして、どなたでも参加いただける『決起会』を開催します!
今回は三重と東京の2箇所での開催となります!

▼「三重の活動体験会!定置網漁、朝獲れ魚の朝ごはん、須賀利の町散策。」

須賀利は日本の里100選に選ばれるほど美しい景色を誇ります。
http://www.sato100.com/?page_id=181

そんな須賀利で、わたしたちの活動を体験してみませんか。

【三重】
開催日程
2018年10月7(日)-8日(月祝)
開催場所
三重県尾鷲市須賀利町

■初日の夜は、海鮮BBQ!



■翌日の朝は、定置網体験!

実際の漁船にのって、漁師さんと一緒に定置網漁へ出発!
何が獲れるかは行ってみてのお楽しみ!!!

 ■朝獲れ魚の朝ごはん

自分で獲ったお魚で朝食をつくろう!漁師さんが作ってくれる味噌汁は絶品です。
漁の後のご飯って本当に美味しいんです。

 

どんな朝ごはんが食べられるかはそのときの漁次第。

獲れたての魚だからこそ食べられる美味しさ、漁師さんだから知ってる美味しい食べ方を堪能してください!

内容の詳細&FAQはコチラ

【東京】
東京決起会

代表五月女と生産地の食材を活かした料理を味わいながら、漁業の未来や、自分たちにできることをざっくばらんに語り合う会を開催します。

■開催日程・・・2018年10月14(日)、28日(日)

■開催時間・・・12:00~18:00(出入り自由)

■開催場所・・・くろきん神田本店 http://izakaya.gateinc.jp/kanda1/

▼その他リターン

現地にきて、その目で見てもらうのが一番ですが都内でもできることはたくさんあります!そんなリターンをご用意しました。

■現地で体験!

・漁村に泊まろう!

・定置網漁のお手伝い体験

・加工のお手伝い体験

・お魚便のお手伝い体験(お魚を積んで、東京まで運びます!)

・都内配送のお手伝い体験(東京の居酒屋にお魚や野菜を自社便で運んでます。そのお手伝い体験!)

■都内(@神田)で体験!

・店員体験!(漁業の危機を伝えたい!美味しいお魚を届けたい!お店で働くを体験!)

→10月14日、28日の2日程をご用意しました!

【内容】

①調理体験&自分で作った料理で食事会  

②スタッフによる漁業の現状やゲイトの取り組み説明 

③ビールマイスター講習 美味しいビールを知る!生ビールを注げるようになります。

 (これは本当に絶品です!!!)

 

食べて応援!っていうのももちろんありです!

・お店で食べて応援!お好きな魚料理を2品ご用意します!(追加しました!)

・Campfire支援者限定の生産地ファーストコース 3時間飲放題付きをご用意しました。 

旬産旬消。どんな料理が出てくるかはそのときの海の恵み、大地の恵み次第!

生産地の恵みをたのしむ生産地ファーストコース。

八咫丸定置網漁で獲れた旬の魚たちや、パートナー農家さんの新鮮な旬の野菜を活かしたメニュー、三重の地酒などご用意しています。 

(都内10箇所で利用可能です)→ご利用いただける店舗一覧http://izakaya.gateinc.jp/

 

その他にも様々なリターンをご用意しております。

・大漁旗を作って漁を応援!

・漁をお休みします!

・代表五月女なんでもやります!

▼ゲイトの取り組み紹介

弊社の活動を具体的にご紹介します。

三重県尾鷲市須賀利町にて、定置網漁を開始。

定置網漁は、罠のタイプの漁。魚を追いかけ回して獲ることはありません。沿岸に網をしかけ、 魚がくるのを待って、網に入ってきた魚をとる方法です。網の目の大きさを工夫し、小さい魚を取らないようにすることができるなど他の漁法と比べて海にあたえる影響が少なくすみます。定置網漁は、海に優しい漁法。また、陸から近い沿岸の漁業のため、船の燃料も少なくすみ、省エネの漁法です。

現地に加工場。より美味しい状態で魚を加工。

三重県熊野市二木島町にて、後継者不足で困っていた干物加工場を譲り受けました。魚は鮮度が命。水揚げしてから出来るだけ早く加工ができる状態を作っています。定置網漁を開始している須賀利地区でも同様に加工場を動かしていけるよう準備を進めています。

自分たちで加工したものは、自分たちのお店で提供

東京で飲食店を10店舗運営しています。自分たちのお店のメニューとして、魚たちが並びます。漁業に参入するキッカケになったのが、東京で営んでいた飲食事業で感じた危機です。

東日本大震災以降、食材の高騰が続き、品質のよい食材を手に入れることが難しい状況が続きました。安心安全で美味しいものをお客さまに届けながら持続可能なお店にしていかねばならない。全国津々浦々動き回って、その打開策を模索していました。

そんな中、知人から三重県の漁村が大変なことになっているということを聞き
2016年の夏、三重県熊野市二木島に視察へ。

このとき、漁業の現状を目の当たりにしました。これはまずい!急務だ!と切実に思いました。

自分たちに出来ることは何かと地域の方と話したところ、定置網漁を操業するという話に。そこで2年間かけて準備をしました。最初は東京の飲食企業が食材目当てで参入してきたという目で見られました。考えてみてください。食材目当てならこんな大変なことには着手しません。

冒頭にも書きましたが、これは日本が抱える課題。放って置くなんてできません。まず自分たちが取り組む。採算が合わないなど言われたこともありましたが、持続可能な事業にしていくのがビジネスの腕の見せ所。

私たちがまずモデルになる。私達の活動を通じてわかったノウハウなどは惜しげなく公開する。それが少しでも日本の未来が豊かになることに繋がると感じています。

自分たちで届ける!三重⇔東京を走る自社物流お魚便

安心安全なものを届ける。自分たちの作ったものを、自分たちで運ぶ。獲れたお魚がお店に届くまでのトレーサビリティを担保しています。

また最近、物流の値上がりが話題になっています。持続可能で自分たちが工夫し続けられる状態を作ることも狙って、自社物流に取り組んでいます。自社物流があることでいいことは他にも!

ものだけでなく、人も運べちゃう!

須賀利地区に住んでいるお母さまがお魚便に乗って、東京にきて東京観光をしたり、水産資源を守ることに興味を持っている東京海洋大学の学生さんがお魚便に乗って二木島に行き住み込んだり。東京の飲食店のスタッフが現地へ行って漁を手伝ったり、加工を手伝ったり。様々な動きが出てきています。

▼さいごに

私達の力だけでは、水産の衰退という大きな流れを止められない。

このままだと日本の食卓に日本の魚が並ばない日が来ます。

日本の文化を育み継承してきた漁村を守ること、海を守ることは日本の未来を守ることです。

ぜひみなさんの力を貸してください。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

少しでもご支援頂けるとうれしいです。

よろしくお願いいたします。

  • 2018/09/23 14:32

    【カメラマンで応援】須賀利まち歩き撮影会 「にほんのふるさと100選」にも選ばれ、日本の原風景が今も残る尾鷲市須賀利。 港は江戸時代には風待ち湊として栄え、昭和57年に県道が開通するまで、陸路は歩いていくことができる山道があっただけで、巡航船が唯一の交通でした。 切妻屋根が美しく並ぶ海まちで...

  • 2018/09/09 11:26

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  • 2018/09/05 14:19

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