■NPO法人とちぎアニマルセラピー協会について

NPO法人とちぎアニマルセラピー協会は栃木県を中心に北関東、埼玉県、千葉県などの様々な施設でアニマルセラピーを行っている団体です。2014年からはアニマルセラピーの普及啓発の基地として、直営のドッグカフェをオープンして様々な理由で犬を飼えない人やたくさんの犬たちが訪れています。
また、一昨年から国内では初となる大型のセラピーバードによる高齢者施設での“バードセラピー”も試験的に始めています。犬とは違った非日常が感じられる“バードセラピー”は高齢者の方にも好評で多方面から注目を集めています。

■これまでの活動

高齢者施設をはじめ2011年に起きた“東日本大震災”の被災者の皆さんが暮らす仮設住宅や様々な障がい者施設、児童養護施設、小学校への訪問などの他に国立大学での市民講座や様々な団体での講話、県立高校での授業。毎年の社会福祉協議会のイベント日本精神科看護協会「こころの日」癌撲滅チャリティー「リレーフォーライフ」への参加など協会の活動の場は多岐にわたります。また、全国でも数少ない国立病院への定期訪問は3年目になり、長い入院生活を続ける患者さんたちを笑顔にしています。


※国立宇都宮病院への定期訪問の様子

■“オレンジカフェ(認知症カフェ)”とは

「認知症カフェ」とは厚生労働省が2015年に新オレンジプラン(認知症施策推進総合戦略)の中で設置を推進する「高齢化の進展に伴って認知症の人が増えていくことが見込まれる中、認知症の人の介護者への支援を行うことが認知症の人の生活の質の改善にも繋がるとの観点に立って、介護者の精神的身体的負担を軽減する観点からの支援や介護者の生活と介護の両立を支援する取組」です。

昔はよく認知症になるとすぐに病院や高齢者施設に入所したりしていました。しかし実際、自宅から離れたくないと涙する高齢者はたくさんいます。その高齢者の願いを叶えるために、認知症の人をもっともっと地域で支え合い、住みやすい環境で暮らせるようにしようということです。認知症カフェはその土台作りでもあります。

■“いぬかふぇ まいら”

当会はNPO法人化以前の活動を含めると今年で7年目になります。地方では首都圏とは違い、まだアニマルセラピーの普及は低いのが現状です。活動開始当初は活動への理解を深めてもらうために街頭でパンフレットを配ったりしながら仲間を増やすための活動をしていました。しかし、活動の拠点となる場所がないとなかなか信頼をいただけないことがありました。

2014年に自由に使える土地が手に入ったのを契機に協会運営の基地として、またセラピードッグたちの休息の場所、多くの人たちにアニマルセラピーを知ってもらうための啓発の場所、そして協会を安定して運営するための資金調達の場所としてドッグカフェをオープンしました。約1,000平米の敷地には二つのドッグランとカフェが建っており、活動のない時のセラピードッグたちの休息の場所として、訪れる犬やオーナーさんの憩いの場所として運営しています。

当初の「協会の活動拠点」「犬たちの休息の場所」「アニマルセラピーの啓発」という目的はある程度達成することが出来、会員やアニマルセラピーを導入する施設や団体は少しづつ増えてきましたが「資金調達」という面ではまだまだ程遠いのが現状です。

■犬カフェで“認知症カフェ”

「認知症カフェ」は厚生労働省の新オレンジプランに基づくものとして全国に増えていますが、開設や運営に関しての補助金などは各自治体に任されているのが現状です。ここ栃木県鹿沼市においては行政の支援はなく、ボランティアが中心となって運営されています。そのため会場として使えるのは病院内の食堂や地域のコミュニティセンターの会議室などで、残念ながら「カフェ」とは言い難い施設です。多くのお客様がカフェに求めることは“非日常”だと思います。いつもの家とは違う環境や食事など会議室や食堂も普段とは違う環境だと思いますが、やはり少し残念な気がします。

当会の運営する“いぬかふぇ まいら”はセラピードッグがいるドッグカフェとして既に高齢者や障がい者施設の方々のご利用があるカフェです。既に「認知症カフェ」のようなことを始めていますが、やはり認知症の方々と一般のお客様を同じ環境でおもてなしするには難しい場合があります。そこで店の定休日を利用することで「認知症カフェ」として広く皆さんを受け入れることが出来ると考えました。

緑の木々に囲まれた環境の中でトレーニングを積んだセラピードッグやセラピーバードにふれあうことで認知症の方はもとより介護するご家族にも良い効果が期待できると思います。


※高齢者施設の皆さんのご来店


※盲学校に通う女の子もお母さんと遊びに来てくれます。

■資金の使い道について

「認知症カフェ」を始めることになって、当店のメインメニューのパスタやピザはやはり高齢者の皆さんにはあまり喜んでもらえそうにないので何か新しいメニューの考案が必要になります。検討の結果、やはり新しい仕入れが必要ということになり、高齢者向けメニューの提供のためには保存用の冷凍庫や食器の購入が必要ということになりました。他にも高齢者の方々に安全に快適にご利用いただくためには細かな箇所での改修費用も必要になります。

しかし、残念ながら現在の当店の経営状況ではそれらの費用を捻出するのが難しい状況です。そこで「セラピードッグがいる認知症カフェ」のスタートアップ資金にご協力いただけないでしょうか?自然に囲まれたゆったりとした環境の中で認知症の方やそのご家族がホッとできる場所を作るためにご協力ください。

 

■リターン品について

オリジナルポストカードは、12枚セットです。当会で活躍するセラピードッグたちの絵葉書です

●3,000円
・サンクスレター

●5,000円
・サンクスレター
・カフェで使えるドリンク券2枚

●10,000円
・サンクスレター
・カフェで使えるドリンク券とお食事券、各2枚

●20,000円
・サンクスレター
・カフェで使えるドリンク券2枚
・オリジナルセラピードッグポストカード12枚セット

●30,000円
・サンクスレター
・カフェで使えるドリンク券とお食事券各2枚
・オリジナルセラピードッグポストカード12枚セット
・NPO法人とちぎアニマルセラピー協会Tシャツ

■最後に

2013年に北海学園大学の研究チームから「アニマルセラピー導入の医療費削減効果分析」という論文が発表されました。結果を要約すると“アニマルセラピーを全国的に展開することで、犬猫の育成や運営コストを差し引いても総医療費は1350億円の削減につながるだけでなく、19万頭以上の動物の需要が発生する。”ということです。
全国では保健所で殺処分を受けたり、道端で自動車に轢かれたりして命を落としてしまう不幸な犬猫が15万頭以上いるという状況の中、この動物たちの中からセラピードッグを育てることが出来れば不幸な動物たちを減らすこともできます。そのためには動物たちのチカラを多くの人に知ってもらい「アニマルセラピー」を普及させていくのはひとつの方法だと考えています。

アニマルセラピーの普及と認知症の方やそのご家族がほっこりとできる場所を用意するために力を貸してください!

※[参照]鈴木 聡士、櫻本 真奈美(2013)「アニマルセラピー導入の医療費削減効果分析」『工学研究 : 北海学園大学大学院工学研究科紀要』(13):9-15

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本件に関するお問合せ先
特定非営利活動法人栃木アニマルセラピー協会
E-mail: info@iyashi-animal.com

◆税制優遇について
栃木アニマルセラピー協会は「特定非営利活動法人(NPO法人)」として認定されていますが、このクラウドファンディングを支援することで、支援者が税制優遇を受けることはありません。

 

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