日本のよいものを世界へ 世界のよいものを日本へ
伝統のよいものを現代へ 現代のよいものを伝統へ

はじめまして、スターマークの新垣と申します。
スターマークは、上記をミッションとして活動する会社で、日本とベトナム・シンガポールを主な拠点としており、日本商品の貿易から現地での販売までを手がけています。

 

※写真右端が私です。

私は幼稚園の頃の学芸会で日本舞踊を踊らせてもらったこと、母がお正月に着物を着せてくれたこと嬉しかったという思い出がきっかけかと思うのですが、子供の頃から日本の伝統的なものが好きで、今も茶道を習い、能楽を観に行ったりしています。

元々は不動産ディベロッパーに勤めていましたが、30歳という年齢を意識し始めた時に、自分が好きなことである日本の伝統に携わる仕事がしたいと思うようになりました。その時にスターマークの日本と世界、伝統と現代の橋渡しとなりたいという意志に触れ、思い切って飛び込むことにしました。

ありがたいことに、スターマークでは、3代100年以上続く老舗や地域の特産品をつくる方、伝統芸能に関わる方とお会いする機会が多くあります。

ご存知のとおり、日本は老舗大国です。ひとつの王朝が2,000年以上続いている世界で唯一の国と言える日本では、文化が破壊されることなく育てられ、1,000年以上続く企業のトップ3を独占しています。老舗や伝統芸能に関わる方々のお話を聞く機会が増えるにつれ、日本人の日本離れを憂い、職人や芸の優れた技をいかに守り継承していくか、そんな課題を耳にするようになりました。

 

「伝統とは革新の連続である」

同時に老舗の方々に教えていただいた言葉です。商品開発の工夫は勿論、「人」の分野にも革新は起こっています。以前は日本人しかいなかった職人や文化の世界にも、今は外国人が酒造りや日本料理・茶道などの継承者として関わるようになってきました。私もイギリス人の杜氏の講演を聞いたことや、金の髪をした神主に祝詞を読んでもらったことがあります。

後継者不在でのれんを畳む老舗や職人が後を絶たない中、技や道の担い手としての外国人の存在は、これからも増えてくることでしょう。そのためにも、日本人は勿論、海外で日本を好きになってくれる人を増やしたい。そのきっかけ作りの一歩を、「とても親日で日本好き」な国であるベトナムで行いたいと考えています。

その親日度の高さは、2017年の調査では、日本が「大好き」、もしくは「好き」と回答したベトナムの方がほぼ100%というアンケート結果があるほどです。

(データ引用:アジア10カ国の親日度調査 ) 

私は出身が沖縄なのですが、ベトナムにはじめて訪れた時に感じたのは、「植物が沖縄に似ている」ということ。現地のメンバーや差し入れをくださるオフィスの大家さんの大らかな笑顔は、なんだか故郷の友達や親戚に似ています。最近は東京でも、ふっと入った飲食店でベトナム人スタッフに会うなど、より一層ベトナムを身近に感じることも増えました。

この素敵な笑顔の人たちと一緒に、日本のよいものを楽しみたい。そのために、もっと日本のことを知ってもらう機会を増やしたいと思っています。

 

日本に来たことがないベトナムの方々に、「どんなお店や人たちが」「何にこだわり」「どんな気持ち」で作ったのかを伝えながら、商品をその場で味わったり、じっくり見たりして、その良さを理解して購入してもらう場をつくりたいと思っています。ただ日本の文化を押し付けるのではなく、それを生活にどのように取り入れることができるか、ベトナム人のスタッフにも商品理解をしてもらった上で、一緒に考え、提案して、現地の方々の生活の一部にしてもらいたいと考えています。

 

店舗は、よりしっかりと商品のよさを伝えられるよう、以下の3つの切り口で構成します。

1.「カウンタースペース:飲食」
 日本のお酒とおつまみの他、ベトナム素材とのフュージョン料理を提供、ベトナム×日本の楽しみ方もご提案します。

2.「アンテナショップ:小売」
 3代100年以上続く日本の老舗の逸品を中心に各地の名産を販売。食品だけではなく、伝統工芸品も取扱います。

3.「インフォメーションスタンド:情報」
 日本各地の情報をデジタルサイネージやフライヤースタンドを通じて発進。日本文化の体験の場として、日本の酒蔵テイスティングや都道府県各地とのタイアップで、日本文化を体験できる様々なイベントも開催します。

 

私たちは2013年にベトナムに現地法人を立ち上げました。日本人ひとり、ベトナム人ふたりの小さな会社でした。
非常な親日国であるベトナムからの日本への観光客は急増しつつありますが、日本が大好きだという人も、日本語を勉強している人も、日本に来たことがない人がほとんどです。
いまはまだ日本へなかなか行くことができないベトナムの方々にも日本のよさを紹介したいと考え、「agataJapan」という名前でプロジェクトを立ち上げました。「agata」というのは「県」の旧い読み方である、あがた、をさらに英語表記に変えることで、「日本各地の新旧よいものを世界フォーマットで発信していく」という想いが込められています。

 

agatajapanプロジェクトの第1弾として、まずは現地メンバーがベトナムで日本品質の商品を紹介する通販サイト「agataJapan.com」を立ち上げました。配達までに時間のかかる越境ECではなく、すぐにお届けできる「現地通販」の形にこだわり、現地に既に商品の在庫があるものを紹介するサイトです。現状、約200ブランドの商品を1500点以上掲載し、食品・化粧品・日用雑貨・電化製品など様々なカテゴリの商品をベトナムの方々へ紹介しています。おかげさまで多くの方にご愛用いただき、まだまだ微力ではありますが、日本のよいものをベトナムの方々へお届けするお手伝いができるようになってきました。

また、通販だけではなく、日本の商品の貿易展開も進めるため、その卸販売先の開拓も始めました。しかし、ベトナムはまだ国としての輸出品の受け入れが簡単ではない上に、税関や輸送などの費用から、なかなか安価に商品を提供することができない状態で、当時はスムーズに卸先を見つけることができませんでした。

そこで、私たちは、2016年に、たくさんの皆様の力をお借りして、カフェをオープンしました。まずは商品に触れることができるリアルな場が必要だと考えたのです。ローカルの一般の方に日本食にを楽しんでいただくのはもちろん、そこで飲食店や現地スーパーの方に商品の使用方法を見せることで、まずは商品を理解してもらうことにしたのです。カフェでは、「抹茶」をはじめとするドリンクだけではなく、「だし」を使った料理や日本食や食材を提供しています。

また、カフェではかるた大会や七夕・餅つきに、茶会や座禅など、様々な日本文化に触れるイベントを開催し、より多くの方に日本に興味を持ってもらえるような機会をつくるなどの努力もしています。こうした取り組みは、現地のTV局からも取材を受け、ご紹介いただいています。

「美味しい」「楽しい」「きれい」といった感想の他、「食べにくい」「使い方がわからない」「高い」というご意見も真摯に受け止めながら、より長く親しんでいただけるよう、日本人スタッフだけでなく、ローカルスタッフと日々意見を出し合っています。

 

通販サイト上では、なかなか商品についてご理解いただくのに限界があり、また、現在のカフェだけでは、どうしても直接会える人数に限りがあります。
今回の新店舗は商業施設の中に設置予定であり、近い将来には地下鉄にも直結予定のため、より多くの方々に会えるチャンスです。

立地

人口約9270万人のベトナムは、2017年のGDP成長率が6.8%と、活発な経済成長率の最中にあります。ホーチミンは人口約860万人、人口・経済規模 共にベトナム最大の都市です。

新店舗がオープンする商業施設は、ホーチミン中心地区のレロイ通りに立地。商業地域として急速に開発されているエリアで、半径5キロ圏内には富裕層居住エリアもあり、都市機能開発の一環として、ベトナム初の地下鉄や環状高速道路などの主要交通インフラも整備されつつあります。

 

より幅広い商品で、より多くの「日本好き」を

また、今はカフェで「だし」という日本食の根幹にある食を中心に、抹茶や昆布、ゆず果汁やリンゴ酢等の食材や、食事をするときに使用できるような漆器・黒文字楊枝・手ぬぐい・陶器といった工芸品を紹介していますが、多くの方々に知ってもらうチャンスを増やせれば、食に関わるもの以外にも、より多くの商品をベトナムに持っていくことも可能になります。より多くの商品をご紹介できれば、より多くの方に日本ファンになっていただけるかもしれません。

 

今回オープンする店舗では、日本の伝統文化のひとつの要素として欠かせない、日本の様々なお酒を紹介したいと考えており、現在ライセンス取得中です。
近年は日本酒ブームと言われていますが、1995年には132万klあった出荷量は2016年には54万klであり、市場は20年前の1/2に縮小しています。造り酒屋も、残念なことに廃業が続いているのが実情です。日本食にはもちろん、「御神酒」があるように、日本酒は神事や祭事、茶事といった伝統文化に欠かせないもので、より深く日本文化を伝えるための要素でもあります。米文化であるベトナムの方々にも受け入れやすい日本酒は、ベトナムにいながら日本を身近に楽しんでいただけるものであると期待しています。

また、新店舗は、小売中心にすることから、お土産にも人気の日本人形や扇子をはじめとした食品関連以外の工芸品等もより多く紹介してまいります。例えば海外の方に人気の「兜」なども、ただの飾りとしてではなく、「子どもの成長を祝う」端午の節句を説明に取り入れるなど、日本の風習と合わせて紹介していきたいと考えています。

 

スターマークは自社で通販サイト、卸売、小売、飲食、イベントを実施する接点とライセンスをもっており、輸出入までワンストップで出来る会社はなかなかありません。当社は現地人の名義で立ち上げ、6年間現地で地道に運営してきている実績があります。
しかし、ベトナムの法人は、各種ライセンスを取得する必要から現地人名義で立ち上げる必要があり、別会社の扱いとなってしまうため、日本の銀行から融資を受けることは実質できません。現地での借入は利子が10%以上と厳しい内容となっており、自己資金とクラウドファンディングでチャレンジしている状況です。前回の1店舗目のチャレンジから2年経ち、自己資金がようやく蓄積されたので、新たなチャレンジに取り組みたいと考えました。どうか、また皆様のお力をお借りできたら幸いです。

 

・店舗の運営準備費 300万円の一部
 店舗はホーチミン中心部、将来 地下鉄4路線が乗り入れるベンタイン総合駅至近の商業施設内に8月にオープン致します。その運営準備費(スタッフの採用費用・各種ライセンスの取得・貿易費用・建設費の一部に充当させていただきます。

・備品購入費 25万円の一部
 デジタルサイネージの機器・酒器・食器、スタッフの制服などの備品の購入費として活用させていただきます。

 

今回の店舗でご紹介する予定の商品を中心に、お返しをご用意いたしました。
日本でご支援くださる方、ベトナムでご支援くださる方を分けておりますので、ご確認ください。

★日本でご支援くださる方 (海外へはお届けできません)

 

★ベトナムでご支援くださる方 (日本の方もお申込みいただけます)

※通信販売酒類小売業免許:渋法668 酒類販売管理者:新垣梨紗

まずはより多くのベトナムの方に「日本のよいもの」をご紹介し、より多くの方に「日本のファン」になっていただきたい。
そして、日本へ旅行したり留学したり、日本を訪れる方を増やしていくことが、日本経済の活性化につながる。
さらにその中の何人かは、職人になり、道を学ぶ継承者になる。

そんな未来を描きながら、私たちは「agataJapan」プロジェクトに取り組んできました。

これまでもたくさんの方々に励まし、支えていただけたおかげで、私たちは何度もつまづきながらも、まっすぐに歩み続けることができました。
応援してくださっているみなさまには、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

私たち自身は、ものづくりをしている人間ではありません。
しかし、日本のよいものを守りたい。その気持ちだけは本物です。
みなさまがベトナムにお越しの際は、ベトナム人スタッフも一緒に、日本のお酒を飲み、各地の産品を楽しみ、工芸や様々な製品を通じて、ベトナムと日本のよさを語り合えたら嬉しいです。

どうぞ、応援よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

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