●ごあいさつ

こんにちは!

ポエトリーリーディング×エレキギターユニット、「Anti-Trench」といいます。

 

(2017年10月7日 ウエノ・ポエトリカン・ジャム5 撮影:山崎奏太郎)


「ポエトリーリーディング」、とは詩の朗読のこと。わたしたちは歌でも、ラップでもなく、「朗読」でアーティスト活動を展開してきました。

 

いろいろなことがありました。

ライブを見たお客さんが失神したところからはじまり、初のワンマンライブに約180名の方が足を運んでくださったり、ラッパーの狐火さんとツーマンライブを開催したり、日本最大のポエトリーイベントに出演して、谷川俊太郎さんや松永天馬さんと共演させていただけたりもしました。

 

そしてなにより、たくさんの方がわたしたちを見つけてくれました。

そのなかには、もともと詩が好きなひとも、そうでないひともいます。ライブを見て涙を流すひともいれば、うっすら笑うひともいました。

 

わたしたちはいま、もっともっと遠くにいきたい!

そして、もっともっとたくさんの人に見つけてほしい!!

 

Anti-Trenchは結成二年半あまりになります。

二年半、活動を展開し続けた一方で、これまでに発表した音源は三曲入りのデモCD一枚のみ。

「アルバム出さないの?」「CDで聞きたい」と言ってもらえることもありましたが、ライブを中心に活動してきた自分たちの作品をどのように音源にすればいいのか、慎重に考えつづけてきました。

そして、ついにかたちにすることにしました。


と、いうわけで、

今回、Anti-Trench初の正式な音源作品となる、


1st Album

「ponto」

「ŝipo」

 

を、二枚同時にリリースしたいと思っています!

そのための助けを、みなさんにお願いするプロジェクトです。


●プロジェクトのこと

 

「二枚出せばいいんじゃない?」

 

最初にそう言ったのは、エレキギター担当の熊谷でした。


もっともっと遠くにいきたい。だからアルバムを出そう!

そう決めたはいいものの、わたしたちは迷っていました。

ポエトリーリーディング、詩の朗読という形態。正直、まだまだ浸透していない、かわった形態です。

ふつうの音楽と同じようにアルバムを作っても、かえって手に取りづらいものになるんじゃないか。そんなふうに考えていました。


まず、みんながポエトリーリーディングをそこまで聞き慣れていないであろうこと。ポエトリーが好き! という人でさえ、ライブがその中心で、音源で聞くことは少ないような気がします。

 

そして、わたしたちの作品は、一曲一曲が長いこと。

同じ言葉でも、たとえばラップなどより読み上げるのに時間がかかるため、短い曲でも五分、長い曲だと十二分に及びます。

 

だから、仮に十二曲入りのアルバムを作ったとしても、それを最初から最後まで聞き通す時間やエネルギーを割いてもらうのは、なかなか難しいのではないか、というのが、ひとつ。


その一方で、ほとんど音源を発表せずに来た分、手もとにはたくさんの作品が陽の目をみずに待ちつづけている状態です。


せっかくアルバムを出すんなら、いまのわたしたちに作れるものはすべて詰め込みたい。「遠くに行きたい」とは言ったものの、それ以前に、いま応援してくださっている皆さまをがっかりさせないことが最優先です。

だから、もったいぶってけちけち出し惜しみしたり、何よりわたしたち自身が前に進めなくなるようなことはしたくない。

がんばって削ってはみたものの、アルバムとしての構成を考えたり、「あの曲が好き!」という声に応えようとしたりなんかしていると、十二曲でさえとても足りない始末です。

いま持っているものをすべてここへ記していくようなアルバム。

それでいて、日常的に、生活のなかで聞いてもらえるようなアルバム。


「……あっ、少ない曲数で、二枚出せばいいんじゃない? そしたら、一枚ずつなら聞き通してもらえるし、いっぱい出せるし……」

 

熊谷がそう言ったとき、最初は言った本人さえ「ばかじゃないの」と笑っていました。(「いっぱい出せる」という響きのばかさ)

 

ところが。「まあ、ためしに」なんて二枚ぶんの曲目を組んでみると、これがばっちり。

そこではじめて、じぶんたちの作品がアルバムになるイメージが湧いてきたのでした。

 

「えっ、いや……でも、経費が……」とか言いはじめるときにはもう、わたしたちの気持ちは決まっていました。

……ぜったいに1stアルバムを二枚出したい!!

 

「二枚組」でもいいのですが、というか多分そっちのほうが楽なのですが、そうすると単価を高くせざるを得ません。二枚分もお金出せないよ! という人(わたしがそうです)に向け、経済的な敷居を低くするために、ふつうのCD程度の値段で、一枚ずつ買う、買わないの選択肢を作りたいと思いました。

そうすると、やはり二枚同時発売しかありません。


こうして、ずっと闇のなかだった「理想のAnti-Trench 1stアルバム」、ひいては「理想のポエトリーアルバム」の姿が、ようやく立ち上がってきたのです。

 

●そして苦悩

 

しかし、理想ばかり言ってもいられません。

単純計算でも費用は二倍。レコーディングにかかる時間も二倍。完全に予算オーバーです。

さっきじぶんたちで「ばかじゃないの」と言ったのがめちゃくちゃ跳ね返ってきます。

 

じつは、このアルバムのレコーディングは4月までさかのぼります。構想から考えるともう1年前のことになります。

 

なんでそんなにリリースに時間がかかっているのか?

 

恥をしのんで告白しますが、Anti-Trenchは決して財政的にゆたかではありません。

メンバーふたりともいまひとつ社会に適合できず、お金をかせぐのも、貯めるのもへたです。

活動で貯めてきた貯金でなんとかレコーディングまで済ませたものの、そこでなにもかも完全にストップしてしまったのでした。

 

このままでは永遠にリリースできません。

 

しかも、世知辛い話ですが、CDと詩集、それぞれが売れなくなったと言われ尽くしているこのご時世。正直、ポエトリーリーディングのアルバムにそこまでの売り上げは見込めません。

出してから回収、というのも、かなりむずかしいと思います。

 

でも、お金をかせぐのがへたなわたしたちが、お金になりづらい表現形態を選んでいるからこそ、遠くに届かなければいけない。それは、確信に近い思いです。

 

 

そこで、皆さんに助けを求めることにしました。

最後の手段です。

集まらなかったら本気で永遠にアルバムが出ない可能性があります。そのくらいの覚悟と切羽詰まりぐあいです。

 

 

ばかなことばかり、理想ばかり言ってはいられない。

でも今回だけは、ばかな思いつきを、理想を、皆さんに、わたしたちといっしょに叶えてほしいんです。

 

ニッチで商業ベースに乗りづらい、だけど、だからこそ全身全霊で走りつづけてきた、たったふたりのわたしたちの表現。

どうか、わたしたちと世界をつなぐ助けになってはいただけないでしょうか。


●わたしたちについて


さて、ここまで書いてきましたが、手短かに自己紹介させてください。

 

Anti-Trenchは、

 

詩人・向坂くじら

エレキギター・熊谷勇哉

 

のふたりによるユニットです。ふたりともまだ二十代前半です。

2016年の2月に結成し、結成約二年半になります。

「胎動LABEL」というレーベルに所属しています。


前述の通り、主にライブ中心に活動しています。

いわゆる「詩の朗読とその伴奏」ではない、詩が音楽に、音楽が詩になるようなプレイスタイルに定評があり、バンドやラッパーともよく共演しています。



熊谷の好きな食べ物はカレー。向坂の好きな動物はセンザンコウ。


●アルバム「ponto」「ŝipo」詳細

 

・各七曲収録(うち朗読ソロ一曲、ギターインスト二曲)

・2016年~2018年作から厳選した作品に加え、ライブでも未披露の完全新作を収録

・全曲新レコーディング

・客演にラッパーの狐火を迎える

・ジャケットイラストは漫画『ミツコの詩』の榎屋克優(ジャケットイラスト近日公開)

・各1600+税

 

「ponto」

 

1. Prologue/脈

2.すずらん

3.穴のあいた水さし feat.狐火

4.Interlude/皮膚とあいづち

5.これ以上願わなくてもいいように

6.約束

7.Epilogue/まわりはじめる

 

「s^ipo」

 

1.Prologue/腺

2.死ねない

3.ラブレター

4.Interlude/あわいをはかる

6.星座盤の上で

7.きみが生まれた日

8.Epilogue/漂流者たち

 

●資金の使い道

 

プレス、レコーディング、ミックス・マスタリング、参加アーティストへのギャランティ、ジャケット等制作など、すべてアルバム制作とリリースに関わる諸経費に使用させていただきます。


●リターンについて

 

・お礼のメール

ご支援いただいたお礼のメールを送らせていただきます。

 

・ポストカード

リターン限定デザイン、詩とイラストのポストカードです。

複数デザインのうちからランダムでお送りします。複数口ご支援いただいた方には、違う種類のものをお送りします。

 

・リターン限定ワンマンライブチケット

2019年2月3日(日)、リターン限定ワンマンライブを行います。そのチケットです。

場所は渋谷、時間帯は夜を予定しています。現地までお越しいただく交通費はご負担ください。

他ではやらないアコースティック編成でのワンマンライブになります。

 

・アルバム二枚セット

アルバム「ponto」「s^ipo」二枚のセットです。

 

・単行本

向坂くじらが2017年10月より一年間noteで連載していたエッセイ「あなたになれないわたしと、わたしになれないあなたのこと」の単行本です。

note版より選り抜き+書き下ろしを収録予定です。

 

・Tシャツ

ジャケットイラストを担当してくださった漫画家・榎屋克優さんによるAnti-TrenchのイラストをデザインしたTシャツです。完全オリジナルデザイン、リターン限定発売です。

 

・パーカー

ジャケットイラストを担当してくださった漫画家・榎屋克優さんによるAnti-Trenchのイラストをデザインしたパーカーです。完全オリジナルデザイン、リターン限定発売です。

 

 

▲リターン限定Tシャツ・パーカーのデザインとなる

漫画家の榎屋克優さん書き下ろしイラスト

 

★Tシャツ、パーカーのサイズはお選びいただけます。
ご支援の際にプルダウンよりご選択ください!

 

・あなたの詩を書きます

向坂くじらがあなたと直接お会いし、お話をうかがって、あなたのためだけの詩を書き、プレゼントさせていただきます。

※お会いできる場所は関東圏のみになります(関東圏以外よりいらっしゃるばあいの交通費はご負担いただきます)
※お会いすることをご希望されない場合はメールやLINEなどでのやりとりも可能です。
※日程は相談の上決定させていただきます。
※場所代、東京都23区外に伺う際のAnti-Trenchの交通費はご負担いただきます。

 

・熊谷ライブ使用ピック

熊谷勇哉がライブで使用したギターのピックです。

 

・くじらライブ使用原稿

向坂くじらがライブで持って読んでいた詩の原稿です。

 

・あなただけのためのライブをします

Anti-Trenchがあなただけのためにライブをします。スタジオ、ご自宅、オフィスなど、どこでもうかがいます。

※場所代、東京都23区外に伺う際のAnti-Trenchの交通費はご負担いただきます。

※観客を入れたい場合ご相談ください。

 

・あなたのAnti-Trench楽曲を作ります

向坂くじらがあなたと直接お会いし、お話をうかがって、あなたのためだけの詩を書き、その詩でAnti-Trench楽曲の音源を製作してプレゼントさせていただきます。(外部での発表はいたしません)

※お会いできる場所は関東圏のみになります(関東圏以外よりいらっしゃるばあいの交通費はご負担いただきます)
※お会いすることをご希望されない場合はメールやLINEなどでのやりとりも可能です。
※場所代、東京都23区外に伺う際のAnti-Trenchの交通費はご負担いただきます。

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