▼はじめにご挨拶

鏡山へんろ道保存会の代表、Glamping Cafe 3/16のオーナー&給仕おじさん広瀬茂と申します。2014年に佐賀県を定年退職し、余生を鏡山でスローライフを送るべくトレーラハウスを搬入し、手作りでグランピング施設を作りました。

  のんびり静かに、酒を友に余生をだらしなく過ごす予定でしたが2014年12月に鏡山頂上に石仏を見てから私の人生は狂い始めました(笑)。石仏の世界から仏像、仏教の世界に足を踏み外して入れてしまいました。まことに、諸行無常。明日は何が起こるかわからない。若い人たちよ、今を精一杯生きなさい、と般若心経は教えています。

皆様とこうしてキャンプファイアーを通して知り合えるのも何かのご縁。プロジェクトのご協力をよろしくお願いします。 

 ▼へんろ道のある鏡山の紹介

鏡山は標高284mの観光都市唐津を代表する観光地です。頂上からは唐津湾、虹の松原の織り成す風光明媚な白砂青松の景色が展開しています。現在の鏡山は西側を中心に開発され、観光客は西展望台の展望、鏡山神社参拝を楽しんでいる程度で滞在時間もすこぶる短いというのが現実です。

東側にはかつてはキャンプ場がありましたが、今はなくなりました。東側には鏡山神社がありますが、白玉神社、荒熊神社もあります。また愛染院という真言宗のお寺もあります。ここの奥の院などはなかなか趣のあるマニアックな場所です。さらに、我々のへんろ道トレッキングもあります。

こんなすごい場所でへんろトレッキングができるんです。駐車場からスタートします。鏡山へんろみちの凄い所は自然林の中にへんろ道があるということです。私は2年前に熊野古道を新宮市から高野山まで120kmほど歩きましたが、距離こそ短いですがその雰囲気、環境は全然世界遺産に負けていません。熊野古道は杉林の中を歩くことが多いのですが鏡山は森林浴しながら自然林の中を歩くことができます。しかも駐車場から。こんな所は他にはありません。本当にすごい場所なんです。

【鏡山へんろ道と熊野古道の比較の一例】

上が鏡山、下が熊野古道です。熊野古道は杉の木が適度に間伐され、気持ち良い日差しが差し込んでいます。それに比べると鏡山はシイ、カシといった常緑広葉樹が生い茂り、薄暗い。

 ▼プロジェクトをしようと思った理由

人生、片足が棺桶にかかる年齢になると誰もが宗教関係には興味をもつものです。私は鏡山で四国八十八箇所の写し霊場を見つけたことから石仏に関心を持ち、それから仏像、仏教、寺院巡りに関心を持ち始めました。

そういうことから唐津市の史跡を巡るようになり、そこで思ったのは、道等の整備開発が景観を配慮していないということです。下の写真は左が相知の五百羅漢、右が宇木の醍醐の滝の道です。

いづれもコンクリート舗装がなされています。五百羅漢は、まだ子供が小さい時、毎年出かけ未舗装の山道を歩いたものです。去年20年ぶりに訪問すると写真のようにコンクリートで舗装されていて大変がっかりしました。昔感じたワクワクするような冒険感をまったく感じることができませんでした。

鏡山へんろ道は絶対にこんな道にしてはいけないと強く思いました。今は唐津市民も観光客もこの道に関心を示していませんが、将来この場所が注目される時代が必ず来ます。将来必ず来る開発の波が来た時、開発側(県、市等)に対してものを言える立場にいたいという強い思いがあり、このプロジェクトを立ち上げました。

【現在の鏡山へんろ道の状況】

 

これまでの活動の紹介

2015年1月から6月にかけて単独で石仏の設置状況、情報収集調査を実施し、「鏡山遍路考」としてHP「鏡山へんろトレッキング」調査報告を掲載しました。7月には鏡山へんろ道保存会というCSO(市民社会)組織を結成し、唐津市の「頑張る地域応援補助金」事業(ソフト事業)に応募、採択され、へんろ道の整備に取りかかりました。また12月には鏡公民館の歴史講座の講師として「神秘の世界 鏡山へんろの謎」というタイトルで講演をしました。(2018年は10月30日浜玉公民館での講演が決定)

2016年には補助金2年目事業としてパンフの作成、掲示板、表示板の設置、石仏の移動を実施しました。

【掲示板設置写真】

【石仏移動写真】

この年には大変な事件がおこりました。5月にミヤマキリシマを見に久住山に登っていた時、突然警察から電話がかかってきました。「こちらは警察の鏡派出所ですが、今Aさんという方が、あなたが勝手にお寺の石仏を移動させたということで訴えに来ています。明日は派出所まで説明に来てください」という内容でした。翌日お寺からの移動同意書をもって派出所に出頭出向き、事情説明をして事なきを得ました。犯罪者にならなくて良かった(笑)

お寺の実質の引き継ぎ者Hさん(故住職の奥様)から石仏移動の同意書を取るには本当に苦労しました。半年も通い続け(まあ月1度の訪問ですが)口説いたわけです。こんな苦労は今のかみさんにでもしたことはありません。(私はダメと思えば、すぐに方向転換する変わり身の早いタイプですから。)その後もいろいろ一悶着がありまして、なんとか落着(不時着かも?)している状態です。

2017年は地盤固めの必要があったため補助金事業は行っていません。地盤固めのため大地主さんと接触し、メンバーになって頂きました。また残りの石仏の移動について関係寺の同意もとりつけました。目には見えませんが、大きな飛躍に向けての土台づくりの年になったと思います。また12月には鏡山へんろ道整備、保存基本方針を策定し、佐賀県の関係課との来年度事業の協議の中で今後の鏡山の開発方向を提案してきました。

2015年以来、毎月第2日曜日に「鏡山へんろトレッキング」として無料ガイドをしています。

 【ガイド中の写真】

▼期待されるプロジェクト成果と将来の計画について

今回のプロジェクトは「昭和のへんろ道」と呼んでいるへんろ道一部の購入です。他のへんろ道はメンバー(昨年加入)が所有者していますで、今回のプロジェクトが成功すればと当面の乱開発の危機は回避できます。また、他人の土地ではなくなるので今後の事業調整がとてもやりやすくなります。

現在の昭和のへんろ道は第5番から第52番まで整備していますが、今後は第1番から第4番までと第53番から第88番までの新たな「平成のへんろ道」(平成でなくなるかも?)を整備します。旧へんろ道は自然公園となり、復活できないので既存の自然探勝路を利用して整備します。

【測量中の平成のへんろ道】

 昭和のへんろ道は道幅も狭く、急坂で滑りやすいことから整備未完成の現状では観光客や子供たちの通行は困難で、これが普及の妨げの要因の一つになっています。我々はこれまでの戦略を見直し、平成のへんろ道をこれから整備し、そして観光客を呼び込み、地元の小学校と連携し、郷土学習の場や遠足等の行事に利用していただく考えです。このことで郷土愛の理解も深まり、将来のへんろ道保存会の後継者育成にも繋がるものと思っています。まず平成へんろ道の普及を図り、その効果で昭和のへんろ道の再評価、そして認知度の向上を図り、平成へんろ道へのハード事業(本格的な整備)につなげる壮大な計画です。

この平成のへんろ道は、若者を呼び込むためにセグウェイで回れるへんろ道にすることも考えられます。まあ、私が生きている間は無理とは思いますが、そんな夢をもって事業を推進したいと考えています。

【へんろ道をセグウエイで試験走行】注意:FBに動画を投稿した時の写真です。△押しても動きません。

 10年後のテストを今からやっています(笑)

 その他、実現可能なイベントとしては、フィーリングカップル5×5(今の若い人は知らんやろなぁ?ぐるナインのお見合いみたいなイベント)のような出会いイベントも考えられます。へんろ道には「トリプルごえん」という縁を司る役の行者の石仏が鎮座するパワースポットがあるので、Glamping Cafe 3/16とタイアップしてへんろトレッキングしたあとBBQをするというイベントも実現可能です。

 【トリプルごえんで祈るカップル】

 保存会の活動とは別にGlamping cafe 3/16としてへんろトレッキングのガイドもしています。これは有料で来年度からガイド料として500円徴収します。補助金事業(事業費20万円)の1割は自己負担となっており、その負担金に当てたり、補助金に使えない費用(これまでは地主さんへのお歳暮、交渉時の手土産等)に当てています。 

鏡山へんろ道はどういうあり方が望ましいのか、今後議論する必要がありますが、持続的な維持・管理をめざして活動を推進していきます。例えば施設の所有者は県や市になり、施設(道の)維持・管理を鏡山へんろ道保存会に委託するというスタイルも選択肢の一つだと思っています。 

▼資金の使い道

へんろ道がある山林(面積7795㎡ 約2400坪)の購入資金の一部にあてます。(購入代金は地価に関することですから明確にできません。)用途がなく、自然公園法で制限のある山林ですから坪あたり数百円ということでご推察ください。

【購入予定山林位置図】

 青線で囲んだ部分が購入予定山林(2400坪)

黒実線は昭和のへんろ道(5番から52番)

黒破線は昭和2年頃あったと推定した昔の53番から88番までの道

赤実線は平成のへんろ道(これから整備 53番から88番)

▼ 最後に

借金もなければ貯金もないというのが私の実態です。家族に借金を申し込みましたが、体よく断られました。まあ、これまでの私の不徳の致すところであります(笑)。箸にも棒にもかからない(宅地にも雑種地にも地目変更できない)山林を買うわけでから、勝手にしてというわけです。勝手にさせてください。皆さんにもご忠告。いざという時にNoと言われないようにふだんから家族を大切にしてください。

メンバー、サポーターを随時募集しています。詳しくはHP「鏡山へんろトレッキング」を見てください。よろしくお願いします。

リターンについて

■Glamping Cafe 3/16の利用について

Glampi3/16ng Cafeは今年の4月にairbnbのホストになりました。それにともない料金変更を行い素泊まり1泊1名¥4500(税別)に変更しました。 これまでの利用料金は1棟丸貸しで(定員5名、12,000、5人利用時一人当たり¥2400)でした。パトロンの利用特典として、この旧料金で対応します。5人利用で新料金では¥22,500(税別)となりますが、パトロンになると旧料金対応で¥17,000(¥12,000+5,000)で利用可能となります。しかも消費税が免除になります。とてもお得です。

施設の詳細についてはホームページまたはAir bnbでの掲載情報をご覧ください。特にAir bnbのぺー情報では空き情報がわかります。パトロンになって上手くGlamping Cafe 3/16を利用しましょう。

■特別協賛リターン

山口県周南市に住む「日常に祈りを届けることをテーマ」に活動している女性画家原田優衣さんの作品のリターン出品が決まりました。原田さんには我々の活動に賛同して頂き、近いうち鏡山石仏の絵を描いて頂くことになっています。

原田優衣さんの詳しい情報は ⇒⇒⇒ 蒼の輝セキ

目玉リターン商品の携帯カバーの詳しい情報は以下のとおりです。

 

 

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