アーティスト集団【TokyoDex】が仕掛ける「東北アーティスト・キャラバン」を世界に発信!

東北アーティスト・キャラバンは、2013年の4月に日本各地のアーティストやミュージシャンが連れだって気仙沼市唐桑町に集まり、 地域を再生するアート・プロジェクトです。またクライマックスには、気仙沼で生まれ育ったメンバーを含む素晴らしい音楽者のラインナップによるオープニング・パーティーを開催します。アートの力で東北を元気にするプロジェクトです!

ニュースからこぼれ落ち、ほとんど忘れられてしまった地域の現状に対する関心を高める一助とするために、すべてのプロセスを映像に記録し、地元の方や参加アーティストからのインタービューを交えたドキュメンタリーも制作します。地元の方たちにアーティスト・キャラバンについて説明を行った時、プロジェクトの中でも特に撮影という点について熱烈な支持をいただいたことに、私たちは驚きました。誰もが自分たちのストーリーを知ってほしい、世界中に唐桑のことを知ってほしいと願っていました。アーティスト・キャラバンという他にはない物語と、地元のストーリー、そして震災が今なお彼らの生活に影を落としている事実を織り交ぜたこの映像はきっと、未来への希望というメッセージの込もった真に迫るドキュメンタリーになることでしょう。制作した映像はインターネットで配信し、このメッセージを世界中の人々に届けます。

この度、幸運にも現地の皆様からの宿泊施設のサポート、そして企業様からの輸送や食品のサポートをして頂く事になり、CAMPFIREでは主に現場での制作の制作費、そして世界にこのプロジェクトを知ってもらう為のドキュメンタリー制作費を目的とします。

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▲3月8日、アーティスト・キャラバンのキックオフ・パーティーにて参加アーティストの制作風景。


■みなさまのご支援で「唐桑アートスケープ」を実現したい!

唐桑に旅をした時、私たちが耳にした中で一番印象的だったのは、震災以来の風景に広がる「底知れない灰色」という言葉でした。唐桑町全域が津波に飲み込まれた時に、町の色もほとんどが海に流されてしまったというのです。がれきが片付けられ、町が少しずつ復興しても、風景は寒々とした印象のままです。そこで、東北アーティスト・キャラバンの取り組みの柱としたのが「唐桑アートスケープ」です。これは、地域に彩りを添えて力強く風景を塗り変える、進行形の芸術的取り組みです。見通しがよく、また地域の中でも象徴的な数ヶ所の場所に、唐桑町に集うアーティスト達が壁画を制作します。観光の強力な牽引役となるような常設の屋外美術展に始まるこれらの大規模なアート作品は、震災の記念碑的役割を果たすだけでなく、未来に対する希望のかがり火ともなることでしょう。「越後妻有大地の芸術祭」や「直島家プロジェクト」のように、唐桑町が文化の中心地として地図に載るほどに、唐桑アートスケープでも定期的に追加や更新を行うこともできるのではないかと考えています。このプロジェクトは、地域にこの先ずっと人と、人によってもたらされる経済を呼び込むものになるはずです。


■拠点になる唐桑

唐桑町は、宮城県気仙沼市の東側に位置する小さな町で、東日本大震災とそれに続く津波によって甚大な被害を受けました。しかし、唐桑の人口が比較的少なかったことと、小さな半島で地理的に孤立したような位置にあったことから、震災直後はほとんど見落とされていました。実際、唐桑へ最初にレスキューに入ったのはアメリカ海軍でした。復旧・復興活動では多くのボランティア支援に恵まれましたが、数では東北各地のより大きな都市とは比べものになりませんでした。東北各地で数多くの復興支援コンサートやイベントが開催されましたが、唐桑のような小さい町はしばしば見過ごされてきました。アーティスト・キャラバンの目標は、小さな町にも大きな都市にも同じように、こういったイベントや活力を届け、その過程でできるだけ多くの人を元気づけ、すべての人に手を差し伸べ、つながることです。

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▲気仙沼市唐桑町半造にある名勝「折石」。明治の大津波で2mが折れて「折石」と名付けられる。

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▲気仙沼市唐桑町とボランティア様子。


■「唐桑アートスケープ」の予定地

唐桑町内の2カ所で壁画を制作する許可をいただいています!また、地元の子供達とのコラボレーションを予定しています!

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1.鮪立の牡蠣加工場
鮪立は漁業が盛んな唐桑町内の沿岸部です。地元住民・菅野一代さんの牡蠣関連会社「盛屋水産」は津波で全壊し、昨年に再建されました。現在の加工場が建つのはかつて一部の従業員が暮らしていた土地です。彼らの家は流され、多くの命が失われました。会社再建のために大変な努力をし、一代さんは今年とうとう牡蠣の加工がまたできるようになりました。しかし鮪立は未だにどこもかしこも灰色のまま、かつて活気にあふれた町並みは荒れたままです。アーティストの手で再開したばかりの会社に待望の彩りを添え、未来への希望の光をともします。

2.「カエル塾」
3月11日、馬場国昭さんは母から譲り受けた木材で建てた家を失いました。中には樹齢数百年の木から削り出した大黒柱もありました。現在、馬場さんはかつて家が建っていた土地の隣の小さな小屋に住み、常に扉を閉ざすことなく復興ボランティアに宿を提供してきました。これまで唐桑に来たボランティアが戻りたいと思った時のために扉を開けておくという馬場さんのポリシーを反映して、小屋は「カエル(=帰る)塾」と名づけられました。


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▲地元の子供達とアートコラボ

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▲堀之内ジェイのボランティア姿/堀之内作の「Tree of Mana」
アーティスト・キャラバンの中心メンバーの堀之内ジェイは、 ボランティアとして、唐桑町で大学生ボランティアを取りまとめる役を1年以上も務め、長い時間をかけて地元の人々と強い絆を育んできました。アーティストでもある彼は、唐桑で活気あふれる華やかなアートイベントを開催したくてウズウズしていましたが、明らかにがれきなどの片付けやその他の復興活動が先でした。東北の人々が震災2周年を迎える今、そして世界中で人々の記憶から震災のことが薄れてきている今こそ、東北アーティスト・キャラバンを発表するのに最高のタイミングと言えるのです。

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▲ディレクターのD.H.ローゼン
DHローゼンは東京を拠点に活動するアーティスト集団「TokyoDex」の創始者です。20年にわたり日本で視覚芸術家、キュレーター、プロデューサー、ライター、および映像、マルチメディア・プロジェクトのクリエイティブ・ディレクターとして活動しています。


■素晴らしいラインナップによるオープニング・パーティーを開催

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気仙沼で生まれ育ったメンバーを含む素晴らしいラインナップによるオープニング・パーティーを開催します。気仙沼市内(会場未定)で行い、今回の美術展の開幕を華々しく飾るとともに、集客のエンジンとしての役割も果たします。
*出演者:金子竜太郎、内藤哲郎、渡辺薫、西野貴人、堀翼、斎藤菜月、Moss,
ShamanZ, Smily、他(3/22/2013現在)


■リターンについて

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参加アーティストによるオリジナル・グッズなどを用意いたします。上記のデザインはあくまでもイメージですが、新作には乞うご期待ください!

プロジェクト・スケジュール
4月24日:  第一キャラバン出発
4月26日:  第二キャラバン出発
4月25〜27日:  現場アート制作
4月28日:  オープニング・パーティー(会場未定)


■主催:TokyoDex

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TokyoDexとは、東京を拠点に活動アーティスト集団です。企業の行事から音楽フェスティバル、作品展示やグループ参加まで、TokyoDexはどんなシチュエーションにも情熱と創造性、興奮を吹き込んで、プロジェクトをより一層効果的・印象的に彩ります。しっかりとしたビジネス経験をもつ、国際色豊かなアーティストチームで運営されるTokyoDexには、アイディアをスムーズに結果へと結実させる創造力とノウハウがあります。今まで数多くのクライアントのクリエイティブ・ドリームを実現させましたが、今回は、東北のコミュニティーに焦点を当てます。

http://www.tokyodex.com
http://www.artistcaravan.jp

  • 2013/04/22 15:43

    皆様こんにちは! TokyoDexのローゼンです。   花の便りもあちこちで聞かれる時候になってまいりましたね。ゴールデンウィークももう目の前、東北アーティストキャラバン始動まであと数日となりました!   そんな準備が着々と進む中、28日に行われる東北アーテ...

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