▼ご挨拶

はじめまして。自然食ねっと青森株式会社の森昭治と申します。

近年、オーガニックや有機という言葉を目や耳にする機会が増えました。野菜や果物でオーガニック(有機)という言葉を使えるのは、国の定める「有機JAS」という認定を受けた作物だけという事を、皆さんご存知でしょうか?

実は、日本におけるオーガニック農産物は国産農産物全体のわずか0.2%(果実の比率は0.08%)しかありません。この数字を、海外並みに高めていきたいという思いで、長年私たちは生産者と共に活動をしてきました。

具体的には、有機生産者の業務効率を上げる生産管理システムの開発生産物の販売拡大(通信販売、ECサイト構築)などを行っています。有機や無農薬で栽培された作物は、一般流通網で販売できないことが多いため生産者と相談しながらインターネットを通した顧客作りと販売を行ってきました。そうした生産者の収入アップに直結する販売拡大支援ができたことは、農業にとって一定の効果があったと思っています。

いま私たちが取り組んでいることは「有機農業の拡大と継承」です。

販売を通じ、有機生産物を求める声がとても強いということがわかりました。有機の食材を食べたい、という消費者は多いのです。ですが、オーガニック食品はそうではないものと比べ割高です。それは、生産が難しく生産量が圧倒的に少ないから。つまり生産量を増やすことができれば、もっと気軽に誰もが食べることができるはず。生産拡大ができれば、日本じゅうの食卓に届けることだって可能なはずです。

生産を拡大するためには有機農業技術の継承が不可欠ですが、農家は高齢の方が多く、このままではあと数年で貴重な技術が失われてしまう、と強い危機感を持っています。そこで私は、これまでの農家支援ノウハウを活かし、「農業新規参入者のサポート」を、巧みな技術を持つ農家と一緒にすすめて参りたい所存です。

 

▼日本の有機農業の継承と拡大を実行します

一人でも多くの人にオーガニック林檎をお届けできるように」との強い願いの元、皆で協力し、有機リンゴ栽培の継承と拡大を目指します。 青森県内の生産者と協力し、有機リンゴの圃場拡大することで雇用拡大にもつなげてまいります。

 

▼プロジェクトのきっかけは、ある農家の病気でした 

福田秀貞さんと、妻の泰子さん

 

リンゴのオーガニック栽培は大変難しいとされ、オーガニック林檎の栽培を行っているのは日本でも数名

その中で、毎年安定したオーガニック林檎を出荷してきた生産者が居ます。

青森県藤崎町の福田秀貞さんです。

福田さんは、化学物質過敏症等のアレルギー患者さんをはじめ、一人でも多くの方にオーガニック林檎を食べてほしいとの願いから、約40年の歳月をかけ技術の研鑽を積み上げてきました。

その結果、ここ5年間は20トンを超える収穫量を安定して出荷できるようになったのです。

ある程度の技術の確立が見えてきた2015年、福田さんがくも膜下出血で入院するという危機が訪れました。奥さんの泰子さんが一人で栽培を続ける事は大変困難な状況の中、以前より手伝いに伺っていた自然食ねっとの職員や有機仲間の遠藤農園のメンバーが応援に入りながら、何とか生産を続けてきました。

福田さんは奇跡的に回復しましたが、76歳という年齢もあり、このままでは過敏症の患者さんへのりんごも届けられなくなるという危機感の中、福田さんの技術の継承と拡大を皆で真剣に考えました。近隣の特別栽培りんご農家も交え何度も話し合いが行われました。その結果、農地所有適格法人(旧農業法人自然食ねっと青森㈱を設立し、協力してりんご生産に取り組むことにいたしました。

 

▼自然食ねっと青森の活動について

自然食ねっと青森株式会社は、一般社団法人自然食ねっと(健康と環境を考える農家による団体)の支援のもとで有機農業の推進をすすめています。 

有機無農薬の販売サイト「ふるさと21」と協力して行ったサポーター募集第一弾では、一口50,000円で50名を超える方々にご支援をいただくことができました。

https://www.fsec.jp/ringo-supporters/

 

第一弾の結果、250本分の植樹は来春実施が確定しています。同時に募集した、新規就農希望者も若い方から申し込みを頂きました。ご夫婦で検討してる方も2組ありました。2年間の研修期間を経て、本格的な有機りんご生産者へと向かって頂くためには、できるだけ早めに植樹し、有機りんごの圃場を用意しておく必要があるため、第二弾としてさらに資金を募ることにいたしました。

福田さんの技術が確立したものであっても、その技術を教わりながら知識と経験を身につけるには、摘果や剪定などの試行錯誤が必要です。ところが、農業ではその試行錯誤した結果がわかるのは収穫のタイミングだけ。毎年一回しかありません。しかも、植樹した木にリンゴがつき始めるのは5年後以降福田さんの年齢を考えると、継承に取り組める時間は決して長くありません。

できるだけ多くの方に研修に参加頂き、その方々が有機りんご生産者として成り立っていけるように、圃場を拡大し、できるだけ植樹を進めておきたいと思っております。私達自然食ねっとの職員、近隣の特別栽培りんご生産者も一丸となってサポートさせていただきますので、資金協力をなにとぞよろしくお願い致します。

 

 

▼資金の使い道

 

費用は苗木・支柱など資材の購入と圃場賃貸料・機材等で1本につき1万円位の予算が必要になります。

今回は100本の苗木の植樹費用として100万円をご支援いただきたく考えております。

りんごには通常栽培で使われる「丸葉苗」とコンパクトな「わい化苗」の栽培があります。福田さんの圃場でわい化に改植した畑は、丸葉栽培の約2倍の収量を上げています。私たちはできるだけ多くの圃場を借り受け、この「わい化苗」を植樹していきたいと考えております。

わい化苗を植樹する、福田さんと遠藤さん

わい化苗は、干ばつや台風などの気象災害に弱く、 木が倒れないように一本ごとに支柱をたててしっかり結束しておく必要があり、初期費用がかかります。半面、整然と列状に木を植えるので管理作業が容易で、機械化に適した栽培法でもあります。管理的にも効率の良い栽培方法となります。 

 

▼リターンについて

有機JAS認定のリンゴを、ご支援いただいた額に応じてお贈りさせていただきます。

※植樹した木からリンゴを収穫できるのは、五年目以降となります。そのため、リターンは植樹したリンゴの木ではなく福田さんが現在栽培しているリンゴの木からお届けいたします。

※圃場(りんご園)は9箇所に別れていますので、天候不良等による不作の年であっても一定数の確保は可能です。万一どうしても数が足りずお贈りできない場合は、翌年増量するなどの対応を取らせて頂きます。

 

リターン例)

【5,000円支援の場合】2018年秋に有機リンゴを1回お届けいたします。

【10,000円支援の場合】2018年秋に有機リンゴを2回お届けいたします。

【50,000円支援の場合】リンゴを年2回(一回約3kg入)×5年間お届け致します。

さらに、サポーター認定カード(名刺サイズ)をお贈りいたします(支援額50,000円以上の場合はお名前入り)。ご自身の活動を周りの方にもお知らせください。

 

 

100,000円の支援をいただきました場合は、年2回(一回約3kg入)×5年間のお届けに加え、植樹した木にお名前のプレートをつけさせて頂き、定期的に様子をご報告いたします。

 

 

▼最後に

福田さんの有機りんご栽培技術の根幹はきめ細かな観察と、木の世話をする手数の多さです。拡大していくためにはさらに多くの人員が必要となります。

また、りんごの苗木を植樹して収穫までは早くても5年という歳月がかかり、先行投資できる資金が必要となります。これらの問題に取り組みながら、計画を遂行して行く事を私たちは決意しました。

10年を目標に、多くのお店で気軽に有機りんごが買える状況を目指し、継承と拡大に向かってまいりますので、ご支援をお願い申し上げます。 

  • 2018/05/30 11:27

    支援者様に植樹を手伝っていただきました 青森県藤崎町のりんご園「晴香園」では当プロジェクトでいただいた支援金をもとに、植樹が進んでいます。普段お世話になっている支援者の方が青森にいらっしゃる機会があるとのことで、5月19日に植樹体験をしていただきました。   園主の福田さん。りんごの...

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