はじめまして、熊本に住む、佐藤かつあきです。普段は「かつあきデザイン」というデザイン事務所で、広告や広報の制作業務を行っています。また、熊本地震後に、復興支援を目的に設立した、一般社団法人BRIDGE KUMAMOTOの代表理事もつとめています。

僕が携わったプロジェクトの一部を紹介します。
■ロボリーマン(熊本大学)

「ロボリーマン」のCMは、2016年第56回ACC CM FESTIVAL 「地域ファイナリスト」に入賞しました。

■ブルーシードバッグプロジェクト(復興支援寄付つきリサイクルバッグ)

「ブルーシードバッグ」は、2017年グッドデザイン賞「BEST100」&「特別賞[復興デザイン]」を受賞。 
このバッグを販売して得た、被災地への寄付も100万円を越えました。

■西南戦争すごろく(熊本市)
 

ほかにも、熊本市からのお仕事で、西南戦争関連のデザインや展示のお仕事をやっています。
3年前くらいに、熊本市のコンペで、今回のような、若者をターゲットにした、リアルで硬派な「西南戦争」戦跡PRの提案をしたのですが、負けてしまいました。その頃からの構想になります。リベンジと言うか、「じゃあ自分でやる!」と思い続けて、今回のクラウドファンディングに結びつきました。

【1】新しい観光要素を熊本に
「歴史」はその土地にしかあり得ない重要な観光資源です。「西南戦争」戦跡を観光地として盛り上げることで、熊本をもっと元気にしていきたいと思っています。

【2】熊本のクリエイティブの力を見せる
熊本にはおもしろい人たちや、クリエイターがけっこういます。東京主導でなく、「熊本のクリエイティブでもやれる」ということを見ていただく機会にします。ちなみに、今の時点での構想では、役者さんも出ないので、セリフ無しで構成しようと考えています。

【3】歴史資料館のPR
「もっと歴史を知りたい」と思う内容にすることで、リニューアルしたばかりの「熊本市田原坂西南戦争資料館」に足を運ぶ仕掛けを作って、勝手にPRしたいと思います。

【4】偉人や有名人やメロドラマに頼らない、「リアル」を追求するメッセージ

今回のPR動画では、「歴史上の人物」「有名人」「メロドラマ」などには頼りません。硬派で、できるだけリアルな映像を作りたいと考えています。↓キービジュアルを作ってみました。あくまで一兵士(=若者)が主役です。これを作るために、衣装やウィンチェスター銃などの小物、撮影費などで20万円くらいかかってますが、妻には内緒です。

[イメージビジュアル(Design: 佐藤かつあき/Photo: 冨山ヤスタカ/Retouch: 武田圭子)]

どんな歴史でもそうですが、歴史上の有名な人物の影に隠れて、西南戦争でも数多くの若者が戦死しました。彼らは名も無き若者ではなく、ちゃんと「名前のある」若者です。


「西南の役戦没者慰霊之碑」には、14,138名の名前が刻まれています。今回は、彼らにフォーカスした映像作品を作りたいのです。一人一人の人生が「今」や「時代」を作っているということは、過去も現在も、この先の未来も変わらないことだと思うからです。

映画でいうと、史実に基づき、無名の兵士にフォーカスを当てた「ダンケルク」「プライベート・ライアン」などなど。いずれも大作&名作で、こういう映像を作れるわけではありませんが笑

1日30万発以上の弾丸が飛び交ったと言われている「田原坂の戦い」。「田原坂公園」には、当時の資料を元に「弾痕の家」が復元されています。

熊本のみんなを出演者にして、西南戦争を再現し、若くしてこの地で命を落とした方々に思いを馳せるきっかけにもなればいいなと思っています。ただ悲しむためにというよりも、そうした「歴史の繋がり」や「命の繋がり」を、熊本という土地にいるからこそ感じることができるきっかけを作りたいのです。また、このプロジェクトに関わることで、少しでも熊本のことをもっと好きになってもらえたり、熊本という土地に思い入れを抱いてもらえると嬉しいと思っています。

一般社団法人BRIDGE KUMAMOTOで、熊本地震の復興支援活動を行っています。これまでに、ブルーシードバッグのプロジェクトなどを行ってきました。それでも、熊本にはまだまだ支援が必要です。具体的な支援内容としては、「観光に来てほしい!」という思いがあります。

だからこそ、僕たちは、熊本の魅力を県外に伝える努力を続ける必要があります。そこで「明治維新150年」にも乗っかって、「西南戦争」のPRをしようと考えました。個人的にも、「西南戦争」絡みのお仕事をさせて頂いており、思い入れもあります。それだけに、行政主導のPR能力の限界も感じていました。やっぱり行政主導だと、いろいろな制約や、ある程度の方向性の偏りから抜け出ることが難しい部分があると思うのです。

今回、歴史についていろいろと調べていく中で、気が付いたことがあります。本来、歴史は、一握りの「名のある誰か」が作るものではなく、「その時代にここに暮らし、生きている人々がみんなで」織り成してきたものです。

いま、復興の最中にいる僕たちは、たぶん、それを忘れてはいけないんじゃないかと思うのです。

どちらかといえば圧倒的に「名もない人」側の僕ですが、僕はただ、熊本のクリエイティブの力を信じています。熊本のことを好きになってくれる人たちのことも、信じています。

みんなで一緒に、これからの熊本をつくっていきたい。その一歩のために、このプロジェクトをやってみようと考えました。

まるまる制作費に使用します。衣装・美術・撮影・音響など。
今回、キービジュアルを作った時に分かったのですが、衣装はヤフオクとかで、古着の木綿の着物を3,000円〜9,000円で購入、袴を6,000円くらいで購入、足袋・草鞋などで6,000円くらい、日本刀・ウィンチェスター銃のレプリカに、数万円かかります。撮影用の簡素なものにしていっても、出演者の数にもよりますが、30人出演して、50万円はかかるかと思います。カメラマンに10万円、リターンの衣装製作に60万円くらい、音響や特殊効果に残り50万円。残りは手数料および雑費、と考えています。

■BRIDGE KUMAMOTOスポーツタオル
熊本の全地域名がプリントされた胸熱なタオルです。

■熊本地震応援Tシャツ
キッズ130とレディースSサイズのみです

■加藤清正Tシャツ
メンズのLサイズのみ

■加藤清正Tシャツ
メンズのMとLサイズのみ

■お釜帽+キモノコート
和洋折衷の時代が、色濃く残る明治時代初期。薩軍の兵士たちもジャケットに袴、着物にズボンという格好だったと言います。確かに昔の写真を見ると、非常にオシャレにも見えます。今回のリターンでは、この薩軍兵士の着ていたものを、現代風にアレンジして、着やすくしたものをリターンとします。生産管理は熊本のベンチャー企業「sitateru®」にお願いします。




■MEIJI ONE FIFTY PROJECT 同盟権
会津の方大歓迎!長州の方大歓迎!その他、藩の方大歓迎!
あなたの町にも、明治時代頃の戦跡などはありませんか?私たちの明治維新150年プロジェクト「MEIJI ONE FIFTY PROJECT」の仲間になって、いっしょに町を盛り上げましょう!
●SEINAN WARと同レベルのキービジュアルを作ります。
●SEINAN WARのような、地域の明治由来の戦跡などを、PRする動画制作のための、クラウドファンディングを始めるお手伝いをいたします。具体的には、私、佐藤が、1泊2日で、支援者様の地域にお伺いして、地域の視察と打ち合わせを行ないます。※成功達成は保証いたしません。

東京の方々が、熊本のために映像や音楽のチカラで、熊本を応援してくれています。でも、それに甘えていては、自立的な復興は実現できません。僕たち熊本に住む人たちが中心となって、発信する映像作品を作りたい。そういう映像が熊本で作れるんだということを証明し、熊本をクリエイティブな町にしていくことこそが、僕の本当の願いです。

熊本は、もっとやれる。

それを証明するためにも、みなさんの力を貸してください。

  • 2018/04/10 10:33

    初日から、たくさんのご支援ありがとうございます! なんと!このクラウドファンディングの模様を、熊本のNHKさんが、取材してくれています!キャンプファイヤーの「公開」ボタンをクリックするところから、プロジェクトが終了するまでを、追っかけてくれています!プロジェクト内で、「NO西郷」を掲げている...

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください